WO2004000564A1

WO2004000564A1 - テープ印字装置及びテープカセット

Info

Publication number: WO2004000564A1
Application number: PCT/JP2003/008009
Authority: WO
Inventors: Hironori Harada; Yoshihito Nonomura
Original assignee: Brother Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2002-06-25
Filing date: 2003-06-24
Publication date: 2003-12-31
Also published as: EP1516739A4; CN100594136C; EP1516739B1; US20070041772A1; CN101157308A; CN1662382A; JP3994804B2; AU2003243964A1; US20060013634A1; US7121751B2; JP2004025563A; EP1516739A1; CN100354139C; US7726893B2; US7686527B2; US20070009306A1

Abstract

ラベルテープ３６のラベル３９に印字後、このラベルテープ３６がテープ切断位置まで搬送された際には、サーマルヘッド９の各発熱素子Ｒ１～Ｒｎは、次に印字されるラベル３９の搬送方向下流側のラベル先頭位置よりも少し上流側の位置に対向すると共に、次に印字されるラベル３９の印字開始位置よりも下流側の位置に対向するように（図７中、ａ＜ｂとなるように）配置されている。また、マーク検出センサ１２は、各発熱素子Ｒ１～Ｒｎよりも上流側に配設されると共に、位置検出マーク３９Ｂに対向する位置よりも少し下流側の位置に対向するよう（図７中、ｃ＜ｅとなるように）に配設されている。

Description

明細書テープ印字装置及びテープカセット技術分野

本発明は、長尺状のテープを搬送しつつ印字し、印字終了後カッター部材により該テープを切断可能に構成されたテープ印字装置、及びこのテープ印字装置内に着脱可能に装着されるテープカセットに関する。特に、本発明は、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが長手方向に沿って配列するよう仮着され、かつ、該剥離紙の裏面側の所定位置に各ラベルの位置検出マークが設けられているラベルテープを用いる為の、テープ印字装置及びテープカセットの構成に関する。背景技術

従来から、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが長手方向に沿って配列するよう仮着されるラベルテープに文字等を印字するテープ印字装置が知られている。また、このようなテープ印字装置に関して、このラベルテープの裏面に付される検出マークをマーク検出センサによって検出し、この検出によってラベルテ —プの搬送制御を行う構成が種々提案されている（例えば、特開 2 0 0 0— 1 6 8 1 8 1号公報）。発明の開示

しかしながら、上述した従来のラベルテープに印字可能な印字装置においては、検出マークセンサがサーマルへッドから離れた位置に設けられた場合には、一度電源を切り、再起動した場合には、ラベル間の余白長さが短いとスタート時に最初のラベルが印字されないまま搬送されて、 2枚目のラベルから印字される虞があるという問題がある。

そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ラベルテープの剥離紙の裏面側の所定位置に各ラベルの位置検出マークが設けられている場合に、印字素子とマーク検出センサとを力ッ夕一部材に対して所定位置に配置することにより、最後のラベルまで確実に印字することができると共に、再起動時にも 1枚目のラベルから確実に印字できるテープ印字装置を提供することを目的とする。また、ラベルテープが卷回されたテープスプールを備え、このテープ印字装置内に着脱可能に装着されるテープカセットを提供することを目的とする。

前記目的を達成する為、本発明によるテープ印字装置は、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記印字手段よりも下流側に配置されてテープを切断するカッター部材と、を備えたテープ印字装置において、前記テープは、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが前記剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着されるラベルテープにより構成される。さらに、テープ印字装置は、前記剥離紙の各ラベルに対向する各裏面側部分の、テープ搬送方向における所定位置に形成された位置検出マ一クを検知するマーク検出センサと、前記マーク検出センサから出力される出力信号に基づき前記テープ搬送手段を制御する制御手段と、を備える。前記印字手段は、複数の印字素子を有し、前記印字素子は、ラベルに印字後ラベルテープが前記カッター部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルの印字開始位置よりも下流側の位置に配置される。前記マーク検出センサは、ラベルに印字後ラベルテープが前記カッター部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルに対向する位置検出マークの位置よりも下流側で、且っ該印字素子よりも上流側の位置に設けられている。

このような構成を有するテープ印字装置によれば、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが前記剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着されるラベルテ —プがテープ搬送手段によって搬送されつつ、印字手段によりこのラベルに文字等が印字される。また、ラベルテープの剥離紙の各ラベルに対向する各裏面側部分の、テープ搬送方向における所定位置に位置検出マークが形成されている。そして、この位置検出マークを検知するマーク検出センサから出力される出力信号に基づきテープ搬送手段が制御される。また、印字手段よりも下流側にテープを切断するカッター部材が配置されている。そして、印字手段の複数の印字素子は、ラベルに印字後ラベルテープが力ッター部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルの印字開始位置よりも下流側の位置に配置されている。また、マーク検出センサは、ラベルに印字後ラベルテープがカッター部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルに対向する位置検出マークの位置よりも下流側で、且つ該印字素子よりも上流側の位置に設けられている。

また、上記目的を達成する為に、本発明によって提供されるのは、長尺状のテ —プに印字を行う為のテープ印字装置であって、長尺状のテープは、長尺状の剥離紙の表面側に剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着される複数のラベルと、表面側の各ラベルをそれぞれ検出する為に、剥離紙の裏側に剥離紙の長手方向に沿って各ラベルに対向してそれぞれ形成された複数の位置検出マークと、を備えるラベルテープである。さらに、表面側の各ラベルに対応するそれぞれの位置検出マークは、対応のラベルの面上のテープ搬送方向における所定位置に対応する剥離紙裏面側の位置に形成されている。テープ印字装置は、長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送部と、テープに印字する為の印字部と、印字部よりもテープ搬送方向下流側に配置され、テープを切断するカツ夕一部材と、テープが搬送される際に長尺状のテープに形成された位置検出マークを順次検出するマ —ク検出センサと、マーク検出センサから出力される出力信号に基づきテープ搬送部を制御するとともに印字部を制御して印字を行う制御部と、を備える。さらに、印字部は、ラベルの印字後ラベルテープが制御部によりカッター部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときに、テープ切断位置に最も近いラベルの印字開始位置よりも搬送方向下流側に位置するように配置される。また、マ一ク検出センサは、ラベルに印字後ラベルテープが制御部によりカッター部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときに、テープ切断位置に最も近いラベルに対応する位置検出マークの位置よりも搬送方向下流側で、且つ該印字部よりも搬送方向上流側に位置するように配置されている。

