WO2004092030A1 - 袋 - Google Patents

Abstract

シート材料から形成され、収容物16が上端開口部から取出せる袋であって、側縁部の立辺17に沿った融着による接合部に、塑性変形可能な線状部材18が取出し口部13から胴部12にかけて取り付けられている。

Description

袋 技術分野

本発明は、 袋に関する。明 背景技術

一枚又は複数枚のシー ト材料から形成される袋と して、 バウチゃガセ ッ ト袋等が知られている。 例えばガセッ ト袋は、 前後一対の正面部と、 これらの正面部の内側に V字状に折り込み可能な左右一対の側面折り込 み部とを備える袋であって、 側面折り込み部を書折り込んで平坦に折り畳 まれた状態から、 折り込み部分を開いて矩形形状の上端開口を形成し、 この上端開口から内部に収容物を収容できる袋である。 このような袋は、 上端開口から収容された収容物が不用意に飛び出さ ないようにすると共に、 収容された収容物を再び取り出すことができる よ うに、 例えば開口部付近の正面部に折れ癖線を設けて上端部分を折り 返し可能と したり、 一方の正面部の上端にカバ一片を連接配置して当該 カバ一片に係止紐を設け、 この係止紐を他方の正面部の開口部付近に設 けた卷付け係止片に卷き付けて、 上端開口を閉塞させる工夫がなされて いる。 さらに、 このような袋においては、 収容物を収容した後の上端開口の 開閉をよりスムーズ且つ確実に行えるように、 防水性コー トが施された クラフ ト紙による袋の袋口近傍に、 縦方向に延設する閉塞用の金属部材

(アルミニウム） 片を設けたもの （例えば、 特開 2 0 0 0— 7 2 1 5 9 号公報参照） や、 紙、 ビニール等によって作成した袋本体の口部の一方 または両方の縁部に沿って横方向に、 更には側縁に沿って、 針金または リポン状の金属芯材を取り付けた封かん口金具を備えたもの （例えば、 実開昭 4 9— 1 2 1 1 2号公報参照） が開示されている。 さらにまた、 左右側壁に折りひだを有するごみ袋において、 左右側壁 の袋口縁部に沿って薄い金属帯板や針金を設けたものや （例えば、 実公 昭 5 1 — 4 6 3 7 2号公報参照） 、 廃棄物処理用袋の周囲の四隅に止具 を備え付けて、 この止具を介して袋の四隅を針金等からなる支柱部に止 め付けたもの （例えば、 特開昭 6 1 — 1 4 2 1 2 3号公報参照） が開示 されている。 また、 袋の袋首部に可撓性の針金又は帯金を逆 V字型に固着させて締 付用具と し、 袋口を封じることができるようにした物品袋 （例えば、 実 公昭 5 3— 1 6 5 0 7号公報参照) も開示されている。 一方、 袋の開口部付近に塑性変形可能な線状部材を取り付ける一般的 な方法と しては、 例えば袋の製造時に袋を構成するフィルム （シート材 料） を接合する際に塑性金厲材を介在させつつ、 当該接合部における熱 融着ゃ接着剤を介して接合する方法 （例えば、 特開平 1 1 一 1 0 0 0 4 8号公報， 特開 2 0 0 0— 7 2 1 5 9号公報参照） や、 塑性金属材を接 着テープの接着面に貼着したものを袋の任意の位置に取り付ける方法等 が知られている （例えば、 特開平 1 1 一 1 0 0 0 4 8号公報参照） 。 このようなガセッ ト袋等の袋においては、 収容物を取り出し易くする ために、 V字状の折れ癖に抗して上端取出し口を大きく開口させるため の方法が種々開発されている （例えば、 特開平 8— 2 4 4 7 9 5号公報 参照） 。 発明の開示 本発明の袋は、 シート材料から形成され、 側縁部の立辺に沿って塑性 変形可能な線状部材が取り付けられた袋であって、 前記線状部材は、 前 記立辺に形成された折返しシール部の融着による接合内部に配置されて いる。 また、 本発明の袋は、 シー ト材料から形成され、 側縁部の立辺に沿つ て塑性変形可能な線状部材が取り付けられた袋であって、 前記立辺に は、 融着によるシール部が形成され、 前記線状部材は、 前記シール部の 接合内部において周囲の融着一体化領域との間に非シール部を備えた状 態で配置されている。 また、 本発明の製品は、 前記袋に粉粒状の洗剤を収容することによつ て得られる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明の好ましい第 1実施形態に係るガセッ ト袋を示す斜視 図である。

図 2 ( a ) は、 本発明の好ましい第 1実施形態に係るガセッ ト袋に収 容物を封入した状態を示す斜視図である。

図 2 ( b ) は、 本発明の好ましい第 1実施形態に係るガセッ ト袋の上 端取出し口を開口 した状態を示す斜視図である。

図 3 ( a ) 及ぴ図 3 ( b ) は、 ガセッ ト袋を構成するシート材料の層 構成を例示する断面図である。

図 4 ( a ) 及び図 4 ( b ) は、 被覆樹脂によって周囲が覆われた塑性 変形可能な線状部材を例示する斜視図である。

図 5 ( a ) 及び図 5 ( b ) は、 塑性変形可能な線状部材を折り曲げた 際の内周折り曲げ半径 Rの説明図である。

図 6は、 取出し口部を折り返してガセッ ト袋を閉塞する状態を示す斜 視図である。

図 7は、 本発明の好ましい第 2実施形態に係るガセッ ト袋の上端取出 し口を開口 した状態を示す斜視図である。

図 8は、 本発明の好ましい第 2実施形態に係るガセッ ト袋における、 縦方向線状部材と横方向線状部材の他の配置状況を説明する側面図であ る。

図 9は、 本発明の好ましい第 3実施形態に係るガセッ ト袋の上端取出 し口を開口 した状態を示す斜視図である。

図 1 0 ( a ) 本発明の好ましい第 4実施形態に係るガセッ ト袋に収容 物を封入した状態を示す斜視図である。

図 1 0 ( b ) は、 本発明の好ましい第 4実施形態に係るガセッ ト袋の 上端取出し口を開口する状態を示す斜視図である。

図 1 1 は、 本発明の好ましい第 4実施形態に係るガセッ ト袋における 線状部材の配置状況を説明する側面図である。

図 1 2 ( a ) 〜 （ d ) は、 線状部材の他の配置状況を説明する側面図 である。

図 1 3は、 本発明の好ましい第 5実施形態に係るガセッ ト袋を示す斜 視図である。

図 1 4は、 本発明の好ましい第 5実施形態に係るガセッ ト袋を、 線状 部材揷入袋を透視した状態で示す正面図である。

図 1 5は、 本発明の好ましい第 5実施形態に係るガセ V ト袋において 線状部材揷入袋に縦方向線状部材を取り付ける状況の説明図である。 図 1 6は、 ガセッ ト袋に塑性変形可能な縦方向線状部材を取り付ける ための他の方法を説明する部分斜視図である。

図 1 7 ( a ) 〜 ( d ) は、 シー ト材料から形成される袋の立辺に沿つ た接合内部に、 塑性変形可能な縦方向線状部材を取り付けるための他の 方法及び構造を例示する説明図である。

図 1 8は、 本発明の好ましい第 7実施形態に係るガセッ ト袋を示す斜 視図である。

図 1 9は、 断面段差形状保持部の他の態様を示す斜視図である。 図 2 0は、 断面段差形状保持部のさらに他の態様を示す斜視図であ る。 図 2 1 ( a ) 及び図 2 1 ( b ) は、 断面段差形状保持部の他の態様を 例示する斜視図である。

図 2 2は、 本発明の好ましい第 8実施形態に係るガセッ ト袋を示す斜 視図である。

図 2 3は、 帯ひれ状縦リ ブの他の態様を示す斜視図である。

図 2 4 ( a ) は、 本発明の好ましい第 9実施形態に係るガセッ ト袋に 収容物を封入した状態を示す斜視図である。

図 2 4 ( b ) は、 本発明の好ましい第 9実施形態に係るガセッ ト袋の 上端取出し口を開口 した状態を示す斜視図である。

図 2 5は、 本発明の好ましい第 1 0実施形態に係るガセッ ト袋の上端 取出し口を開口 した状態を示す斜視図である。

図 2 6は、 本発明のさらに他の実施形態を例示する部分略示斜視図で ある。

図 2 7 ( a ) 〜 ( c ) は、 線状部材のさ らに他の配置状況を例示する 側面図である。

図 2 8 ( a ) 〜 （ c ) は、 線状部材のさらに他の配置状況を例示する 側面図である。

図 2 9 ( a ) 〜 （ f ) は、 側縁部の立辺に沿って塑性変形可能な縦方 向線状部材が取り付けられる袋の構成を説明する斜視図である。

図 3 0 ( a ) は、 立辺に形成された折返しシール部の接合内部に塑性 変形可能な縦方向線状部材を取り付けた状態を示す部分斜視図である。 図 3 0 ( b ) は、 立辺に形成された貼り合わせシール部の接合内部に 塑性変形可能な縦方向線状部材を取り付けた状態を示す部分斜視図であ る。

図 3 1 ( a ) は、 立辺に形成された折返しシール部の接合内部に塑性 変形可能な縦方向線状部材を非シール部を保持して取り付けた状態を示 す部分斜視図である。

図 3 1 ( b ) は、 立辺に形成された貼り合わせシール部の接合内部に 塑性変形可能な縦方向線状部材を非シール部を保持して取り付けた状態 を示す部分斜視図である。 図 3 2 ( _a ) は、 立辺に形成された折返しシール部の接合内部の線状 部材挿入袋に縦方向線状部材を挿入配置した状態を示す部分斜視図であ る。

図 3 2 ( b ) は、 立辺に形成された貼り合わせシール部の接合内部の 線状部材揷入袋に縦方向線状部材を揷入配置した状態を示す部分斜視図 である。 発明の詳細な説明