このような構成を有するテープ印字装置によれば、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着されるラベルテープがテープ搬送部によって搬送されつつ、印字部によりこのラベルに文字等が印字される。また、剥離紙の各ラベルのテープ搬送方向における所定位置に対応する，剥離紙の裏面の位置には位置検出マークが形成されている。そして、この位置検出マ一クを検知するマーク検出センサから出力される出力信号に基づきテープ搬送部が制御される。また、印字部よりも下流側にテープを切断するカッター部材が配置されている。そして、印字部は、ラベルに印字後ラベルテープがカツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベル（テ一プ切断位置に最も近いラベル）の印字開始位置よりも下流側の位置に配置されている。また、マーク検出センサは、ラベルに印字後ラベルテープがカツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルに対応する位置検出マークの位置よりも下流側で、且つ印字部よりも上流側の位置に設けられている。図面の簡単な説明

図 1は、本実施形態に係るテープ印字装置の収納カバ一を除いた概略上方外観図である。

図 2は、本実施形態に係るテープ印字装置の図 1における A— A部断面図である。

図 3は、本実施形態に係るテープ印字装置のサ一マルへッドの概略構成を示す図で、図 3 ( A ) は平面図、図 3 ( B ) は正面図である。

図 4は、本実施形態に係るテープ印字装置の制御構成を示すプロック図である。図 5は、本実施形態に係るテープ印字装置に装着されるテープカセットのカバ一を外した場合の平面図である。

図 6は、本実施形態に係るテープ印字装置に装着されるテープカセッ卜のラベルテープを引き出して 2枚目のラベルの位置検出マークがマーク検出用開口部に対向した状態を示す側面図である。

図 7は、本実施形態に係るテープ印字装置にテープカセットが装着されて、ラベルテープのラベルに印字後、このラベルテ一プがテープ切断位置まで搬送された際の、次に印字されるラベルと、このラベルに対向する位置検出マークと、各発熱素子と、及びマーク検出センサとの相対位置関係を模式的に示す概略水平断面図である。図 8は、本実施形態に係るテープ印字装置の印字制御処理を示すフロ一チヤ一トである。発明を実施する為の最良の形態

以下、本発明に係るテープ印字装置及びテープカセットについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図 1乃至図 4に基づき説明する。

図 1は本実施形態に係るテープ印字装置の収納カバ一を除いた概略上方外観図である。図 2は本実施形態に係るテープ印字装置の図 1における A— A部断面図である。図 3は本実施形態に係るテープ印字装置のサーマルヘッドの概略構成を示す図で、（A ) は平面図、（B ) は正面図である。図 4は本実施形態に係るテープ印字装置の制御系の構成を示すブロック図である。

図 1及び図 2に示すように、テープ印字装置 1は、各種キ一ボードが配設されたキーボード 6と、後述のテープカセット 3 5 (図 5参照）を収納するカセット収納部 8とを有する。このカセット収納部 8は、不図示の収納カバーで覆われている。キ一ポ一ド 6には、文書データ（テキスト）を作成するための文字入力キ —2、テキストの印字を指令する印字キ一 3、及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令するリターンキ一 4、力一ソルキー C等が設けられている。カーソルキー Cを操作することによって、文字等のキャラクタを複数行に渡って表示する液晶ディスプレイ（以下「L C D」という。） 7上でカーソルを上下、左右に移動させることができる。

また、このキーボード 6の下側には、後述の制御回路部 2 0が構成される不図示の制御基板が配設されている。また、カセット収納部 8の左側面部には、印字されたテープが排出されるラベル排出口 1 6が形成され、該カセット収納部 8の右側面部には、電源アダプタが取り付けられるアダプタ揷入口が設けられている _t また、このカセット収納部 8には、後述のサ一マルヘッド 9 (図 3参照）と、このサーマルへッド 9に対向するプラテンローラ 1 0と、このプラテンローラ 1 0の下流側のテープ送り用ローラ 1 1 と、このテープ送り用ローラ 1 1に対向するテープ駆動ローラ軸 1 4とが配置されている。更に、カセット収納部 8には、テープカセット 3 5内に収納されるィンクリポンを送るリポン卷取軸 1 5等が配置されている。リポン卷取軸 1 5は、後述のステッピングモータ等により構成されるテープ送りモータ 3 0 (図 4参照）から、適宜の駆動機構（不図示）を介して回転駆動される。リポン巻取軸 1 5は、印字後のインクリポンを巻き取る不図示のインクリポン卷取りリールに嵌揷され、印字スピードと同期して該インクリボン巻取りリールを回転駆動する。また、テープ駆動ローラ軸 1 4は、テープ送りモータ 3 0から適宜の伝達機構（不図示）を介して回転駆動され、後述するテ —プ駆動ローラ 5 3 (図 5参照）を回転駆動する。

カセット収納部 8に後述のテープカセッ卜 3 5が装着された場合に、このテ一プカセット 3 5の側面部に形成される後述のマーク検出用開口部 4 2 (図 5、図 6参照）に対向する位置には、反射型フォトセンサ等から構成されるマーク検出センサ 1 2が設けられている。このマーク検出センサ 1 2を構成する反射型フォトセンサは、同一基板上に発光素子と受光素子とが並設され、対向する剥離紙の裏面に発光素子から光を照射し、該剥離紙の裏面からの反射光を受光素子で受け、後述の黒色で形成される位置検出マーク 3 9 B (図 6参照）が該マーク検出センサ 1 2に対向した否かを検出する。マーク検出センサ 1 2から出力されるオン ' オフ信号により、位置検出マーク 3 9 Bが検出される。

テープ駆動ローラ軸 1 4の左側で、ラベル排出口 1 6の奥側入口部には、固定刃 1 3 Aが立設されている。また、この固定刃 1 3 Aに対向するラベル排出口 1 6の前側入口部には、移動刃 1 3 Bが前後方向に移動可能に支持されている。この移動刃 1 3 Bは、後述の D Cモ一夕等により構成されるカツ夕一モータ 3 2 (図 4参照）から適宜の駆動機構を介して前後方向に移動駆動される。移動刃 1 3 Bは、印字終了後、テープ駆動ローラ 5 3及びテープ送り用ローラ 1 1を介してテープ切断位置まで搬送されたラベルテープ 3 6等を固定刃 1 3 Aと協動して切断する。

カセット収納部 8には、プッシュ式のマイクロスィツチ等から構成されるテ一プ種検出センサ S l、 S 2、 S 3、 S 4、 S 5が設けられている。これらセンサ S 1〜 S 5は、カセット収納部 8に後述のテープカセット 3 5が装着された場合に、このテープカセット 3 5内に収納されるテープの種類を特定するテープ特定部 4 0 (図 5参照）に対向する位置に設けられている。この各テープ種検出センサ S 1〜 S 5は、プランジャーとマイクロスィッチ等から構成される公知の機械式スィツチからなる。この各テープ種検出センサ S 1〜 S 5は、センサ S 1〜 S 5に対してテープ特定部 4 0に形成される貫通孔があるかどうかを検出する。したがって、センサ S 1〜S 5のオン ' オフ信号により、テープカセット 3 5内に収納されたテープの種類を検出することができる。

尚、本実施形態の場合は、各テープ種検出センサ S 1〜S 5は、そのプランジヤーが常には、カセット収納部 8の底面から突き出しており、マイクロスィッチがオフ状態になっている。そして、テープ特定部 4 0の後述の貫通孔が、各テ一プ種検出センサ S 1〜 S 5に対向する位置に有る場合には、プランジャーが押下されずマイクロスイッチがオフ状態にあるので、オフ信号が出力される。一方、テープ特定部 4 0の後述の貫通孔が、各テープ種検出センサ S 1〜 S 5に対向する位置に無い場合には、プランジャーが押下されてマイクロスィツチがオン状態になるので、オン信号が出力される。

カセット収納部 8は、テープ印字装置 1の後方に回動可能に枢支された収納カバ一により開閉されるよう構成されている。カセット収納部 8が開状態で、テープカセット 3 5の交換等が行われる。

テープの種類は、「テープのタイプ」と「テープ幅」などにより特定される。また、「テープのタイプ」として、印字テープの表面が保護フィルムで覆われない「レセプタ一テープ」、印字テープの表面が透明フィルムで保護される「ラミネートテープ」、剥離紙の表面の長手方向に複数のラベルが仮着されている「ラベルテープ」等がある。また、「テープ幅」は、「6 mmj 、「9 mm] 、「 1 2 mm」、「 1 8 mm」、「2 4 mm」等がある。

本実施形態の場合は、後述のように、「テープのタイプ」が「ラベルテープ」で、「テープ幅」が「2 4 mm」の場合は、テープ種検出センサ S 1 ~ S 5の信号、即ちセンサ孔（貫通孔）の有無は、「S 1」は「オフ信号、即ち、センサ孔有り」、「S 2」は「オフ信号、即ち、センサ孔有り」、「S 3」は「オン信号，即ち、センサ孔無し」、「S 4」は「オン信号、即ち、センサ孔無し」、「S 5」は「オフ信号、即ち、センサ孔有り」である（図 5参照）。他のテープの種類についても、各テープ判別センサ S 1〜35のォン ' ォフ信号とテープ特定部 40に形成される貫通孔の有無の関係は、「オン信号の場合、センサ孔無し」であり、「オフ信号の場合、センサ孔有り」と同様なので、その説明は省略する。

図 3に示すように、略縦長四角形の平板状のサ一マルヘッド 9の前面の左端縁部には、所定個数（本実施形態では、 1 28個である。）の各発熱素子 R1〜R n (nは、所定個数である。）が、該左端縁部の辺に沿って一列に配列されている。そして、このサーマルヘッド 9の前面右端縁部には、制御基板（不図示）上に設けられるコネクタ（不図示）に接続されるフレキシブルケーブル Fの他端が、半田付け等により電気的に接続されている。

サ一マルへッド 9は、メツキ鋼板やステンレス鋼板等により形成される略四角形の放熱板 9 Aの前面の左端縁部に、各発熱素子 Rl〜Rn の配列方向が、該放熱板 9 Aの左端縁部の辺に平行になるように接着剤などによって固着されている。また、フレキシブルケーブル Fの上端右角部は、両面テープ等によって放熱板 9 Aの前面に固着されている。更に、該フレキシブルケーブル Fの一端側は、放熱板 9 Aの下端緣部に穿設される水平方向に伸びた略長四角形の貫通孔 9 Dに挿入されて、後側に引き出されている。

放熱板 9 Aの下端縁部には、前側方向に所定幅延出される略直角形の延出部 9 Bが形成されている。延出部 9 Bには、 2個の各貫通孔 9 C、 9 Cが穿設されている。該放熱板 9 Aは、各発熱素子 R1〜： Rn の配列方向が、テープカセット

3 5の開口部 5 2 (図 5参照）におけるラベルテ一プ 36 (図 5参照）の搬送方向に略直交するように、各貫通孔 9 C、 9 Cを介してビス止め等によってカセット収納部 8の下側に取り付けられる。

図 4に示すように、テープ印字装置 1の制御系は、不図示の制御基板上に形成される制御回路部 20を中核として構成されている。制御回路部 20は、各部品を制御する CPU2 1と、この CPU2 1にデータバス 22を介して接続された入出力インタフェース 23、 CGROM24、 ROM 2 5 , 26、 RAM27とを有する。なお、 C P U 2 1の内部にはタイマ 2 1 Αが設けられている。