ガセッ ト袋等の袋は、 これを構成するシ一 ト材料や当該袋の形態等を 工夫することによ り、 その用途が拡大している。 例えば粉状又は粒状の 洗剤等を収容する袋容器と して、 上端開口を封止することにより収容物 を封入した状態で製品化され、 使用者は、 上端の封止部分を切り取って 上端開口を形成し、 洗剤等を繰り返し取り出して使用できる袋が開発さ れている。 このよ うな袋は、 封止部分を切り取った後に開口 した上端開 口を再ぴ容易に閉塞できるようにする必要がある他、 開口した上端開口 から洗剤等を容易に取り出せるよ うにする必要がある。 しかしながら、 上記特開 2 0 0 0— 7 2 1 5 9号公報， 実開昭 4 9— 1 2 1 1 2号公報に記載のガセッ ト袋によれば、 平坦に折り畳まれた状 態から、 側面折り込み部の折り込み部分を拡げて矩形形状の上端開口を 形成し、 収容物を収容する紙又はプラスチック製の簡易な袋である。 従 つて、 これらを例えば洗剤等を収容して製品化するための袋容器と して 使用する場合には、 種々の問題を生じることになる。 すなわち、 特開 2 0 0 0 - 7 2 1 5 9号公報に記載のガセッ ト袋は、 ゴミゃ嘔吐物を収容 するために自動車内に備え付けられるクラフ ト紙による小型の紙袋であ り、 閉塞用の金属部材 （アルミニウム） 片は、 単に袋口を閉塞するため のものであって、 ガセッ ト袋を自立させた状態で収容物を取り出し易く するものではない。 また、 実開昭 4 9 一 1 2 1 1 2号公報に記載のガセ ッ ト袋によれば、 紙、 ビニール等によって作成され、 袋本体の口部に取 り付けた封かん口金具を介して、 品物を入れて口部を閉じた後に、 当該 封かん口金具を折り曲げるだけの作業によって、 封かん紙等を貼りつけ ることなく 口部を閉塞するものであって、 ガセッ ト袋を自立させた状態 で収容物を取り出し易くするものではない。 さらに、 上記実公昭 5 1 — 4 6 3 7 2号公報， 特開昭 6 1 — 1 4 2 1 2 3号公報に記載のごみ袋や廃棄物処理用袋によれば、 袋口縁部に沿つ て設けられた薄い金属帯板や針金、 あるいは袋の四隅が止め付けられる 針金等の線材からなる支柱部は、 袋にゴミや廃棄物を投入する間は袋の 開口形状を保持するものであるが、 針金等を折り曲げて当該袋を封緘し た後は、 再び袋を開封するものではないため、 上端開口を開閉して、 保 存された內容物を必要に応じて繰り返し取り出すことが困難である。 一方、 上記実公昭 5 1 - 4 6 3 7 2号公報， 実公昭 5 3 - 1 6 5 0 7 号公報， 実開昭 4 9一 1 2 1 1 2号公報に記载されたガセッ ト袋ゃ物品 袋によれば、 これらを例えば洗剤等を収容して製品化するための自立可 能な袋容器と して使用する場合には、 種々の問題を生じることになる。 すなわち、 実公昭 5 1 — 4 6 3 7 2号公報に記載のガセッ ト袋 （ゴミ 袋） は、 専らゴミを収容した後に上端開口を簡潔に封緘できるよ うに金 属帯板や針金を袋口縁部に取り付けたものであるため、 封緘した上端開 口を再度開口させる作業に多くの手間を要することになる。 また実公昭 5 3— 1 6 5 0 7号公報に記載の物品袋によれば、 これをガセッ ト袋と して用いた場合に、 収容した収容物を取り出すべく再び袋口を開口させ る際に、 折り込まれた側面折り込み部を開いて大きな上端開口を保持す ることが難しく、 自立させた状態で収容物を取り出すことが困難であ る。 さらに、 実開昭 4 9一 1 2 1 1 2号公報に記載のガセッ ト袋は、 紙、 ビニール等によって作成され、 袋本体の口部に取り付けた封かん口 金具を介して、 品物を入れて口部を閉じた後に、 当該封かん口金具を折 り曲げるだけの作業によって、 封かん紙等を貼りつけることなく 口部を 閉塞するものであって、 側面折り込み部を開いた状態と して、 ガセッ ト 袋を自立させた状態で収容物を取り出し易くするものではない。 また、 上記従来のシート材料からなる袋に塑性変形可能な線状部材を 取り付けてゆくための一般的な方法によれば、 例えばこれらの方法を、 後述するように、 正面部と側面折り込み部とが連接するガセッ ト袋の 4 箇所の立辺に沿って各々縦方向線状部材を取り付けてゆく際に適用する 場合には、 その作業が煩雑になって効率良く各縦方向線状部材を取り付 けてゆく ことが困難である。 すなわち、 4箇所の立辺に沿って 4本の縦 方向線状部材を同時に取り付けることが難しいため、 ガセッ ト袋の向き を変えつつ縦方向線状部材を各々正確に位置決めしながら取り付けてゆ く必要が生じて、 これらの作業に多くの手間がかかることになる。 さらに、 特開平 8 — 2 4 4 7 9 5号公報に記載のガセッ ト袋は、 側面 折り込み部を折り畳んだ状態においてはこれの外側に折曲げ突出すると 共に、 側面折り込み部を開いた状態においてはその内面が側面折り込み 部と対向するよ うに取り付けられた、 当該側面折り込み部の巾と同じ長 さの帯状の開口用バンドを設けておき、 ガセッ ト袋を折り畳んだ状態に おいて、 折曲げた開口用バンドと側面折り込み部との間に開口用板状体 を差し込んで略 9 0度回転させることによ り、 側面折り込み部を伸ばし た状態に保持して上端取出し口を大きく開口させるよ うにしたものであ る。 そして特開平 8 — 2 4 4 7 9 5号公報に記載のガセッ ト袋によれ ば、 上端取出し口を開口させる操作に開口用板状体を別途用いる必要が ある等、 その構成や開口操作が煩雑になるため、 より簡易な構成及び簡 易な開口操作によって、 開口時における上端取出し口の開口形状を大き く保持できるガセッ ト袋の開発が望まれている。 さらにまた、 洗剤等の収容物を繰り返し取り出して使用できるよ うに したガセッ ト袋においては、 使用により収容物が減少するのに伴って、 上部の収容物が収容されない部分が大きく なることによ り、 取出し口か ら収容物に至るまでの長さが長くなつて、 収容物を取り出し難くなる。 本発明は、 一枚又は複数枚のシート材料から形成される袋、 例えば、 バウチやガセッ ト袋等の袋に関する発明であって、 収容物を封入した状 態で製品化され、 例えば上端の封止部分を切り取って取出し口を形成 し、 収容物を繰り返し取り出して使用できるよ うにしたガセッ ト袋等の 袋において、 取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を効果的に保 存しつつ、 当該収容物を繰り返し取り出すことのできる袋、 及ぴ該袋に 粉状又は粒状の洗剤を収容した製品に関する。 また、 本発明は、 ガセッ ト袋等の袋の正面部と側面折り込み部とが連 接する各立辺に沿って、 塑性変形可能な複数の縦方向線状部材を、 正確 で迅速且つ簡単に位置決めして、 安定した状態で効率良く取り付けてゆ く ことを可能にして、 優れた再封性を有する袋を容易に得るこ とのでき るガセッ ト袋等の袋、 及びガセッ ト袋等の袋への線状部材取付け方法に 関する。 さらに、 本発明は、 シート材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿 つた融着による接合内部に、 塑性変形可能な線状部材を容易に取り付け てゆく こ とのできる線状部材取付け方法に関する。 さらにまた、 本発明は、 簡易な構成及び簡易な開口操作によって、 開 口時における上端取出し口の開口形状を大きく保持することを可能に し、 収容された収容物を容易且つスムーズに取り出すこ とのできるガセ ッ ト袋に関する。 また、 本発明は、 自立させた状態で収容物を取り出し易くすると共 に、 取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を効果的に保存するこ とができ、 且つ収容物が減少した場合でも、 収容物の取り出し易さを容 易に保持することができるガセッ ト袋、 及び該ガセッ ト袋に粉粒状の洗 剤を収容した製品に関する。 本発明は、 シー ト材料から形成され、 側縁部の立辺に沿って塑性変形 可能な線状部材が取り付けられた袋を提供するものである。 そして、 本 発明の袋によれば、 前記線状部材は、 前記立辺に形成された折返しシー ル部の融着による接合内部に配置されている。 本発明の袋は、 前記縦方向線状部材が、 前記接合シール部の接合内部 において周囲の融着一体化領域との間に非シール部を備えた状態で配置 されていることが好ましい。 前記非シール部は、 前記線状部材と融着一 体化領域との間であって、 該線状部材の全周に備えることが可能であ り、 前記線状部材の端部周囲に設けることが好ましい。 本発明の袋は、 前記接合内部に線状部材揷入部を形成し、 前記線状部 材が該線状部材揷入部に揷入配置されていることが好ましい。 また、 本発明は、 前後一対の正面部と、 これらの正面部の内側に折り 込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備え、 自立させた状態で上端 取出し口を開口 して、 収容物を取り出せるようにしたガセッ ト袋を提供 するものである。 そして、 本発明のガセッ ト袋によれば、 前記正面部と 前記側面折り込み部とが連接する立辺に沿って、 塑性変形可能な線状部 材が袋の取出し口部から胴部にかけて取り付けられている。 本発明のガセッ ト袋は、 前記正面部と前記側面折り込み部とが連接す る立辺に沿って、 縦長の線状部材揷入部が形成されており、 これらの線 状部材揷入部に挿入配置されることにより、 塑性変形可能な線状部材が 袋の取出し口部から胴部にかけて取り付けられていることが好ましい。 本発明の袋又はガセッ ト袋は、 前記線状部材が、 被覆樹脂によって覆 われていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記側面折り込み部に取り付けられた各一対 の縦方向線状部材の上端部分には、 該各一対の縦方向線状部材と共にコ の字形状を形成する塑性変形可能な横 向線状部材が、 各側面折り込み 部に沿って取り付けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記側面折り込み部には、 塑性変形可能な線 状部材が、 折り込み中心線において折り返されるように曲折配置され て、 前記折り込み中心線から前記正面部と前記側面折り込み部とが連接 する両側の立辺に向けて斜めに延設して設けられていることが好まし い 本発明のガセッ ト袋は、 少なく とも前記正面部には、 前記線状部材と 交差する位置に、 高さ方向の途中で袋を切断させる切断案内線が設けら れており、 且つ前記線状部材は、 前記切断案内線に沿って切断可能とな つていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記上端取出し口の下方に配置されて、 断面 段差形状保持部が前記側面折り込み部の折込み中心線を横切るよ うに設 けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記側面折り込み部には、 折込み中心線を挟 んだ両側の細幅縦長部分を山折り状に外側に折り返すと共にこれらの内 側面を互いに接合することによって形成された帯ひれ状縦リブが、 前記 側面折り込み部の中央部分に設けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記線状部材が、 前記胴部の底部分まで延設 して設けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記立辺に折返しシール部が形成されてお り、 前記線状部材は、 該折返しシール部又はこれに近接して、 接着テー プ又は接着剤を介して、 或いは溶着によって取り付けられていることが 好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記立辺に折返しシール部が形成されてお り、 前記線状部材は、 該折返しシール部の接合内部に配置されているこ とが好ましい。 本発明の袋又はガセッ ト袋は、 アルミ箔層を含む多層シー トによって 形成されることが好ましい。 本発明の袋又はガセッ ト袋は、 前記線状部材揷入部が、 袋を構成する シート材料を前記立辺において折り返して最内層のシーラント層を所定 のシール幅で接合することによって設けられる、 折返しシール部に形成 されていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記断面段差形状保持部が、 前記折込み中心 線を横切るように延設される帯状部分であることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記断面段差形状保持部が、 前記折込み中心 線を横切るように延設される線状部分であることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記断面段差形状保持部が、 前記側面折り込 み部にプレス加工を施すことによって設けられることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記断面段差形状保持部が、 前記側面折り込 み部にシー ト片を貼着することによって設けられることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記断面段差形状保持部が、 上下方向に間隔 をおいて前記側面折り込み部に複数設けられることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記帯ひれ状縦リブが、 前記上端取出し口の 開口縁部から下方に延設して設けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記帯ひれ状縦リブが、 前記上端取出し口の 開口縁部から袋の底部に致る長さで設けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 最内層にシーラント層を有するシート材料を 用いて形成され、 前記山折り状に折り返された細幅縦長部分を外側から 挟み込んで熱融着することにより、 前記細幅縦長部分の内側面が互いに 接合されていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記塑性変形可能な線状部材が、 前記立辺の 上端部分に向けて斜めに延設していることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記塑性変形可能な線状部材が、 V字形状に 延設していることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記塑性変形可能な線状部材が、 前記折り込 み中心線の下端部分から前記立辺の上端部分に向けて斜めに延設してい ることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記側面折り込み部には、 前記折り込み中心 線から両側の前記立辺の下端部分に向けて、 塑性変形可能な副線状部材 が、 前記折り込み中心線において折り返されるように曲折配置されて斜 めに延設していることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記切断案内線が、 高さ方向に間隔をおいて 複数設けられていることが好ましい。 本発明のガセッ ト袋は、 前記切断案内線が切断用テープによって構成 されており、 該切断用テープを引き剥がすことにより、 高さ方向の途中 で袋を切断させることが好ましい。 さらに、 本発明は、 前記ガセッ ト袋に粉粒状の洗剤を収容してなる製 品を提供するものである。 さらにまた、 本発明は、 前後一対の正面部と、 これらの正面部の内側 に折り込み可能な左右一対の側面折り込み部とを備えるガセッ ト袋に塑 性変形可能な縦方向線状部材を取り付けるためのガセッ ト袋への線状部 材取付け方法を提供するものである。 そして、 本発明の線状部材取付け 方法によれば、 前記正面部と前記側面折り込み部とが連接する各立辺に 沿って、 縦長の線状部材揷入部を、 これの上端開口とガセッ ト袋の上端 開口との間に当該揷入部が形成されていないク リ アランス部を保持した 状態でガセッ ト袋の内側に形成する。 また、 前記縦方向線状部材の下端 部を、 ガセッ ト袋の上端開口から前記ク リアランス部を越えない長さで ガセッ ト袋の上部内側に配置すると共に、 当該下端部を各立辺に内側か ら外側に向かって押しつけるようにして前記各揷入部の上端開口の直上 部分に前記縦方向線状部材を各々位置決めする。 しかる後に、 位置決め した各縦方向線状部材を下方に移動して前記線状部材挿入部に挿入する と共に、 前記線状部材挿入部の上端部分を封止して、 前記各縦方向線状 部材を取り付ける。 また、 本発明は、 シー ト材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿つ た融着による接合内部に、 塑性変形可能な縦方向線状部材を取り付ける ための線状部材取付け方法を提供するものである。 そして、 本発明の線 状部材取付け方法によれば、 前記立辺の内側を開いた状態と して、 当該 立辺の内側に磁性を有する前記縦方向線状部材を内部に揷入した非磁性 の筒部材を配設する。 また、 前記立辺の外側に設けた磁石を介して前記 縦方向線状部材を配設位置に保持しつつ、 前記筒部材のみを前記内側角 部から抜き出す。 しかる後に、 前記立辺を外側から挟み込むようにして 熱融着することにより、 前記縦方向線状部材を、 前記立辺に沿った融着 による接合内部に配置して取り付ける。 さらに、 本発明の他の線状部材取付け方法によれば、 前記接合内部に 上端が開口する線状部材揷入部を形成して、 該線状部材揷入部に前記縦 方向線状部材を揷入配置する。 しかる後に、 前記線状部材揷入部の上端 の開口を熱融着して封止することにより、 前記縦方向線状部材を、 前記 立辺に沿った融着による接合内部に配置して取り付ける。 ここで、 ガセッ ト袋の取出し口部は、 当該ガセッ ト袋を閉塞するため に例えばこれの上端部分から下半部分に至る領域における適宜の位置で 折り返した際の、 当該折り返し部及びこれより も上方の上端取り出し口 側に位置する部分であり、 ガセッ ト袋の胴部は、 この折り返し部より も 下方に位置して、 収容物を収容することができる本体部分を構成する部 分である。 すなわち、 本発明によれば、 ガセッ ト袋を閉塞する際に折り 返される折り返し部の位置は、 ガセッ 1、袋に収容された収容物の減少等 に伴って上下方向に移動してゆく ものであり、 このよ うな折り返し部の 位置は予め特定されることなく所定の領域内で任意に選択されるもので あることから、 閉塞時にガセッ ト袋が実際に折り返される折り返し部を 挟んだ上方部分を取出し口部、 下方部分を胴部と して規定するものであ る。 したがって、 「塑性変形可能な線状部材を取出し口部から胴部にか けて取り付ける」 とは、 閉塞時に少なく とも折り返し部が位置すると予 想されるガセッ ト袋の上下方向の領域に亘つて、 線状部材が取り付けら れていることを意味するものである。 また、 塑性変形可能な線状部材は、 例えば金属製の針金や、 板、 細幅 状板、 メ ッシュ、 リボン、 或いは形状記憶合金、 形状記憶樹脂等からな り、 手の指の力で容易に折り曲げて変形させることができると共に、 折 り 曲げ後の形状を容易に保持できる程度の塑性変形性を備える線状部材 であり、 且つ例えば取出し口部を折り返してガセッ ト袋を閉塞した際 に、 取出し口部のシー ト材料の折り返し復元力に抵抗して、 取出し口部 の折り返し状態を安定して保持できる程度の塑性変形時の保形剛性を有 するものである。 また線状部材には、 針金等の線形部材の他、 ある程度 の幅をもった例えば細長い帯板状の部材も含まれる。 さらに、 線状部材 は、 一本の線状部材と して連続しているものの他、 断続的に連続してい るものも含まれる。 ここで、 固体又は半固体材料のレオ口ジー的特性は、 その材料の応力 が加わった場合にどの程度流動又は変形するかで表現される。 また応力 が加わった場合の形状が永久的に保持されるか又はある時間内で保持さ れるかで表現される。 塑性は、 弾性の逆であると考えればよい。 最適な 結果を得るためには、 熱及び/又は特殊な添加剤が通常必要と される。 さらにまた、 塑性変形可能な線状部材と して、 例えば針金等の金属製 の線状部材を用いる場合には、 これらを被覆樹脂によって覆った状態で 用いることが好ましい。 線状部材を被覆樹脂で覆って用いることによ り、 線状部材の厚さ (太さ） を実質的に厚く (太く） して、 これらが塑 性変形により折り 曲げられる際の折り曲げ半径を大きくすることが可能 になり、 これによつてこれらの線状部材の破断を回避するための繰り返 し曲げ耐久性を効果的に向上させることが可能になる。 またこれらの線 状部材が繰り返し折り曲げられて破断した場合でも、 被覆樹脂により切 り 口を覆い隠して安全性をさらに向上させることが可能になる。 そして、 これらの金属製の線状部材である針金やワイヤーと しては、 例えば硬鋼線、 ピアノ線、 普通鉄線、 く ぎ用鉄線、 なまし鉄線、 コンク リート用鉄線等を用いることができ、 また折り曲げ性や使用性の観点か ら、 なまし鉄線を用いることが好ましい。 これらの針金やワイヤーに は、 腐蝕防止や強度補強のために、 亜鉛、 アルミニウム等のメ ツキを施 しておく こともできる。 また、 塑性変形可能な線状部材が、 折り込み中心線において折り返さ れるように曲折配置されて、 当該折り込み中心線から両側の立辺に向け て斜めに延設する形態と しては、 直線状に斜めに延設するものの他、 曲 線状に斜めに延設するものも含まれる。 塑性変形可能な線状部材は、 必 ずしも 1本の連続する線状部材によって形成されている必要はなく、 例 えば折り込み中心線における曲折部分で切り離し分割された少なく とも 一対の線状部材によって形成することもできる。 また分割された線状部 材は、 切り離し部分において互いに接触した状態で配置されていても良 く、 接触しない状態で配置されていても良い。 さらに、 断面段差形状保持部は、 例えば袋を構成するシート材料に折 れ癖加工やプレス加工を施したり、 或いは袋を構成するシート材料に別 のシート片を一体と して貼着すること等により、 平坦なシート材料に保 形性を有する凹凸を形成したり、 或いはシート材料の厚みを変化させ て、 少なく とも折込み中心線に沿ったシー ト材料の断面形状を、 凸状又 は凹状の段差部分を備えるように形成する部分である。 かかる断面段差 形状保持部を備えることにより、 側面の折り込み部の開放時において、 側面の折り込みを開いた状態を保持する効果がある。 また、 断面段差形 状保持部は、 折込み中心線を横切るように相当の長さで横方向に延設す る帯状部分又は線状部分等と して設けることが好ましいが、 例えば円形 や四角形、 その他の多角形等の形状を有する部分と して、 折込み中心線 に重ねるように設けることにより、 折込み中心線を横切らせるようにし ても良い。 なお、 断面段差形状保持部は、 ガセッ ト袋を平坦に折り畳む 際に、 折込み中心線を介した側面折り込み部の V字状の折り込みに支障 のないよ うな形態で形成する必要がある。 さらにまた、 帯ひれ状縦リブは、 側面折り込み部を拡げた際に、 当該 側面折り込み部の中央部分に沿って縦長に延設されると共に、 外側に向 けて細長い帯状、 或いは細長いひれ状に突出するリブであって、 好まし く は折込み中心線が先端に配置される断面 V字状となるように側面折り 込み部を折り込んだ際の、 折込み中心線に沿った両側の細幅領域を折込 み中心線を挟んだ細幅縦長部分と して、 当該細幅縦長部分を V字状の開 放側に山折り状に折り返すと共に、 このよ うな折り返しによつて対面対 置される両側の細幅縦長部分の内側面を互いに接合することによって、 容易に形成されるものである。 帯ひれ状縦リブは、 細長い矩形形状に突 出するものの他、 細長い三角形状や台形形状等に突出するものであって も良く、 また上端取出し口の開口縁部から袋の底部に致る長さで設ける ことができる他、 上端取出し口の開口形状を保持するのに効果的なガセ ッ ト袋の上部のみに設けることもできる。 本発明の断面段差形状保持部や帯ひれ状縦リブが設けられたガセッ ト 袋によれば、 簡易な構成及び簡易な開口操作によって、 開口時における 上端取出し口の開口形状を大きく保持することが可能になり、 収容され た収容物を容易且つスムーズに取り出してゆく ことができる。 前記切断案内線は、 当該切断案内線に沿って、 ガセッ ト袋を横方向に 横断する切り込みが容易に形成されるように案内する線状の部分であつ て、 鋏等の切込み部材による切断箇所を線分等によつて誘導或いは明示 するものや、 切断用テープ等によって構成されて、 当該切断案内線自体 が切断機能を備えているものであっても良い。 また切断案内線は、 例え ば鋏等の切込み部材による切断位置を誘導或いは明示するものの場合に は、 ガセッ ト袋の少なく とも一方の正面部に設けられていれば良く、 例 えば切断案内線自体が切断機能を備えているものの場合には、 ガセッ ト 袋の全周に亘つて、 前後一対の正面部及ぴ左右一対の側面折り込み部に 設けられていることが好ましい。 また、 線状部材が切断案内線に沿って切断可能となっている態様と し ては、 線状部材が鋏等の切込み部材によつて切断可能な材料で形成され ている場合や、 線状部材の切断案内線が交差する部分が切込み部材によ つて切断可能な材料で形成されている場合の他、 例えば線状部材を一本 の直線で連続させることなく、 少なく とも切断案内線が交差する部分で 予め切断された状態で断続的に連続させて設けることにより、 切断案内 線に沿った切り込みによって線状部材が切り離されるよ う したものも含 まれる。 本発明の切断案内線が設けられたガセッ ト袋によれば、 自立させた状 態で収容物を取り出し易くすると共に、 取出し口部を容易且つ確実に閉 塞して収容物を効果的に保存するこ とができ、 且つ収容物が減少した場 合でも、 収容物の取り出し易さを容易に保持することができる。 本発明によれば、 収容物を封入した状態で製品化され、 例えば上端の 封止部分を切り取って取出し口を形成し、 収容物を繰り返し取り出して 使用できるようにした袋、 又は該袋に粉粒状の洗剤を収容した製品にお いて、 取出し口部を容易且つ確実に閉塞して収容物を効果的に保存しつ つ、 当該収容物を繰り返し取り出すことができる。 また、 本発明の立辺に沿って線状部揷入部が形成されたガセッ ト袋等 の袋、 及ぴガセッ ト袋等の袋への線状部材取付け方法によれば、 袋の正 面部と側面折り込み部とが連接する立辺に沿って、 塑性変形可能な線状 部材を、 正確で迅速かつ簡単に位置決めして、 安定した状態で効率良く 取り付けてゆく ことを可能にして、 優れた再封性を有する袋を容易に得 ることができる。 さらに、 本発明の線状部材取付け方法によれば、 シー ト材料から形成 される袋の側縁部の立辺に沿った融着による接合内部に、 塑性変形可能 な線状部材を容易に取り付けてゆく こ とができる。 以下本発明の好ましい実施形態を図面を参照しつつ説明する。 図 1に示す本発明の好ましい第 1実施形態に係る、 シ一 ト材料 2 2か ら形成されるガセッ ト袋 1 0は、 収容物と して例えば粉末状の洗剤を収 容する容器と して用いられる。 また、 図 2 ( a ) ， ( b ) に示すよう に、 ガセッ ト袋 1 0は、 上端取出し口 1 1 を封止して製品化されている 状態から、 使用者がこの封止部分を切り取り線 2 0に沿って切り取って 上端取出し口 1 1 を開口形成し、 当該上端取出し口 1 1から洗剤 1 6を 繰り返し取り出して使用できる。 即ち、 ガセッ ト袋 1 0は、 例えば洗剤 等の収容物 1 6を必要量取り出したら、 その都度、 取出し口部 1 3 をス ムーズ且つ安定した状態で閉塞させて （図 6参照） 、 収容物 1 6 (例え ば、 洗剤） を効果的に保存することを可能にするものである。 本第 1実 施形態に係るガセッ ト袋 1 0は、 収容物と して、 例えば、 吸湿性のある 物質、 例えば、 粉粒状の洗剤等を収容した製品を構成するものである。 また、 本第 1実施形態に係るガセッ ト袋 1 0は、 水まわり等の袋の閉塞 が必要と される洗剤、 食品等の収納に使用される場合に好適である。 そして、 本第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0は、 前後一対の正面部 1 4 と、 これらの正面部 1 4の内側に V字状に折り込み可能な左右一対の側 面折り込み部 1 5 とを備え、 自立させた状態で上端取出し口 1 1 を開口 して、 例えば開口 した状態を維持しつつ収容された収容物 1 6を片手で 容易に取り出せるようにした袋容器であって、 正面部 1 4 と側面折り込 み部 1 5 とが連接する 4箇所の立辺 1 7に沿って、 塑性変形可能な縦方 向線状部材 1 8が取出し口部 1 3から胴部 1 2にかけて各々取り付けら れている。 本第 1実施形態によれば、 ガセッ ト袋 1 0は、 予め設計された所定の 形状に切断加工された 1枚又は複数枚のシー ト材料 （フィルム材料) 2 2に、 公知の各種の折り曲げ加工や接合加工を施すことにより、 矩形形 状を有する底部 1 9 と、 底部 1 9の各辺部から立設する前後一対の正面 部 1 4及ぴ左右一対の側面折り込み部 1 5によって周囲を囲まれて、 収 容物 1 6を収容する袋容器の本体部分を構成する胴部 1 2 と、 この胴部 1 2の上方部分に一体と して連続配置され、 当該ガセッ ト袋 1 0を閉塞 する際に折り返される取出し口部 1 3 とを備える袋容器と して形成され る。 またガセッ ト袋 1 0は、 上端取出し口 1 1から収容物 1 6を予め設 計された所定量投入した後に （図 2 ( b ) 参照） 、 左右一対の側面折り 込み部 1 5を V字状に内側に折り込み、 上端取出し口 1 1 を例えばシー ル接合 （トップシール） して封止する。 そして、 投入された収容物 1 6 を内部に封入したガセッ ト袋 1 0は （図 2 ( a ) 参照） 、 収容物 1 6の 未収容部分である取出し口部 1 3を例えば 2重に折り返した状態で、 製 品化されている （図 1参照） 。 また、 本第 1実施形態によれば、 ガセッ ト袋 1 0を構成するシー ト材 料 2 2 と して、 アルミ箔層を含む多層シー トが用いられており、 好まし くは、 図 3 ( a ) に示すように、 例えば最外層である第 1層がポリエス テル、 第 2層がポリエチレン、 第 3層がアルミ箔、 第 4層がポリェチレ ン、 最内層である第 5層がシーラント層からなる 5層構造の多層シート や、 図 3 ( b ) に示すように、 例えば最外層である第 1層がポリエステ ル、 第 2層がアルミ箔、 最内層である第 3層がシーラン ト層からなる 3 層構造の多層シー トを用いることができる。 また多層シー トにおけるァ ノレミ箔層の厚さは、 5〜 5 0 /xmとすることが好ましく、 5〜 2 0 〃 01 とすることがさらに好ましい。 シート材料 2 2 と してアルミ箔層を含む 多層シートを用いることによ り、 再封 （リ シール） する際の折り曲げ作 業を容易にすることができ、 さらに、 袋にしわ等が発生し難くなつてガ セッ ト袋 1 0の外観を良好に保持することが可能になる。 さらに、 前後一対の正面部 1 4 と左右一対の側面折り込み部 1 5は、 胴部 1 2及ぴ取出し口部 1 3の 4箇所の各立辺 1 7において、 シート材 料 2 2の最内層のシーラント層を隅部に沿って例えば 2〜 3 O mm程度 のヘムシール幅で折返し接合することによる折返しシール部であるヘム シール 2 3を介して、 矩形断面を有する中空筒状に接合一体化されてい る。 またこれによつて、 ガセッ ト袋 1 0の上端の取出し口 1 1は、 これ を開封した際に、 底部 1 9 と略同様の大きさの矩形形状を有することに なる。 なお、 前後一対の正面部 1 4 と左右一対の側面折り込み部 1 5 と が 4箇所の立辺 1 7において各々ヘムシール 2 3によって接合されてい ることにより、 ガセッ ト袋 1 0の形状保持性及び取出し口 1 1の開口保 持性を十分に発揮することがが可能になる。 