CGRQM24には、多数のキャラクタのそれぞれのドットパターンが、コ ―ドデ一夕に対応付けられて格納されている。

ROM (ドットパターンデータメモリ） 2 5には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための印字用ドットパターンデ一夕が、キャラクタのコードデ—夕に関連付けられて格納されている。コードデータに関連付けられた各印字用ドットパターンデータは、書体（ゴシック系書体、明朝体書体等）毎に分類され、各書体毎に 6種類（1 6、 24、 32、 48、 64、 9 6のドットサィズ）の印字文字サイズ分のデータを含んでいる。また、 ROM2 5には、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。

ROM2 6には、下記のような各種のプログラムが格納されている。

• キ一ポ一ド 6から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに基づいて L CD C 28を制御する表示駆動制御プログラム。

• 印字バッファ 2 7 Bのデータを読み出してサ一マルへッド 9やテープ送りモー夕 30を駆動する印字駆動制御プログラム。

· 各印字ドッ卜の形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム。

•後述のマーク検出センサ 1 2を介してラベルテープ 36の裏面に形成される位置検出マークを検出して各ラベルの印字開始位置までテープ送りモ一夕 3 0を駆動するラベルテープ搬送制御プログラム（図 8参照）。

· 印字終了した場合に該ラベルテープ 36を切断位置までテープ送りモー夕 30 を駆動して搬送し、力ッタ一モー夕 32を駆動して該ラベルテープ 36を切断する切断駆動制御プログラム（図 8参照）。

•その他テープ印字装置 1の制御上必要な各種のプログラム。

CPU2 1は、 ROM26に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行う。

RAM 2 7には、テキストメモリ 2 7 A、印字バッファ 2 7 B、カウンタ 2 7 C、総印字ドット数カウンタ 27 D、パラメ一夕記憶エリァ 27 E等の記憶エリァが設けられている。テキストメモリ 27 Aには、キーボード 6から入力された文書データが格納される。印字バッファ 27 Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サ一マルへッド 9は印字バッファ 2 7 Bに記億されているドットパターンデ一夕に従ってドット印字を行う。カウンタ 2 7 Cには、サ一マルへッド 9により印字される 1ライン（本実施形態では、 1 2 8 ドット）分の印字ドット数のカウント値 Nが格納される。総印字ドット数カウンタ 2 7 D には、サ一マルへッド 9により印字される起動時からの総印字ドット数が記憶される。パラメ一夕記憶エリア 2 7 Eには、各種演算データが記憶される。

入出力インタフェース 2 3には、キーボード 6 と、マーク検出センサ 1 2 と、各テープ種検出センサ S 1〜S 5と、液晶ディスプレイ（L C D ) 7に表示デ一夕を出力するためのビデオ R A M 2 8 Aを有するディスプレイコントローラ（以下、 L C D Cという） 2 8と、サ一マルヘッド 9を駆動するための駆動回路 2 9 と、テープ送りモ一夕 3 0を駆動するための駆動回路 3 1 と、カッターモータ 3 2を駆動するための駆動回路 3 3とが接続されている。

この構成により、キーポ一ド 6の文字キ一を介して文字等が入力された場合、そのテキスト（文書データ）がテキストメモリ 2 7 Aに順次記憶されていき、ドットパターン発生制御プログラム及ぴ表示駆動制御プログラムによって、キ一ポード 6を介して入力された文字等に対応するドットパターンが L C D 7上に表示される。 C P U 2 1が駆動回路 2 9を介してサ一マルへッド 9を駆動することにより、印字バッファ 2 7 Bに記憶されたドットパターンデータの印字が行われる。なお、印字の動作と同期して、テープ送りモータ 3 0が駆動回路 3 1を介し駆動され、テープの送り制御が行われる。サーマルヘッド 9の 1ライン分の印字ドットに対応する各発熱素子 R 〜 R nが駆動回路 2 9を介して選択的に発熱駆動されることによって、文字等がテープ上に印字される。

次に；本実施形態に係るテープ印字装置 1に装着されるテープカセット 3 5の概略構成について図 5及び図 6を参照して説明する。

図 5は本実施形態に係るテープ印字装置 1に装着されるテープカセット 3 5のカバ一を外した場合の平面図である。図 6は、ラベルテープ 3 6を引き出されて 2枚目のラベルの位置検出マークがマーク検出用開口部 4 2に対向した状態を示す、テープカセット 3 5の側面図である。図 5及び図 6に示すように、本実施形態に係るテープカセット 3 5は、上面部を覆うカバ一 3 7 と、カセット本体 3 8、及びラベルテープ 3 6を有する。

このラベルテープ 3 6は、長尺状の剥離紙 3 6 Aと、この剥離紙 3 6 Aの表面の長手方向に所定間隔で仮着される略横長四角形の複数のラベル 3 9とを有する _c また、この剥離紙 3 6 Aの裏面の、各ラベル 3 9の搬送方向の略中央部に対応する部分には、マーク 3 9 Aが形成されている。このマーク 3 9 Aは、色は黒色であり、剥離紙 3 6 Aの裏面の上端近傍位置から、剥離紙 3 6 Aの幅方向の略中央位置まで伸びる略縦細長四角形の形状を有する。また、この剥離紙 3 6 Aの裏面側部分の、各ラベル 3 9の搬送方向の略中央部と上流側端縁部との間の中央部分に対応する位置には、位置検出マーク 3 9 Bが形成されている。この位置検出マ一夕 3 9 Bは、色は黒色で、剥離紙 3 6 Aの裏面の下端近傍位置から、剥離紙 3 6 Aの幅方向の略中央位置まで伸びる略縦細長四角形の形状を有する。また、この位置検出マーク 3 9 Bの搬送方向の幅寸法は、マーク検出センサ 1 2の搬送方向（図 2中、左右方向）の幅寸法とほぼ同じである。ラベルテープ 3 6は、テ一プスプ一ル 4 5に剥離紙 3 6 Aの裏面が外側になるように巻回されてテープカセット 3 5内に収納されている。また、各ラベル 3 9は、ベーステープと、ベーステープの一面に形成された感熱発色層と、ベーステープの他面に形成された粘着剤層とを有し、粘着剤層を介して剥離紙 3 6 Aの表面に貼付される。