さらにまた、 本第 1実施形態によれば、 正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する 4箇所の立辺 1 7に沿って、 塑性変形可能な縦方向線 状部材 1 8が各々取り付けられている。 塑性変形可能な縦方向線状部材 1 8は、 例えば 0 . ：! 〜 5 . O mm、 好ましくは 0 . 3〜 1 . O mmの 太さの金属製の針金からなり、 例えば接着テープ等によって覆われるよ うにして側面シート 1 5の外側面に貼り付けられ、 4箇所の立辺 1 7の ヘムシール 2 3に近接する位置において、 当該ヘムシール 2 3に沿って これと平行に取出し口部 1 3から胴部 1 2に跨る長さで取り付けられて いる また、 本第 1実施形態によれば、 図 4 ( a ) に示すように、 金属製の 針金からなる縦方向線状部材 1 8を被覆樹脂 2 5で覆って用いることが 好ましい。 ここで、 被覆樹脂と しては、 例えばポリオレフイ ン系樹脂、 塩化ビエル、 ポリエステル系樹脂、 ポリアミ ド系樹脂等を用いることが でき、 例えば 0 . 0 5〜 5 . 0 mmの厚さで縦方向線状部材 1 8の周囲 を覆う ことが好ましい。 また袋の外観上から 0 . 0 5〜 3 · O mmの厚 さで覆うことが更に好ましい。 被覆樹脂 2 5で縦方向線状部材 1 8の周 囲を覆う ことにより、 縦方向線状部材 1 8の厚さ （径） を実質的に大き く して、 縦方向線状部材 1 8 の折り曲げ強度を向上させることが可能に なる。 また図 5 ( a ) , ( b ) に示すように、 縦方向線状部材 1 8が折 り曲げられる際の内周折り 曲げ半径 Rを、 縦方向線状部材 1 8のみの場 合 （ （ b ) 参照、 例えば R < l mm) と比較して、 大きくすることが可 能になり （ （ a ) 参照、 例えば R≥ 1 · 5 mm, 好ましく は R≥ 2 . 5 m m) 、 これによつて縦方向線状部材 1 8の破断を回避するための繰り 返し曲げ耐久性を、 効果的に向上させることが可能になる。 さらに、 縦 方向線状部材 1 8が繰り返し折り曲げられて屈曲部が劣化することによ り破断した場合でも、 その切り 口を被覆樹脂 2 5によって覆い隠すこと により、 安全性をさらに向上させることが可能になる。 ここで、 縦方向線状部材 1 8の周囲を被覆樹脂 2 5で覆うことによ り、 縦方向線状部材 1 8の加工性や、 ガセッ ト袋 1 0への貼り付け作業 性をさらに向上させることも可能になる。 また、 被覆樹脂 2 5によって 縦方向線状部材 1 8の周囲を、 図 4 ( b ) に示すよ うに幅広の平たい形 状で覆うことによ り、 縦方向線状部材 1 8のハンドリ ング性をさらに向 上させると共に、 袋との接触面積を増大させるので、 例えばヒー トシ一 ル等による貼り付け強度を効果的に向上させることが可能になり、 更 に、 前記線状部材揷入部へのセッ ト性も容易になる。 そして、 本第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0は、 上述のように粉末状の 洗剤等の収容物 1 6を封入した状態で製品化されている （例えば、 洗剤 製品） 。 使用者は、 製品化されたガセッ ト袋 1 0の上端の封止部分を切 り取って上端取出し口 1 1 を開口形成し、 洗剤 1 6を繰り返し取り出し て使用する。 本第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0によれば、 自立させなが ら上端取出し口 1 1 を開かせた状態を容易に保持可能とすることによ り、 洗剤等の収容物 1 6を効率良く取り出すことができると共に、 取出 し口部 1 3を容易且つ確実に閉塞して収容物 1 6を効果的に保存しつ つ、 当該収容物 1 6を繰り返し取り出してゆく ことができる。 すなわち、 本第 1実施形態によれば、 ガセッ ト袋 1 0には、 正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する 4箇所の立辺 1 7に沿って、 塑性 変形可能な縦方向線状部材 1 8が取出し口部 1 3から胴部 1 2にかけて 各々取り付けられているので、 上端取出し口 1 1 を開封して矩形形状に 開放した際に、 4箇所の立辺 1 7において立設する縦方向線状部材 1 8 が 4隅における柱と しての機能を果たす。 これにより、 ガセッ ト袋 1 0 は、 上端取出し口 1 1 を矩形形状に広く開放した状態を容易に保持する ことが可能になり、 自立させた状態においても、 収容物である洗剤 1 6 を容易且つ効率良く取り出すことが可能になる。 また、 4箇所の立辺 1 7に沿って配置された縦方向線状部材 1 8は、 手の指の力で容易に折り曲げて変形させることが可能であり、 折り曲げ 後の形状を容易に保持できる程度の塑性変形性を備えており、 且つ取出 し口部 1 3を折り返してガセッ ト袋 1 0を閉塞した際に、 取出し口部 1 3のシー ト材料 2 2による折り返し復元力に効果的に抵抗して、 取出し 口部 1 3の折り返し状態を安定して保持できる程度の塑性変形時の保形 剛性を有している。 かか線状部材 1 8を備えたガセッ ト袋 1 0は、 側面 折り込み部 1 5を内側に折り込みつつ上端取出し口 1 1 における一対の 正面部 1 4の上端を重ね合わて当該上端取出し口 1 1 を閉じながら、 縦 方向線状部材 1 8 と共に取出し口部 1 3のシー ト材料 2 2を折り返し部 2 4に沿って下方に折り返す簡単な操作によって、 ガセッ ト袋 1 0の取 出し口部 1 3を容易且つ確実に閉塞することができる。 なお、 取出し口部 1 3を折り返すことによるガセッ ト袋 1 0の閉塞 は、 図 6に示すように、 折り返し部 2 4に沿った一回の折り返しによつ て行う ことも可能であるが、 複数の折り返し部 2 4に沿って二回以上折 り返すことにより （図 1参照） 、 さらに確実なガセッ ト袋 1 0の閉塞を 行うことが可能になる。 また、 ガセッ ト袋 1 0の閉塞は、 正面部 1 4の 表面に例えば折り返し案内線を予め描いておく ことによ り、 当該折り返 し案内線に沿った取出し口部 1 3の折り返しを誘導して形成することも できる。 さらに、 ガセッ ト袋 1 0の閉塞は、 収容した洗剤 1 6の減少に 伴って折り返し部 2 4を適宜下方にずらしつつ、 取出し口部 1 3を折り 返して閉塞することもできる。 さらにまた、 ガセッ ト袋 1 0に高さは、 洗剤 1 6が少なくなつた場合には、 袋 1 0の上部を洗剤 1 6を取り出し 易い適切な位置で切断することにより、 洗剤 1 6 の量に応じた取り扱い 易い高さとなるように、 適宜修正することもできる。 そして、 ガセッ ト袋 1 0の使用方法は、 折り 曲げられた縦方向線状部 材 1 8を直線状に復元するように塑性変形させつつ、 上端取出し口 1 1 を開口させて収容物 1 6を再び取出し、 該縦方向線状部材 1 8を芯材と する上端取出し口 1 1 の開放及ぴ取出し口部 1 3の閉塞を繰り返し、 収 容物 1 6の取出しと保管を行う ことができる。 図 7は、 本発明の好ましい第 2実施形態に係るガセッ ト袋 3 0を示 す。 本第 2実施形態のガセッ ト袋 3 0によれば、 上記第 1実施形態の構 成要件に加えて、 各側面折り込み部 1 5の両側縁部に各一対取り付けら れた縦方向線状部材 1 8の上端部分には、 各一対の縦方向線状部材 1 8 と共にコの字形状を形成する塑性変形可能な横方向線状部材 3 1力 各 側面折り込み部 1 5に沿って取り付けられている。 そして、 本第 2実施形態のガセッ ト袋 3 0によれば、 一対の縦方向線 状部材 1 8の上端部分の間に横方向線状部材 3 1が各側面折り込み部 1 5を横断するよ うに設けられている。 従って、 ガセッ ト袋 3 0によれ ば、 上記第 1実施形態のガセッ ト袋と同様の作用効果を奏すると共に、 上端取出し口 1 1 を開口する際に、 横方向線状部材 3 1 を直線状に復元 して支持させることにより、 内側に折り込まれていた側面折り込み部 1 5を延ばした状態と して、 矩形形状に拡がつた上端取出し口 1 1 を容易 に保持することが可能になる。 これによつて、 ガセッ ト袋 3 0は、 例え ば洗剤等の収容物 1 6の取り出しをさらに容易且つ効率良く行う ことを 可能にする。 なお、 本第 2実施形態において、 縦方向線状部材 1 8の上端部分に設 けられる横方向線状部材 3 1 は、 一対の縦方向線状部材 1 8の上端を連 結するように連続させて設ける必要は必ずしもない。 例えば、 横方向線 状部材 3 1 は、 一対の縦方向線状部材 1 8の上端の間、 若しくは当該上 端から上下に若干ずれた領域を含む上端部分において、 図 8に示すよう に、 一対の縦方向線状部材 1 8の上端から離間して設けることもでき る。 例えば、 横方向線状部材 3 1 は、 3本の互いに離間した直線状部分 によってコの字形状を形成することにより設けても良い。 また、 横方向 線状部材 3 1は、 縦方向線状部材 1 8 と同様に、 これの周囲を被覆樹脂 2 5で覆って用いることもできる。 図 9は、 本発明の好ましい第 3実施形態に係るガセッ ト袋 4 0を示す ものである。 本第 3施形態のガセッ ト袋 4 0によれば、 上記第 1実施形 態の構成要件に加えて、 各側面折り込み部 1 5の外側面においてへムシ ール 2 3に沿って各一対取り付けられた縦方向線状部材 4 1は、 ガセッ ト袋 4 0の胴部 1 2の底部分まで延設して設けられている。 そして、 本第 3実施形態のガセッ ト袋 4 0によれば、 縦方向線状部材 4 1 の下部が収容物 1 6を収容可能な部分における胴部 1 2に配置され る。 従って、 ガセッ ト袋 4 0は、 上記第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0 と 同様の作用効果を奏すると共に、 当該下部が収容物 1 6からの側圧によ つて支持されることになり、 取出し口 1 1 を開口する際に柱と しての機 能をさらに効果的に発揮することになる。 また、 ガセッ ト袋 4 0によれ ば、 収容した洗剤 1 6の減少に伴って、 折り返し部 2 4をより広範囲に 亘つて下方にずらしつつ、 取出し口部 1 3を折り返して閉塞した状態と することが可能になる。 図 1 0 ( a ) ， ( b ) 及び図 1 1 は、 本発明の好ましい第 4実施形態 に係るガセッ ト袋 5 0を示すものである。 本第 4実施形態のガセッ ト袋 5 0は、 上記第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0の構成に加えて、 左右一対 の側面折り込み部 1 5には、 塑性変形可能な第 2線状部材 5 1力 S、 折り 込み中心線 5 2において折り返されるように曲折配置されて、 折り込み 中心線 5 2から正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する両側の立 辺 1 7に向けて斜めに延設している。 また、 本第 4実施形態によれば、 塑性変形可能な第 2線状部材 5 1 は、 立辺 1 7の上端部分に向けて斜めに延設すると共に、 折り込み中心 線 5 2から両側に各々直線状に延設して、 V字形状に配置されている。 ここで、 各第 2線状部材 5 1 は、 例えば 0 . ：! 〜 5 . O m m、 好まし くは 0 . 3〜 1 . 0 m mの太さの金属製の針金からなり、 例えば接着テ ープ等によって覆われるようにして側面折り込み部 1 5の外側面に貼り 付けられ、 横方向へは折り込み中心線 5 2からヘムシール 2 3に跨る長 さで、 縦方向へは取出し口部 1 3から胴部 1 2に跨る長さで取り付けら れている。 また、 本第 4実施形態によれば、 金属製の針金からなる第 2線状部材 5 1は、 上記縦方向線状部材 1 8 と同様にして、 被覆樹脂で覆って用い ることが好ましい。 すなわち、 本第 4実施形態のガセッ ト袋 5 0によれば、 上記第 1実施 形態と同様の作用効果が得られる他、 各側面折り込み部 1 5には、 塑性 変形可能な第 2線状部材 5 1力 S、 折り込み中心線 5 2において折り返さ れるように曲折配置されて、 折り込み中心線 5 2から両側の立辺 1 7に 向けて斜めに延設している。 これにより、 ガセッ ト袋 5 0は、 上端取出 し口 1 1 を開封して矩形形状に開口する際に、 折り込み中心線 5 2の部 分で折り曲げられて折り込まれていた第 2線状部材 5 1 を、 当該折り込 み中心線 5 2における折り曲げ部分を外側に押し出しつつ延ばした状態 と して、 開放されたガセッ ト袋 5 0の矩形断面形状の短辺部に沿って第 2線状部材 5 1が配置される。 従って、 ガセッ ト袋 5 0によれば、 当該 第 2線状部材 5 1の保形剛性によつて矩形形状に拡がった上端取出し口 1 1の開口形状を効果的に保持することが可能になり、 これによつて、 自立させた状態においても、 収容物である洗剤 1 6の取り出しをさらに 容易且つ効率良く行うことが可能になる。 また、 本第 4実施形態のガセッ ト袋 5 0によれば、 第 2線状部材 5 1 は、 折り込み中心線 5 2から両側の立辺 1 7に向けて斜めに延設配置さ れることによ り、 縦方向へは取出し口部 1 3から胴部 1 2に跨る長さで 取り付けることができる。 また第 2線状部材 5 1 は、 手の指の力で容易 に折り曲げて変形させることができると共に、 取出し口部 1 3 のシー ト 材料 2 2による折り返し復元力に効果的に抵抗して取出し口部 1 3の折 り返し状態を安定して保持できる程度の塑性変形時の保形剛性を有する ことが好ましい。 そして、 ガセッ ト袋 5 0によれば、 側面折り込み部 1 5を第 2線状部材 5 1 と共に内側に折り込みつつ上端取出し口 1 1 にお ける一対の正面部 1 4の上端を重ね合わて当該上端取出し口 1 1 を閉じ ながら、 第 2線状部材 5 1 と共に取出し口部 1 3のシート材料 2 2を折 り返し部 2 4に沿って下方に折り返すだけの簡単な操作によって、 上記 縦方向線状部材 1 8 と共に、 ガセッ ト袋 1 0の取出し口部 1 3をさらに 容易且つ確実に閉塞することが可能になる。 なお、 折り込み中心線 5 2において折り返される第 2線状部材 5 1 の 配置は、 上記第 4実施形態のものに限定されることなく、 例えば、 図 1 2 ( a ) ~ ( d ) に示すように配置することもできる。 すなわち、 図 1 2 ( a ) は、 折り込み中心線 5 2から下方に向けて第 2線状部材 5 1 を 逆 V字形状に斜めに延設配置したものであり、 図 1 2 ( b ) は、 折り込 み中心線 5 2から上方に向けて第 2線状部材 5 1 を曲線状に斜めに延設 配置したものである。 また、 図 1 2 ( c ) は、 折り込み中心線 5 2の下 端部分から立辺 1 7の上端部分に向けて第 1線状部材 5 1 を V字形状に 斜めに延設配置したものであり、 図 1 2 ( d ) は、 折り込み中心線 ⁵ 2 から上方に向けて第 2線状部材 5 1 を V字形状に斜めに延設配置すると 共に、 折り込み中心線 5 2から両側の立辺 1 7の下端部分に向けて、 塑 性変形可能な副線状部材 5 3を、 折り込み中心線 5 2において折り返さ れるよ うに曲折配置して逆 V字形状に斜めに延設したものである。 そして、 これらのガセッ ト袋によっても、 上記第 4実施形態のガセッ ト袋 5 0 と略同様の作用効果を奏すると共に、 図 1 2 ( c ) のガセッ ト 袋によれば、 さらに、 収容した収容物 1 6の減少に伴って、 折り返し部 2 4 (図 6参照） をよ り広範囲に亘つて下方にずらしつつ、 取出し口部 1 3を折り返して閉塞した状態とすることが可能になる。 また図 1 2 ( d ) に示すガセッ ト袋によれば、 さらに、 底部 1 9 の形状 （開口） を 強固に保持して、 収容物 1 6 の取り出しを一層効率良く行うことを可能 にする 図 1 3は、 本発明の好ましい第 5実施形態に係るガセッ ト袋 6 0を示 すものである。 