テープカセット 3 5をカセット収納部 8に装着した場合に、マーク検出センサ 1 2に対向する側面部には、位置検出マーク 3 9 Bの搬送方向の幅寸法よりも少し広い幅寸法で、テープカセット 3 5の側面部の高さ寸法にほぼ等しい高さ寸法を有する略縦長四角形のマーク検出用開口部 4 2が穿設されている。この構成により、テープカセット 3 5をカセット収納部 8に装着した場合には、ラベルテ一プ 3 6を搬送しつつ、マーク検出センサ 1 2によって該マーク検出用開口部 4 2 を介してラベルテープ 3 6の裏面に形成される位置検出マーク 3 9 Bを検出することができる。

図 5に示すように、カセット本体 3 8には、テープスプール 4 5が、カセット本体 3 8の底面に立設されるカセットポス 4 8に回転可能に嵌揷されて収納されている。カセットボス 4 8の右側には、略円筒状の案内スプール 4 9が、カセット本体 3 8の底面に立設されるカセットボス 5 0に回転可能に嵌揷されている。カセットボス 5 0の下側には、略円筒状のリール 5 5が、カセット本体 3 8の底面に立設されるリ一ルポス 5 6に回転可能に嵌揷されている。テープカセット 3 5をカセット収納部 8に装着した場合に、ィンクリポン卷取軸 1 5に対向する力セット本体 3 8の底面部には、該インクリポン卷取軸 1 5の径よりも大きい貫通孔 5 7が形成されている。

このテープスプール 4 5から引き出されたラベルテープ 3 6は、案内スプール 4 9、リール 5 5、及びカセット本体 3 8の底面部に立設される各ガイド部材 5 8、 5 9を介してサ一マルヘッド 9が揷入される開口部 5 2に案内される。さらにラベルテープ 3 6は、サ一マルへッド 9とプラテンローラ 1 0との間を通過する。カセット本体 3 8の片側下方部（図 5中、左下側部）には、テープ駆動口一ラ軸 1 4の駆動を受けて回転するテープ駆動ローラ 5 3が設けられている。ラベルテープ 3 6は、テープ駆動ローラ 5 3と、このテープ駆動ローラ 5 3に対向配置されるテープ送り用ローラ 1 1 との間を通過して、テープカセット 3 5の外部に送り出されて、テープ印字装置 1のラベル排出口 1 6に達する。切断位置まで搬送されたラベルテープ 3 6は、固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによって切断されて該ラベル排出口 1 6より排出される。

テープカセット 3 5をカセット収納部 8に装着した場合に、カセット本体 3 8 の底面部の各テープ種検出センサ S 1 ~ S 5に対向する角部（図 5中、右上角部）には、各貫通孔 4 1 A、 4 1 B、 4 1 Cが穿設されるテープ特定部 4 0が設けられている。各貫通孔 4 1 A、 4 1 B、 4 1 Cは、それぞれ、各テープ種検出センサ S l 、 S 2 、 S 5に対向する位置に設けられている。この構成により、各テープ種検出センサ S l 、 S 2、 S 5がオフ信号を出力し、各テープ種検出センサ S 3、 S 4がオン信号を出力して、このテープカセット 3 5内に収納される印字テープの種類がテープ幅 2 4 mmの所定のラベルテープ 3 6であることが検出される。

次に、ラベルテープ 3 6のラベル 3 9に印字後、このラベルテープ 3 6が固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによって切断されるテープ切断位置まで搬送された際の、次に印字されるラベル 3 9と、テープ印字装置 1側の各部品との相対位置閧係について図 7を参照して説明する。具体的には、図 7は、次に印字されるラベル 3 9と、このラベル 3 9に対向する位置検出マーク 3 9 Bと、各発熱素子 R 1 〜R nと、マーク検出センサ 1 2との相対位置関係を示している。

図 7において、位置 P。は、ラベルテープ 3 6のラベル 3 9に印字後、このラベルテープ 3 6が固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによって切断されるテープ切断位置 P ₂まで搬送された際の、サ一マルへッド 9の各発熱素子 R 1〜R nの位置である。位置 P。は、次に印字されるラベル 3 9の搬送方向下流側のラベル先頭位置 P よりも少し上流側の位置に存在し、かつ、次に印字されるラベル 3 9の印字開始位置 P ₃よりも下流側の位置に存在する。すなわち、図 7において、 a < bである。

図 7において P _{1 ()}は、マ一ク検出センサ 1 2の位置である。マーク検出センサ 1 2は、各発熱素子 R 1 ~ R nよりも上流側に配設されると共に、位置検出マ —ク 3 9 Bの位置 P ₄よりも少し下流側に位置する。すなわち、図 7において、 c < eである。

ラベルテープ 3 6のラベル 3 9に印字後、このラベルテープ 3 6が固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによって切断されるテープ切断位置まで搬送された際の各発熱素子の位置 P。からラベル 3 9の印字開始位置 P ₃までの搬送方向の長さを L 1 とする（図 7中、 L l = b— a ) 。また、マーク検出センサ 1 2の位置 P i 0 から位置検出マーク 3 9 Bの位置 P ₄までの搬送方向の長さを L 2とする（図 7 中、 L 2 = e— c ) 。この場合、 L 1≥L 2となるように、この各発熱素子 R 1 ~ R nとマーク検出センサ 1 2とは配設されている。

この構成により、マーク検出センサ 1 2を介してラベルテープ 3 6の位置検出マーク 3 9 Bを検出後、この位置検出マーク 3 9 Bに対応するラベル 3 9の印字開始位置を各発熱素子 R 1〜R nに対向する位置まで確実に搬送することができる。

次に、上記のように構成されるテープ印字装置 1の印字制御処理について図 8 を参照して説明する。

図 8は本実施形態に係るテープ印字装置 1の印字制御処理を示すフローチヤ一トである。図 8に示すように、先ず、ステップ（以下、 Sと略記する） 1において、 C P U 2 1は、各テープ種検出センサ S 1〜S 5を介してカセット収納部 8に装着されたテープカセッ卜に収納されるテープがラベルテープであるか否かを判定する判定処理を実行する。

そして、カセット収納部 8に装着されたテープカセットがラベルテープ 36を収納するテープカセット 3 5であると判定した場合には（S 1 ： YE S) 、 C P U2 1は、 S 2を実行する。 S 2において、 CPU 2 1は、キーボード 6の印字キー 3が押下されると、マーク検出センサ 1 2を介して位置検出マーク 3 9 Bを検出するまで、テープ送りモータ 30を回転駆動してテープ駆動ローラ 5 3とテ —プ送り用ローラ 1 1を回転させることによってラベルテープ 36を搬送する。続いて、 S 3において、 C P U 2 1は、文字入力キ一 2により入力されて R A M 27の印字バッファ 27 Bに記憶されている印字データに基づいて、ラベルテ —プ 36を、ラベル 39の印字開始位置まで搬送する。なお、この搬送は、テ一プ送りモータ 30を更に回転駆動してテープ駆動ローラ 53とテープ送り用ローラ 1 1とを回転させることによって行われる。

そして、 S 4において、 CPU 2 1は、ラベル 39の印字開始位置にサーマルヘッド 9の各発熱素子 R 1〜R nが対向すると、印字バッファ 27 Bに記憶されている 1行分、即ち各発熱素子 R 1〜R nの一列分の文字等を各発熱素子 R 1〜 Rnを介してラベル 39に印字する。

次に、 S 5において、 CPU 2 1は、印字バッファ 2 7 Bに記憶されている 1 枚分の文字等が全て印字出力されたか否かを判定する判定処理を実行する。

RAM 27の印字バッファ 27 Bに記憶されている 1枚分の文字等が全て印字されていない場合には（S 5 ： NO) 、テープ駆動ローラ 5 3によりラベルテープ 36を送り出しつつ、次の一列分の文字等を各発熱素子 R l~Rnを介してラベル 3 9に印字する。

一方、 RAM 2 7の印字バッファ 2 7 Bに記憶されている文字等が全て印字された場合には（S 5 ： YE S) 、 S 6において、 C PU 2 1は、テープ送りモー夕 30を所定角度だけ回転駆動してテープ駆動ローラ 53を回転させることによりラベルテープ 3 6をテープ切断位置まで搬送する。続いて、 S 7において、 CPU 2 1は、カツ夕一モー夕 32を駆動して移動刃 1 3 Bを前側方向に移動させて、この移動刃 1 3 Bと固定刃 1 3Aとによってラベルテープ 36を切断する。

その後、 S 8において、次のラベル 39に印字する文字などの印字デ一夕が印字バッファ 27 Bに記憶されているか否かを判定する判定処理を実行する。そして、印字バッファ 27 Bに次のラベルに印字する文字等の印字データが記憶されている場合には（S 8 : YE S) 、 CPU2 1は、再度、 S 1以降の処理を実行する。

一方、印字パッファ 27 Bに次のラベルに印字する文字等の印字データがない場合には（S 8 : N〇）、 CPU 2 1は、当該処理を終了する。

これにより、ラベルテープ 3 6の各ラベル 39に印字バッファ 27 Bに記憶される文字等を印字することができる。

他方、 S 1において、カセット収納部 8に装着されたテープカセットがラベルテープ 36を収納するテープカセット 3 5でなく、通常の被印字テープであると判定した場合には（S 1 ： NO) 、 CPU2 1は、 S 4以降の処理を実行する。これにより、ラベルテープ 36でない通常の被印字テープにも印字バッファ 2 7 Bに記憶される文字等を印字することができる。

以上詳細に説明した通り本実施形態に係るテープ印字装置 1では、ラベルテ一プ 36のラベル 3 9に印字後、このラベルテープ 3 6がテープ切断位置まで搬送された際には、サーマルヘッド 9の各発熱素子 R 1 ~R nの位置（ P。）は、次に印字されるラベル 39の搬送方向下流側のラベル先頭位置よりも少し上流側にあり、かつ、次に印字されるラベル 39の印字開始位置（P₃) よりも下流側にある。すなわち、図 7において、 a<bである。また、マーク検出センサ 12は、各発熱素子 R l~Rnよりも上流側に配設されると共に、位置検出マーク 39 Bの位置（P₄) よりも少し下流側に位置するよう（図 7中、 c<eとなるように）に配設されている。ラベルテープ 36のラベル 39に印字後、このラベルテープ 36が固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによって切断されるテープ切断位置まで搬送された際には、各発熱素子 R l~Rn (P。）からラベル 39の印字開始位置（P₃) までの搬送方向の長さ L 1 (図 7中、 L l = b— a) は、マーク検出センサ 12 (P！ ₀) から位置検出マーク 39 B (P ₄) までの搬送方向の長さ L 2 (図 7中、 L 2 = e— c) 以上となるように（L 1≥L 2) 、この各発熱素子 R 1〜R nとマーク検出センサ 1 2とは配設されている。

そして、各テープ種検出センサ S 1〜 S 5を介してテープカセット 3 5に収納されるテープが所定のラベルテープ 36である旨が検出された場合には、テープ送りモータ 30を回転駆動してラベルテープ 36を搬送し、該ラベルテープ 36 の裏面に形成される位置検出マーク 39 Bをマーク検出センサ 1 2により検出する（S 1~S 2) 。その後、テープ送りモータ 30を所定ステップ数回転駆動してラベル 3 9の印字開始位置をサ一マルへッド 9の各発熱素子 R 1 ~R nに対向させ、印字バッファ 27 Bに記憶する文字等を印字すると共に、これに同期してテープ送りモー夕 30を回転駆動する（S 3〜S 5 ： NO) 。また、ラベル 39 の印字が終了した場合には、 CPU2 1は、テープ送りモータ 30を所定回転量回転駆動して、ラベルテープ 36をテープ切断位置まで搬送して、カッターモー夕 32を駆動して移動刃 1 3 Bによりラベルテープ 36を切断し、それによつて、ラベル排出口 1 6から、切断されたラベルテープ 3 6が排出される（S 5 : YE S〜 S 8 ： NO) 。