本第 5実施形態のガセッ ト袋 6 0によれば、 正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する 4箇所の各立辺 1 7に沿って、 縦長 の線状部材揷入袋 （線状部材揷入部） 6 1が形成されており、 これらの 線状部材揷入袋 6 1 に揷入配置されることによ り、 塑性変形可能な 4本 の縦方向線状部材 1 8が、 取出し口部 1 3から胴部 1 2にかけて各々取 り付けられている。 尚、 線状部材揷入袋は、 前記各立辺の うち、 2ケ所 の立辺沿って形成するものであっても良く、 4箇所の各立辺 1 7に沿つ て形成することが好ましい。 そして、 本第 5実施形態によれば、 前後一対の正面部 1 4 と左右一対 の側面折り込み部 1 5 とを、 胴部 1 2及び取出し口部 1 3の 4箇所の各 立辺 1 7において、 シー ト材料 2 2の最内層のシーラン ト層を立辺 1 7 に沿って、 例えば、 好ましくは 3〜 3 0 m m程度、 更に好ましくは 8〜 1 5 m m程度のヘムシール幅で折返し接合することによ り、 折返しシー ル部であるへムシ一ル部 2 3が設けられており、 このへムシ一ル部 2 3 に線状部材揷入袋 6 1が形成されている。 すなわち、 ヘムシール部 2 3は、 各立辺 1 7において、 内側のシーラ ント層を対面させるようにして折り返したシー ト材料 ² 2の折り返し部 を、 シールバーで外側から挟み込んで熱融着することにより、 図 1 3及 ぴ図 1 4に示すように、 シールバーの挟み込み面の形状に沿った融着一 体化領域 5 5によつて縦長に形成される。 前記縦長の線状部材揷入袋 6 1は、 この融着一体化領域 5 5の上半部分において、 外縁部側の略半分 の部分を熱融着することなく残置することにより、 当該残置された部分 によって、 正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する各立辺 1 7に 沿って、 各立辺 1 7の外側部分に各々形成されることになる。 また、 前 記縦長の線状部材揷入袋 6 1は、 立辺 1 7の各線状部材揷入袋 6 1のさ らに外側部分にも、 シールバーによって折返し部のシー ト材料 2 2が相 互に直接融着一体化している領域である、 融着一体化領域 5 5を形成し てもよい。 また、 本第 5実施形態によれば、 縦方向線状部材 1 8は、 線状部材揷 入袋 6 1 に挿入配置されることにより、 ヘムシール部 2 3の接合内部に おいて周囲の融着一体化領域 5 5 との間に非シール部 5 6を保持した状 態で取り付けられることになる。 さらに、 本第 5実施形態によれば、 ヘムシール部 2 3は、 ガセッ ト袋 6 0の上端取出し口 1 1 の開口縁部から 1 0〜 5 O m m程度下方の位置 までしかその熱融着によるシ一ル接合がなされておらず、 これによつ て、 線状部材挿入袋 6 1 の上端開口とガセッ ト袋 6 0の上端開口である 上端取出し口 1 1 の開口縁部との間には、 線状部材揷入袋 6 1が形成さ れていないク リアランス部 6 2、 即ち、 線状部材非装着部 6 2が保持さ れることが好ましい。 なお、 本第 5実施形態によれば、 各立辺 1 7に沿 つてヘムシール部 2 3が形成されていることにより、 ガセッ ト袋 6 0の 形状保持性及び取出し口 1 1 の開口保持性が効果的に補完されることに なる。 そして、 縦方向線状部材 1 8が取り付けられた本第 5実施形態のガセ ッ ト袋 6 0には、 上端取出し口 1 1から洗剤が所定量投入された後、 上 端取出し口 1 1 の開口部に沿って トップシール 6 5を施して開口部を封 止することにより、 ガセッ ト袋 1 0は投入された洗剤 1 6を内部に封入 した洗剤製品と して製品化されることになる。 また トップシール 6 5 は、 ヘムシール部 2 3の上端に施された封シール 6 4 と間隔をおいて施 されており、 この間隔部分を横切るようにして、 切り取り線 6 6が融着 接合部と交差することなく延設されることになる。 本第 5実施形態によれば、 上記第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0 と同様 の作用効果が得られる。 さらに、 本第 5実施形態によれば、 4箇所の立 辺 1 7に沿って縦方向線状部材 1 8を取り付ける作業は、 正面部 1 4 と 側面折り込み部 1 5 とが連接する各立辺 1 7に沿ってガセッ ト袋 6 0の 内側に形成された線状部材揷入袋 6 1 の上端開口の直上部分に縦方向線 状部材 1 8を各々位置決めし、 しかる後に位置決めした縦方向線状部材 1 8を下方に移動させて線状部材揷入袋 6 1に挿入すると共に、 線状部 材揷入袋 6 1 の上端部分を封止するだけの簡単な作業によって行うこと ができるので、 4本の縦方向線状部材 1 8を同時に位置決めしたり下方 に移動させつつ、 効率良く取付け作業を行うことが可能になる。 したがって、 本第 5実施形態によれば、 ガセッ ト袋 6 0の正面部 1 4 と側面折り込み部 1 5 とが連接する各立辺 1 7に沿って、 塑性変形可能 な複数の縦方向線状部材 1 8を、 同時に位置決めしつつ安定した状態で 効率良く取り付けてゆく ことを可能にして、 優れた再封性を有するガセ ッ ト袋 6 0を容易に得ることが可能になる。 そして、 本第 5実施形態によれば、 上述のようにガセッ ト袋 6 0の各 立辺 1 7に沿ってク リアランス部 6 2を保持した状態でガセッ ト袋 6 0 の内側に形成された 4箇所の線状部材揷入袋 6 1 には、 手作業により 4 本の線状部材を確実で迅速かつ簡単に挿入することが可能である。 尚、 前記縦方向線状部材は、 少なく ともガセッ ト袋 6 0の胴部 2 3が形成さ れた後に取り付けることができる。 また、 例えば、 以下のような方法に よって、 縦方向線状部材 1 8は、 位置決めされつつ挿入配置されて、 取 出し口部 1 3から胴部 1 2にかけて各々取り付けることができる。 すなわち、 例えば図 1 5に示すよ うに、 まず上端取出し口 1 1 を上方 に向けて開口させた状態でガセッ ト袋 6 0を保持すると共に、 上端取出 し口 1 1 の上方において、 当該上端取出し口 1 1 の矩形形状より も小さ な矩形形状 6 3の 4箇所の角部に相当する位置に 4本の縦方向線状部材 1 8を配置し、 これらの縦方向線状部材 1 8を支持装置を用いて各々垂 直に支持する。 次に、 垂直に支持した 4本の縦方向線状部材 1 8の下端 部を、 ガセッ ト袋 6 0の上端開口である上端取出し口 1 1からク リアラ ンス部 6 2を越えない長さでガセッ ト袋 6 0の上部内側に同時に配置す ると共に、 各下端部を、 各立辺 1 7に内側から外側に向かって押し付け ながら、 取出し口 1 1の矩形形状の隅まで移動させて、 4箇所の線状部 材揷入袋 6 1の上端開口の直上部分に 4本の縦方向線状部材 1 8を各々 位置決めする。 しかる後に、 位置決めした 4本の縦方向線状部材 1 8を 下方に移動して線状部材揷入袋 6 1 に各々揷入し、 例えば図 1 4に示す ように、 縦方向線状部材 1 8が揷入された線状部材揷入袋 6 1 の上端部 部を封シール 6 4によって封止する。 かかる方法によ り、 4本の縦方向 線状部材 1 8を、 線状部材挿入袋 6 1 に封入された状態で容易かつ効率 良くガセッ ト袋 6 0に取り付けることができる。 尚、 4本の縦方向線状 部材 1 8 の全てを線状部材挿入袋 6 1 に挿入することもできるが、 少な く とも 1本、 好ましく は 2本の縦方向線状部材 1 8を線状部材揷入袋 1 6に挿入して、 該揷入袋 6 1 の上端部を封シール 6 4によつて封止する ことも可能である。 さらに、 封シール 6 4 と袋の取出し口の開口部シー ルを一体と して設けることも可能である。 図 1 6は、 ガセッ ト袋 6 7に塑性変形可能な縦方向線状部材 1 8を取 り付けるための他の方法を示すものである。 すなわち、 図 1 6の取付け 方法は、 各立辺 1 7に沿ったヘムシール部 2 3の接合内部に縦方向線状 部材 1 8を配置して取り付けるための方法である。 まず、 正面部 1 4 と 側面折り込み部 1 5 とが連接する各立辺 1 7の内側角部を、 例えば吸引 手段 6 8 a を介して吸引することによって、 或いは空気を内側角部に送 ることによって、 開いた状態と し、 当該内側角部に沿って、 磁性を有す る縦方向線状部材 1 8を内部に揷入した、 例えばステンレス製の非磁性 の筒部材 6 9を配設する。 次に、 立辺 1 7の外側に設けた希土類永久磁 石等の磁石 6 8 bを介して縦方向線状部材 1 8を配設位置に保持しつ つ、 筒部材 6 9のみを内側角部から抜き出して撤去する。 しかる後に、 各立辺 1 7を外側から挟み込むようにして、 正面部 1 4 と側面折り込み 部 1 5 とが連接する各立辺 1 7の折り返し部を、 シールバーを用いて熱 融着することによ り、 縦方向線状部材 1 8を、 立辺 1 7に沿ったへムシ ール部 2 3 の接合内部に配置した状態で容易に取り付けることが可能に なる。 図 1 7 ( a ) 〜 （ d ) は、 シート材料 2 2から形成される袋の側縁部 の立辺 1 7に沿った融着による接合内部に、 塑性変形可能な縦方向線状 部材 1 8を取り付けるための他の線状部材取付け方法及ぴ取付け構造を 示すものである。 すなわち、 図 1 7 ( a ) の線状部材取付け方法によれ ば、 融着による接合内部に上端が開口する線状部材挿入袋 （線状部材揷 入部） 6 1 を立辺 1 7の内側に形成して、 この線状部材揷入袋 6 1 に縦 方向線状部材 1 8を挿入配置し、 しかる後に、 線状部材揷入袋 6 1の上 端の開口を熱融着による封シール 6 4によつて封止することにより、 縦 方向線状部材 1 8を取り付けるものである。 なお、 線状部材揷入袋を形 成する他のシール部の形状と しては、 図 1 7 ( b ) に示すものを採用す ることができる。 また、 図 1 7 ( c ) の線状部材取付け方法によれば、 縦方向線状部材 1 8の取り付け位置の下方に下部シール部 5 7を施して、 この下部シー ル部 5 7の上方に縦方向線状部材 1 8を配置し、 しかる後に、 縦長 L字 形状の上部シール部 5 8を施すことにより、 縦方向線状部材 1 8を取り 付けるものである。 さらに、 図 1 7 ( d ) に示すように、 縦方向線状部材 1 8を、 シール 部の接合内部において周囲の融着一体化領域 5 5 との間に保持される非 シール部 5 6を縦方向線状部材 1 8の両サイ ドのみならず上下にも相当 の間隔を線状部材非取付け部と して保持した状態で取り付けておく こと もできる。 これによつて、 例えば、 縦方向線状部材 1 8 とシー ト材料 2 2が直接熱融着することを回避でき、 縦方向線状部材 1 8周囲のシート 材料が破れやすく なることを回避することができる。 また、 縦方向線状 部材 1 8を、 周囲の融着一体化領域 5 5 との間に非シール部 5 6を備え た状態で取り付けることにより、 線状部材 1 8の周囲に線状部材 1 8が 移動可能な微小空間が形成される。 図 1 8は、 本発明の好ましい第 7実施形態に係るガセッ ト袋 7 0を示 すものである。 本第 7実施形態のガセッ ト袋 7 0によれば、 上記第 1実 施形態のガセッ ト袋 1 0の構成に加えて、 上端取出し口 1 1の下方に配 置されて、 断面段差形状保持部 7 1が、 側面折り込み部 1 5の折込み中 心線 7 2を横切るように設けられている。 また、 本第 7実施形態によれば、 断面段差形状保持部 7 1は、 折込み 中心線 7 2を横切るよ うに横長に延設される帯状部分であり、 例えば側 面折り込み部 1 5にプレス加工を施すことによって設けられている。 そして、 本第 7実施形態によれば、 折込み中心線 7 2を横切るように して側面折り込み部 1 5に設けられる断面段差形状保持部 7 1 は、 側面 折り込み部 1 5の上部において、 上端取出し口 1 1 の開口形状を保持す るのに効果的な当該上端取出し口 1 1 に近い位置に、 プレス加工を施す ことによって形成されている。 すなわち、 成体後のガセッ ト袋 7 0の上 端取出し口 1 1から加熱された雄雌の金型をフィルム材料 2 2を挟み込 むように配置してプレスしたり、 雄雌形状のシールバーを用いてヒー ト シールするだけの簡易な方法によって、 折込み中心線 7 2に沿った断面 において例えば 1 〜 5 m m程度の段差 hで外側に突出する、 例えば 3〜 1 5 m m程度の幅 bの帯状の断面段差形状保持部 7 1力 容易に形成さ れることになる。 本第 7実施形態のガセッ ト袋 7 0は、 上述の第 1実施形態のガセッ ト 袋 1 0 と同様に、 粉末状の洗剤を封入した状態で洗剤製品と して製品化 され、 使用者は、 上端の封止部分を切り取って上端取出し口 1 1 を開口 形成し、 洗剤を繰り返し取り出して使用することになるが、 本第 7実施 形態のガセッ ト袋 7 0によれば、 簡単な操作によって、 洗剤の取出し時 に、 上端取出し口 1 1 を大きく開口させた状態に保持しておく ことが可 能になる。 すなわち、 本第 7実施形態によれば、 上端取出し口 1 1 に近 い位置において、 ガセッ ト袋 7 0の側面折り込み部 1 5には、 折込み中 心線 7 2 と交差して断面段差形状保持部 7 1が設けられているので、 上 端取出し口 1 1 を開口する際に、 折込まれた側面折り込み部 1 5を開い て、 例えば折込み中心線 7 2の部分を外側に押し拡げて延ばした状態と することにより、 折込み中心線 7 2を中心とする側面折り込み部 1 5の V字状の折れ癖に杭して、 断面段差形状保持部 7 1が側面折り込み部 1 5の V字形状への復帰を効果的に阻止することになり、 これによつて、 上端取出し口 1 1 を、 洗剤の取出し時に、 底部 1 9 と同様の大きさ、 形 状の大きな開口状態となるように容易に保持することが可能になる。 したがって、 本第 7実施形態のガセッ ト袋 7 0によれば、 簡易な構成 及ぴ簡易な開口操作によって、 開口時における上端取出し口 1 1の開口 形状を大きく保持することが可能になり、 収容された洗剤を容易且つス ムーズに取り出してゆく ことができる。 図 1 9は、 本発明の第 7実施形態に係るガセッ ト袋 7 0における断面 段差形状保持部の他の形態を示すものである。 図 1 9によれば、 断面段 差形状保持部 7 3は、 側面折り込み部 1 5にシー ト片 7 4を貼着するこ とによって、 折込み中心線 7 2を横切るように横長に延設された帯状部 分と して設けられている。 ここで、 シ一 ト片 7 4 と しては、 例えばタツ クラベルを用いることができ、 ヒー トシールや粘着剤等を介して、 側面 折り込み部 1 5のシー ト材料 2 2の表面又は裏面の所定の位置に一体と して貼着されて、 断面段差形状保持部 7 3を容易に形成することにな る。 図 2 0は、 本発明の第 7実施形態に係るガセッ ト袋 7 0における断面 段差形状保持部の他の形態を示すものである。 図 2 0によれば、 断面段 差形状保持部 7 5は、 折込み中心線 7 2を横切るよ うに横長に延設され る線状部分であり、 例えば側面折り込み部 1 5にプレス加工を施すこと によって設けられている。 プレス加工は、 図 1 8の断面段差形状保持部 7 1 と同様に、 加熱された雄雌の金型を用いたプレスゃヒ一トシールに よって行うことができ、 これによつて例えば断面形状が三角形、 半円形 等となった、 側面折り込み部 1 5 のシート材料 2 2 の表面側又は裏面側 に突出する断面段差形状保持部 7 5が容易に形成されることになる。 そして、 上述の断面段差形状保持部 7 3， 7 5によっても、 側面折り 込み部 1 5の V字形状への復帰を効果的に阻止することができ、 上述と 同様の作用効果を奏することになる。 