サ一マルへッド 9の各発熱素子 R 1〜R nは、ラベル 39に印字後ラベルテープ 36が固定刃 1 3 Aと移動刃 1 3 Bとによるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベル 39の印字開始位置よりも下流側の位置に配置されているため、次のラベル 39が最後のラベル 39であっても各発熱素子 R 1 ~R nによってラベル 39の印字開始位置から確実に印字することができる。また、マーク検出センサ 1 2は、ラベル 39に印字後ラベルテープ 36が固定刃 13 A と移動刃 1 3 Bとによるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベル 39に対向する位置検出マーク 3 9 Bの位置よりも下流側で、且つ該発熱素子 R 1〜： Rnよりも上流側の位置に設けられている。したがって、ラベルテープ 36を切断後、一度電源を切っても、再起動時にマーク検出センサ 1 2によつて 1枚目のラベル 39の位置検出マーク 39 Bを確実に検出することができると共に、このマーク検出センサ 1 2からの出力信号に基づいて 1枚目のラベル 3 9 の印字開始位置までラベルテープ 36を確実に搬送することができる。ラベル 3 9に印字後ラベルテープ 3 6がテープ切断位置まで搬送された場合に、位置検出マーク 3 9 Bをマ一ク検出センサ 1 2に対向する位置にできるだけ近づけることができるため、位置検出マーク 3 9 Bを検知するためにラベルテープ 3 6を搬送する搬送長さの短縮化を図ることができ、各ラベル 3 9間の余白長さをより短くすることができる。

ラベルテープ 3 6は、テープ印字装置 1内に着脱可能に装着されるテープカセット 3 5内に卷回されているため、ラベルテープ 3 6の交換や補充等を容易に行うことができる。

テープ種検出センサ S 1 ~ S 5を介してラベルテープ 3 6が収納されるテープカセット 3 5であることが検出された場合には、各ラベル 3 9の印字開始位置にラベルテープ 3 6が確実に搬送されるため、種々のテープカセットを使用する場合でも確実にラベル 3 9に印字をすることができる。なお、ラベルテープ 3 6でないテープが収納されたテープカセッ卜が装着された場合には、マーク検出センサ 1 2からの出力信号には基づかないでテープが搬送されるため、希望するテ一プに確実に印字出力することができる。

テープカセット 3 5をテープ印字装置 1内に装着することにより、開口部 5 2 においてラベルテープ 3 6を搬送して各ラベル 3 9に各発熱素子 R 1〜R nによつて印字を行うことができると共に、マーク検出用開口部 4 2を介してラベルテープ 3 6の位置検出マーク 3 9 Bをマーク検出センサ 1 2によって検出して、このラベル 3 9の印字開始位置までラベルテープ 3 6を確実に搬送することができる。

更に、ラベル 3 9の印字可能な先頭位置が、このラベル 3 9の搬送方向下流側端縁部の場合には、マーク検出センサ 1 2によって位置検出マーク 3 9 Bを検出後、このラベル 3 9の印字開始位置まで搬送するラベルテープ 3 6の搬送量を少なくすることができると共に、各ラベル 3 9間の余白長さを短縮化することができる。

上記実施形態において、各位置検出マーク 3 9 Bは、剥離紙の裏面側の各ラベルの搬送方向終端位置に対向する位置よりも、テープ搬送方向の下流側の位置に形成されている。したがって、ラベルに印字後ラベルテープがカツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、位置検出マーク 3 9 Bをマーク検出センサ 1 2に対向する位置にできるだけ近づけることができる。よって、位置検出マーク 3 9 Bを検知するためにラベルテープを搬送する搬送長さの短縮化を図ることができ、各ラベル間の余白長さをより短くすることができる。

上記実施形態に記載のテープカセット 3 5において、マーク検出用開口部 4 2 に位置検出マーク 3 9 Bが位置した場合に、ラベルの印字可能な先頭位置が開口部 5 2に露出される構成であれば、マーク検出センサ 1 2によって位置検出マ一ク 3 9 Bを検出して、このラベルの印字開始位置までラベルテープを確実に搬送することができる。

尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。

( a ) 前記実施形態では、マーク検出センサ 1 2によって位置検出マーク 3 9 Bを検出しているが、マーク検出センサ 1 2を上下方向に 2個並設して、上側のマーク検出センサ 1 2でマーク 3 9 Aを検出して、下側のマーク検出センサ 1 2 で位置検出マーク 3 9 Bを検出するようにしてもよい。この構成により、複数のラベル 3 9を連続して印字する場合には、マーク 3 9 Aと位置検出マーク 3 9 B との両方の出力信号に基づいてラベルテープ 3 6の搬送制御を行うことができる _c

( b ) 前記実施形態では、位置検出マーク 3 9 Bは黒色の略縦長四角形のマ一クで形成したが、略縦長四角形の磁気マークで形成し、マーク検出センサ 1 2を磁気センサにより構成してもよい。この構成によりマーク検出センサ 1 2の小型化を図ることができる。

( c ) 前記実施形態では、ラベルテープ 3 6がテープ切断位置まで搬送された場合に、各発熱素子 R l ~ R nは、次に印字するラベル 3 9の先頭位置よりも少し印字開始位置側寄りの位置となるように配設されているが、各発熱素子 R l ~ R nは、次に印字するラベル 3 9の先頭位置にほぼ対応する位置、又はこの先頭位置に対して搬送方向上流側若しくは下流側の近傍位置に位置するように配置されていても良い。これにより、マーク検出センサ 1 2によって位置検出マーク 3 9 Bを検出後、この位置検出マーク 3 9 Bに対向するラベル 3 9の印字開始位置を各発熱素子 R 1〜R nに対向する位置までより正確に搬送制御することができる。