なお、 断面段差形状保持部は、 側面折り込み部 1 5の折込み中心線 7 2を横切るように設けられるものであれば、 上述の断面段差形状保持部 7 1 , 7 3 , 7 5以外の態様のものを種々採用することができ、 例えば 図 2 1 ( a ) に示すように、 円形の断面段差形状保持部 7 6を折込み中 心線 7 2に重ねるように設けることによって、 折込み中心線 7 2を横切 らせても良い。 さ らに、 例えば図 2 1 ( b ) に示すよ うに、 断面段差形 状保持部 7 7を、 上下方向に間隔をおいて側面折り込み部 1 5に複数設 けておく こともでき、 これによつて収容物の減少に伴ってガセッ ト袋 7 0の取出し口部 1 3を上方部分から順次切り取って用いる場合でも、 下 方に配置された断面段差形状保持部 7 7によって、 上端取出し口 1 1の 開口形状を保持する機能を引き続き維持することが可能になる。 さらに また、 断面段差形状保持部は、 V字形状等の折れ曲がった形状のもの や、 円弧状等の湾曲する形状のものであっても良い。 図 2 2は、 本発明の好ましい第 8実施形態に係るガセッ ト袋 8 0を示 すものである。 本第 8実施形態のガセッ ト袋 8 0によれば、 上記第 1実 施形態のガセッ ト袋 1 0の構成に加えて、 側面折り込み部 1 5には、 折 込み中心線 8 2を挟んだ両側の細幅縦長部分 8 3を山折り状に外側に折 り返すと共にこれらの内側面を互いに接合することによつて形成された 帯ひれ状縦リブ 8 1力 側面折り込み部 1 5の中央部分に設けられてい る。 また、 本第 8実施形態によれば、 帯ひれ状縦リブ 8 1 は、 上端取出し 口 1 1の開口縁部から下方に延設しており、 当該開口縁部から袋の底部 1 9に致る長さで設けられている。 そして、 本第 8実施形態によれば、 上端取出し口 1 1から下方に延設 して各側面折り込み部 1 5の中央部分に外側に突出して設けられる帯ひ れ状縦リブ 8 1は、 好ましくはガセッ ト袋 8 .0を成体した後、 断面 V字 状に折り込まれる側面折り込み部 1 5 の、 折込み中心線 8 2に沿った両 側の細幅領域である細幅縦長部分 8 3を、 V字状の開放側に山折り状に 折り返すと共に、 折り返された一対の細幅縦長部分 8 3を外側から同時 に挟み込みつつ、 例えばヒー トシールによつて熱融着することにより、 上述のシー ト材料 2 2からなる細幅縦長部分 8 3の対面配置された内側 面 （シーラント層） が互いに接合一体化されて、 上端取出し口 1 1 の開 口縁部から袋の底部 1 9に致る長さで、 例えば 5〜 1 0 m m程度の幅の 細長い帯状に簡易かつ容易に形成されることになる。 本第 8実施形態のガセッ ト袋 8 0は、 上述の第 1実施形態のガセッ ト 袋 1 0 と同様に、 粉末状の洗剤を封入した状態で洗剤製品と して製品化 され、 使用者は、 上端の封止部分を切り取って上端取出し口 1 1 を開口 形成し、 洗剤を繰り返し取り出して使用することになるが、 本第 8実施 形態のガセッ ト袋 8 0によれば、 簡単な操作によって、 洗剤の取出し時 に、 上端取出し口 1 1 を大きく開口させた状態に保持しておく ことが可 能になる。 すなわち、 本第 8実施形態によれば、 ガセッ ト袋 8 0の側面 折り込み部 1 5には、 細幅縦長部分 8 3を山折り状に外側に折り返し、 接合することによって形成された帯ひれ状縦リブ 8 1が中央部分に設け られているので、 上端取出し口 1 1 を開口する際に、 折込まれた側面折 り込み部 1 5を開いて、 例えば帯ひれ状縦リブ 8 1が設けられた部分を 手でつまみ、 簡単に外側に押し拡げて延ばした状態とすることができ、 折込み中心線 8 2を中心とする側面折り込み部 1 5の V字状の折れ癖に 抗して、 帯ひれ状縦リブ 8 1力 側面折り込み部 1 5の V字形状への復 帰を、 折れ癖を潰した状態と して効果的に阻止することになり、 これに よって、 上端取出し口 1 1を、 洗剤の取出し時に、 底部 1 9 と同様の大 きさ、 形状の大きな開口状態となるように容易に保持することが可能に なる。 したがって、 本第 8実施形態のガセッ ト袋 8 0によれば、 簡易な構成 及び簡易な開口操作によって、 開口時における上端取出し口 1 1 の開口 形状を大きく保持することが可能になり、 収容された洗剤を容易且つス ムーズに取り出してゆく ことができる。 図 2 3は、 本発明の第 8実施形態に係るガセッ ト袋 8 0における帯ひ れ状縦リブの他の形態を示すものである。 図 2 3によれば、 各側面折り 込み部 1 5の中央部分に外側に突出して設けられる帯ひれ状縦リブ 8 4 は、 上端取出し口 1 1から下方に延設すると共に三角形の細長いひれ状 に形成されて、 ガセッ ト袋 8 0の略上半部分にのみ設けられている。 こ のような三角形の帯ひれ状縦リブ 8 4 もまた、 上述の帯ひれ状縦リブ 8 1 と同様に、 例えば側面折り込み部 1 5の上半部分において山折り状に 折り返された三角形状の細幅縦長部分 8 5を外側から挟み込みつつ、 こ れらの内側面を熱融着して接合一体化することにより、 容易に形成する ことができる。 そして、 図 2 3に示すような帯ひれ状縦リブ 8 4によっても、 側面折 り込み部 1 5の V字形状への復帰を、 折れ癖を潰した状態と して効果的 に阻止することが可能になり、 同様の作用効果を奏することになる。 ま た図 2 3の帯ひれ状縦リブ 8 4によれば、 当該縦リブ 8 4は下方に向か つて幅が狭くなる三角形状を有しており、 上端取出し口 1 1を開いた際 の開口縁部における側面折り込み部 1 5の幅 L 1が、 帯ひれ状縦リブ 8 4の下端における側面折り込み部 1 5の幅 L 2より も小さくなっている ので、 上端取出し口 1 1 の大きな開口状態を、 さらに効果的に保持する ことが可能になる。 なお、 帯ひれ状縦リブは、 ガセッ ト袋の成体後に細幅縦長部分を接合 して形成する必要は必ずしもなく、 ガセッ ト袋の成体前の段階で予めシ ート材料の所定の位置に形成しておく こともできる。 また、 帯ひれ状縦 リブを上端取出し口の開口縁部から下方に延設して設ける必要は必ずし もなく、 上述の作用効果が発揮される位置を適宜選択して設けることが できる。 図 2 4 ( a ) ， （ b ) は、 本発明の好ましい第 9実施形態に係るガセ ッ ト袋 9 0を示すものである。 本第 9実施形態のガセッ ト袋 9 0は、 上 記第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0の構成に加えて、 少なく とも正面部 1 4には、 縦方向線状部材 1 8 と交差する位置に、 高さ方向の途中で袋を 切断させる切断案内線 9 1が設けられており、 且つ縦方向線状部材 1 8 は、 切断案内線 9 1 に沿って切断可能となっている。 また、 本第 9実施形態によれば、 切断案内線 9 1 は、 高さ方向に間隔 をおいて複数設けられている。 さらに、 本第 9実施形態によれば、 縦方向線状部材 1 8は、 切断案内 線 9 1が交差する部分で予め切断された状態で断続的に連続させて設け られている。 又は、 縦方向線状部材 1 8は、 切断案内線 9 1が立辺と交差する部分 に線状部材が取付けられていない非取付け部を形成して、 断続的に設け ることができる。 尚、 前記非取り付け部は、 その上下に位置する縦方向 線状部材 1 8を立辺の融着部内に各々封止するシール部を備えることが 好ましい そして、 本第 9実施形態によれば、 高さ方向の途中で袋を切断させる 切断案内線 9 1 と して、 例えばテープを引き剥がすことにより、 それ自 体が切断機能を備える切断用テープが用いられている。 切断用テープと しては、 例えば特開 2 0 0 0— 1 4 2 7 2 6号公報に開示されているよ うな、 袋本体を構成するフィルムの熱溶着側の一方の端部から袋本体を 周回して他方の端部に亘つて固着した開封テープを用いることができ る。 また、 本第 9実施形態によれば、 切断テープによる切断案内線 9 1 は、 ガセッ ト袋 1 0の全周に亘つて、 前後一対の正面部 1 4及び左右一 対の側面折り込み部 1 5に連続して設けられており、 さらに、 上下に間 隔をおいてガセッ ト袋 9 0の上半部分に 2段設けられている。 なお、 切 断案内線 9 1 は、 1段又は 3段以上設けることもできる。 そして、 本第 9実施形態のガセッ ト袋 9 0は、 上述の第 1実施形態の ガセッ ト袋 1 0 と同様に、 粉末状の洗剤 1 6を封入した状態で洗剤製品 と して製品化され、 使用者は、 上端の封止部分を切り取って上端取出し 口 1 1 を開口形成し、 洗剤 1 6を繰り返し取り出して使用することにな るが、 本第 1実施形態のガセッ ト袋 1 0によれば、 上記第 1実施形態の ガセッ ト袋と同様の作用効果が得られることに加えて、 洗剤 1 6が減少 した場合でも、 収容物の取り出し易さを容易に保持することができる。 すなわち、 縦方向線状部材 1 8を芯材とする上端取出し口 1 1の開放 及ぴ取出し口部 1 3の閉塞を繰り返しつつ、 洗剤 1 6が使用されること になるが、 本第 9実施形態によれば、 縦方向線状部材 1 8 と交差する位 置に、 高さ方向の途中で袋を切断させる切断案内線 9 1が設けられてい るので、 使用により内部の洗剤 1 6が減少するのに伴って、 上部の洗剤 1 6が収容されない部分が大きくなることにより上端取出し口 1 1から 洗剤に至るまでの長さが長く なつても、 必要に応じてガセッ ト袋 9 0の 上方部分を切断案内線 9 1 を介して順次切断し、 洗剤 1 6が収容されて いない余剰部分の袋及び縦方向線状部材 1 8を切り離して行く ことによ り、 縦方向線状部材 1 8を介した開閉機能を保持しつつ、 収容された洗 剤 1 6から近い位置に上端取出し口 1 1 を開口させて、 収容物の取り出 し易さを容易に保持することが可能になる。 図 2 5は、 本発明の好ましい第 1 0実施形態に係るガセッ ト袋 9 2を 示すものであり、 本第 1 0実施形態のガセッ ト袋 9 2によれば、 上記第 9実施形態のガセッ ト袋 9 0の構成要件に加えて、 各側面折り込み部 1 5の外側面においてヘムシール 2 3に沿って各一対取り付けられた縦方 向線状部材 1 8の上端部分には、 各一対の縦方向線状部材 1 8 と共にコ の字形状を形成する塑性変形可能な横方向線状部材 9 3が、 各側面折り 込み部 1 5に沿って取り付けられている。 そして、 本第 1 0実施形態のガセッ ト袋 9 2によれば、 上記第 9実施 形態のガセッ ト袋 9 0 と同様の作用効果を奏すると共に、 一対の縦方向 線状部材 1 8の上端部分の間に横方向線状部材 9 3が各側面折り込み部 1 5を横断するよ うに設けられているので、 上端取出し口 1 1 を開口す る際に、 横方向線状部材 9 3を直線状に復元して支持させることによ り、 内側に折り込まれていた側面折り込み部 1 5を延ばした状態と し て、 矩形形状に拡がった上端取出し口 1 1 を容易に保持することが可能 になり、 これによつて、 収容した洗剤 1 6の取り出しをさらに容易且つ 効率良く行うことが可能になる。 なお、 本発明は、 上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が 可能である。 例えば、 袋の形態は、 バウチやスタンディ ングパゥチ等の 袋であっても、 ガセッ ト袋でも良く、 袋の立辺は、 貼り合わせのもので も、 折り返しによるものであっても良く、 線状部材は全ての立辺に備え る必要は必ずしもない。 さらに、 例えば、 当該袋を構成するシート材料 は、 アルミ箔層を含む上記構成の多層シートである必要は必ずしもな く、 アルミ箔層を含まないシート材料や単層のシート材料であっても良 い。 例えばポリオレフイン系樹脂、 塩化ビュル、 ポリエステル系樹脂、 ポリアミ ド系樹脂等からなるシート材料を、 単層又は多層で用いること ができる。 また収容される収容物は、 粉末状の洗剤である必要は必ずし もなく、 シャンプーやリ ンス等の液体収容物や、 菓子等の固体収容物 等、 その他の各種の収容物を収容する袋容器と して使用することもでき る。 また、 線状部材ゃ副線状部材等は、 タックシールや接着剤等で貼り 付けたり、 溶着して配設することもでき、 これらの線状部材は、 金属製 の針金である必要は必ずしもない。 そして、 ガセッ ト袋にヘムシール部 が設けられている必要は必ずしもない。 また、 図 2 6に示すように、 縦方向線状部材 9 5 と共に、 上端取出し 口 9 6の矩形の開口形状と略同様の矩形形状を有する塑性変形可能な環 状の線状部材 9 7を取り付けることにより、 さらに安定した状態で取出 し口 9 6を開口させることができる。 さらに、 正面部と略同様の矩形形 状を有するシート材料の両側縁部に縦方向線状部材を設けたものを、 各 正面部の内側面に沿って袋の内部に揷入配置することにより、 縦方向線 状部材を 4箇所の立辺 （隅部） に沿って配設することもできる。 さらにまた、 4箇所の立辺にヘムシールが形成されている場合におい て、 縦方向線状部材をヘムシールの接合内部に配置することにより、 縦 方向線状部材を 4箇所の立辺に沿って配設することもでき、 このよ う に 縦方向線状部材をヘムシールの接合内部に配置することにより、 袋の取 り扱い易さが向上すると共に、 縦方向線状部材ゃこれの取付部材が外観 に現れなく なって、 店頭に並べる場合や使用時にガセッ ト袋をきれいに 見せることが可能になる。 また縦方向線状部材ゃ横方向線状部材は、 タ ックシールや接着剤等で貼り付けたり、 溶着して配設することもでき る。 また、 側面折り込み部に取り付けられる線状部材は、 例えば図 2 7 ( a ) に示すよ うに、 折り込み中心線 1 6を挟んだ両側に各々 V字形状 に配置して、 W字形状に設けることもでき、 例えば図 2 7 ( b ) に示す ように、 V字形状に配置した線状部材に加えて、 折り込み中心線に沿つ て縦方向線状部材を設ける等、 他の線状部材と組み合わせて取り付ける こともできる。 なお、 図 2 7 ( c ) 示すよ うに、 側面折り込み部の折り 込み中心線に沿って縦方向線状部材を設けた場合には、 ガセッ ト袋の上 端開口を大きく保持することには寄与しないが、 取出し口部を折り返し てガセッ ト袋を閉塞する際には、 当該縦方向線状部は、 側面折り込み部 が-表裏一対の正面部の間に折り込まれることにより、 正面部の両側縁部 より も内側に食い込んで配置されることになり、 これによつて安定した 閉塞状態を保持することが可能になる。 さらに、 側面折り込み部に取り付けられる線状部材は、 図 2 8 ( a ) 〜 （ c ) に示すよ うに、 複数の線状部材を上下方向に 2段以上設けるこ ともできる。 また図 2 8 ( c ) に示すよ うに、 複数の線状部材を間隔を おいて上下方向に複数段配置する共に、 当該間隔部分に切取り分離線を 設けておく ことによ り、 収容物の減少に伴って、 必要に応じて上方部分 を適宜切り離しつつガセッ ト袋を使用することもできる。 また、 縦長の線状部材挿入袋及び縦方向線状部材は、 少なく とも取出 し口部から胴部にかけて設けられていれば良く、 各立辺の略全長に亘っ て設けることもできる。 さらに、 各立辺に沿って設けられる線状部材揷 入袋は、 折返しシール部に形成されている必要は必ずしもない。 そして、 本発明によれば、 シート材料から形成され、 側縁部の立辺に 沿って塑性変形可能な縦方向線状部材が取り付けられる袋は、 上記各実 施形態及び図 2 9 ( a ) に示すような、 4箇所の立辺がいすれも折返し シール部となったガセッ ト袋である必要は必ずしも無い。 例えば、 図 2 9 ( b ) 〜 （ f ) に示すように、 少なく とも 1箇所の立辺が貼り合わせ シール部となったガセッ ト袋 （ （b ) , ( c ) 参照） の他、 3方シール 袋 （ （ d ) 参照） 、 ピロ一袋 （ （ _e ) 参照） 、 スタンディ ングバウチ

( ( f ) 参照） 等において、 側縁部の立辺に形成された折返しシール部 あるいは貼り合わせシール部の融着による接合内部に、 好ましくは線状 部材揷入袋を形成して縦方向線状部材を取り付けることもできる。 ま た、 線状部材は、 各立辺にそれぞれ取付けられている必要はなく、 任意 の箇所に取り付けるこ ができるが、 好ましくは、 正面又は背面のいず れかの両側部にある立辺の 2ケ所に取り付ける。 すなわち、 図 3 0 ( a ) ， ( b ) に示すように、 立辺に形成された折 返しシール部 2 5又は貼り合わせシール部 2 6の融着による接合内部に 塑性変形可能な縦方向線状部材 1 8を取り付けることができる。 また図 3 1 ( a ) , ( b ) に示すように、 縦方向線状部材 1 8を、 シール部 2 5 , 2 6の接合内部において周囲の融着一体化領域 5 5 との間に非シー ル部 5 6を保持した状態で配置して取り付けることもできる。 これによ つて、 縦方向線状部材 1 8 とシー ト材料 2 2が直接熱融着することを回 避でき、 線状部材によるシー ト材料 2 2の破れや、 穴開きをおこしゃす くなることを回避できる。 また、 熱融着による袋 1 0への取付けでは、 被覆樹脂が融けて線状部材 1 8の曲げ耐久性が劣化したり、 あるいは外 観が損なわれる場合がある。 更に、 塑性変形可能な縦方向線状部材 1 8 と して、 例えば熱可塑性樹脂で構成される線状部材を採用する場合に、 熱融着により線状部材事態の形状保持能力が劣化するおそれがあるが、 これらを容易に回避可能という効果もある。 その他、 本発明では、 非シ ール部 5 6内で線状部材 1 8はある程度の上下動が可能な状態にあり、 繰り返しの折り曲げ時における同一箇所での折り曲げから、 折り曲げ位 置を微小量ながら変移され、 曲げ耐久性を向上させることができる。 さらに、 図 3 2 ( a ) , ( b ) に示すように、 接合内部に線状部材揷 入袋 6 1 を形成し、 縦方向線状部材 1 8を線状部材揷入袋 6 1 に挿入配 置して取り付けることもできる。 なお、 縦方向線状部材 1 8が、 折返しシール部 2 5による接合内部に 取り付けられることによ り、 貼り合わせシール部 2 6による接合内部に 取り付けられる場合と比較して、 縦方向線状部材 1 8が外側又は内側に はみ出すこ とへの配慮を軽減しつつ、 折返しシール部 2 5の外側の立辺 側に寄せて縦方向線状部材 1 8を容易に配置することが可能になる。 ま たこれによって、 融着によるシール幅を狭くすることが可能になると共 に、 製造がさらに容易になり、 外観をさらに綺麗に見せることも可能に なる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . シー ト材料から形成され、 側縁部の立辺に沿って塑性変形可能な線 状部材が取り付けられた袋であって、

前記線状部材は、 前記立辺に形成された折返しシール部の融着による 接合内部に配置されている袋。

2 . シート材料から形成され、 側縁部の立辺に沿って塑性変形可能な線 状部材が取り付けられた袋であって、

前記立辺には融着によるシール部が形成され、

前記線状部材は、 前記シール部の接合内部において周囲の融着一体化 領域との間に非シール部を備えた状態で配置されている袋。

3 . 前記接合内部に線状部材揷入部を形成し、 前記線状部材が該線状部 材揷入部に挿入配置されている請求の範囲第 1項又は第 2項に記载の 袋。

4 . 前記袋は、 前後一対の正面部と、 これらの正面部の内側に折り込み 可能な左右一対の側面折り込み部とを備え、 自立させた状態で上端取出 し口を開口 して、 収容物を取り出せるようにしたガセ V ト袋であり、 前記正面部と前記側面折り込み部とが連接する立辺に沿って、 塑性変 形可能な縦方向線状部材が取出し口部から胴部にかけて取り付けられて いる請求の範囲第 1項〜第 3項のいずれかに記載の袋。

5 . 前記側面折り込み部の両側縁部に取り付けられた各一対の線状部材 の上端部分には、 塑性変形可能な横方向線状部材が、 側面折り込み部に 沿って取り付けられている請求の範囲第 4項記載の袋。

6 . 少なく とも前記正面部には、 前記縦方向線状部材と交差する位置 に、 高さ方向の途中で袋を切断させる切断案内線が設けられており、 且つ前記縦方向線状部材は、 前記切断案内線に沿って切断可能となつ ている請求の範囲第 4項又は第 5項に記載の袋。

7 . 前記上端取出し口の下方に配置されて、 断面段差形状保持部が前記 側面折り込み部の折込み中心線を横切るよ うに設けられている請求の範 囲第 4項〜第 6項のいずれかに記載の袋。

8 . 前記側面折り込み部には、 折込み中心線を挟んだ両側の細幅縦長部 分を山折り状に外側に折り返すと共にこれらの内側面を互いに接合する ことによって形成された帯ひれ状縦リブが、 前記側面折り込み部の中央 部分に設けられている請求の範囲第 4項〜第 6項のいずれかに記載の 袋。

9 . シー ト材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿って塑性変形可能 な線状部材を取り付ける方法であって、 前記線状部材を取り付けるため の線状部材揷入部を、 袋の立辺の内側に形成後、 前記線状部材を前記線 状部材揷入部に挿入する方法によって形成された請求の範囲第 1項〜第 8項のいずれかに記載の袋。

1 0 . 前記線状部材揷入部の上端部と袋の上端部との間に、 線状部材非 取付け部を備えてなる請求の範囲第 9項記載の袋。

1 1 . シー ト材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿って塑性変形可 能な線状部材を取り付ける方法であって、 前記線状部材非取付け部を備 えて前記線状部材揷入部を形成後に、 前記線状部材を前記線状部材揷入 部の上端より上側にて配置し、 立辺に位置決めし、 しかる後に、 前記線 状部材を下方に移動して前記線状部材揷入部に挿入する方法によって形 成された請求の範囲第 1 0項記載の袋。

1 2 . 前記線状部材挿入部に前記線状部材を挿入した後に、 前記線状部 材揷入部の上部又は/及ぴ開口部を封止する方法により、 前記線状部材 が取り付けられた請求の範囲第 9項〜第 1 1項のいずれかに記載の袋。

1 3 . シー ト材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿った融着による 接合内部に、 塑性変形可能な線状部材を取り付けるための線状部材取付 け方法であって、

前記立辺の内側を開いた状態と して、 当該立辺の内側に磁性を有する 前記線状部材を内部に揷入した非磁性の筒部材を配設し、

前記立辺の外側に設けた磁石を介して前記線状部材を配設位置に保持 しつつ、 前記筒部材のみを前記内側角部から抜き出し、

しかる後に、 前記立辺を外側から挟み込むようにして熱融着すること により、 前記線状部材を、 前記立辺に沿った融着による接合内部に配置 して取り付ける方法により、 前記線状部材が取付けられた請求の範囲第 1項〜第 8項のいずれかに記載の袋。

1 4 . シー ト材料から形成される袋の側縁部の立辺に沿った融着による 接合内部に、 塑性変形可能な線状部材を取り付けるための線状部材取付 け方法であって、

前記接合内部に上端が開口する線状部材揷入部を形成して、 該線状部 材挿入部に前記線状部材を揷入配置し、

しかる後に、 前記線状部材揷入部の上端の開口を熱融着して封止する ことにより、 前記線状部材を、 前記立辺に沿った融着による接合内部に 配置して取り付ける方法により、 前記線状部材が取付けられた請求の範 囲第 1項〜第 8項のいずれかに記載の袋。

1 5 . 前記線状部材は、 被覆樹脂によって覆われている請求の範囲第 1 項〜第 1 4項のいずれかに記載の袋。

1 6 . 請求の範囲第 1項〜第 1 5項のいずれかに記載の袋に粉粒状の洗 剤を収容してなる製品。