なお、以上説明した実施形態は、例示的なものであり、本発明は、上記実施形態の内容により限定されるものではなく、請求の範囲に記載された内容に基づいて理解されるべきものである。

Claims

tt求の範囲

1 . 長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送手段と、前記テープに印字する印字手段と、前記印字手段よりも下流側に配置されてテープを切断するカツタ一部材と、を備えたテープ印字装置において、

前記テープは、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが前記剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着されるラベルテープにより構成され、

前記剥離紙の各ラベルに対向する各裏面側部分の、テープ搬送方向における所定位置に形成された位置検出マークを検知するマ一ク検出センサと、

前記マーク検出センサから出力される出力信号に基づき前記テープ搬送手段を制御する制御手段と、を備え、

前記印字手段は、複数の印字素子を有し、

前記印字素子は、ラベルに印字後ラベルテープが前記カツ夕一部材によるテ一プ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルの印字開始位置よりも下流側の位置に配置され、

前記マーク検出センサは、ラベルに印字後ラベルテープが前記力ッ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された場合に、次に印字されるラベルに対向する位置検出マークの位置よりも下流側で、且つ該印字素子よりも上流側の位置に設けられていることを特徴とするテープ印字装置。

2 . 前記各位置検出マークは、剥離紙の裏面側の各ラベルの搬送方向終端位置に対向する位置よりもテープ搬送方向の下流側の位置に形成されていることを特徵とする請求項 1に記載のテープ印字装置。

3 . 前記テープは、テープ印字装置内に着脱可能に装着されるテープカセット内に巻回されていることを特徴とする請求項 1に記載のテープ印字装置。

4 . 前記テープカセット内に卷回されるテープの種類を検出するテープ種検出手段を備え、前記制御手段は、前記テープ種検出手段を介してラベルテープであることを検出した場合に、前記マーク検出センサから出力される出力信号に基づき前記ラベルテープを搬送して各ラベルの印字開始位置となるように前記テープ搬送手段を制御することを特徴とする請求項 3に記載のテープ印字装置。

5 . 請求項 3に記載のテープ印字装置に用いられるテープカセットにおいて、前記ラベルテープの剥離紙の裏面が外側になるように卷回されるテープスプ一ルと、

前記印字素子が対向すると共に、前記テープスプールから引き出されたラベルテープが通過する第 1開口部と、

前記第 1開口部よりも上流側側面部に前記位置検出マークを検出できるように形成された第 2開口部と、を備え、

前記第 2開口部は、テープカセットがテープ印字装置内に装着された場合に、前記マーク検出センサに対向する位置に設けられていることを特徴とするテープカセッ卜。

6 . 前記第 2開口部に前記位置検出マークが位置した場合には、前記ラベルの印字可能な先頭位置が前記第 1開口部に露出されていることを特徴とする請求項 5に記載のテープカセット。

7 . 前記印字可能な先頭位置は、前記ラベルの搬送方向下流側端縁部であることを特徴とする請求項 6に記載のテープカセット。

8 . 前記テープカセットの所定位置に形成されると共に、前記テープ種検出手段と協動してテープカセット内に収納されたテープの種類を特定するテープ特定部を備えたことを特徴とする請求項 5に記載のテープカセット。

9 . テープカセット内に、テープスプールに巻回された被印字テープを有し、前記テープスプールから被印字テープが引き出されつつ、該被印字テープに文字等が印字されるテープカセットにおいて、

前記被印字テープは、長尺状の剥離紙の表面側に複数のラベルが前記剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着されると共に、前記剥離紙の各ラベルに対向する各裏面側部分のテープ搬送方向の所定位置に位置検出マークが形成されるラベルテープを含み、

前記テープスプールから引き出されたラベルテープが通過しつつ印字される第 1開口部と、

前記ラベルテープは、前記テープスプールに前記剥離紙の裏面が外側になるように巻回され、

前記第 2開口部に前記位置検出マークが位置した場合には、前記ラベルの印字可能な先頭位置が前記第 1開口部に露出されていることを特徴とするテープカセッ卜。

1 0 . 前記印字可能な先頭位置は、前記ラベルの搬送方向下流側端縁部であることを特徴とする請求項 9に記載のテープカセット。

1 1 . 前記テープカセットの所定位置に形成されると共に、テープカセット内に収納されたテープの種類を特定するテープ特定部を備えたことを特徴とする請求項 9に記載のテープカセット。

1 2 . 長尺状のテープに印字を行う為のテープ印字装置であって、

前記長尺状のテープは、

長尺状の剥離紙の表面側に前記剥離紙の長手方向に沿って配列するよう仮着される複数のラベルと、

表面側の各ラベルをそれぞれ検出する為に、前記剥離紙の裏側に前記剥離紙の長手方向に沿って前記各ラベルに対向してそれぞれ形成された複数の位置検出マ —クと、を備えるラベルテープであり、さらに、表面側の各ラベルに対応するそれぞれの位置検出マークは、対応のラベルの面上のテープ搬送方向における所定位置に対応する前記剥離紙裏面側の位置に形成され、

前記テープ印字装置は、

前記長尺状のテープを搬送するためのテープ搬送部と、

前記テープに印字する為の印字部と、

前記印字部よりもテープ搬送方向下流側に配置され、前記テープを切断する力ッ夕一部材と、

前記テープが搬送される際に前記長尺状のテープに形成された前記位置検出マ —クを順次検出するマーク検出センサと、

前記マーク検出センサから出力される出力信号に基づき前記テープ搬送部を制御するとともに前記印字部を制御して印字を行う制御部と、を備え、

前記印字部は、前記ラベルの印字後前記ラベルテープが前記制御部により前記カツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときに、前記テープ切断位置に最も近いラベルの印字開始位置よりも前記搬送方向下流側に位置するように配置され、

前記マーク検出センサは、前記ラベルに印字後ラベルテープが前記制御部により前記力ッター部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときに、前記テープ切断位置に最も近いラベルに対応する位置検出マークの位置よりも前記搬送方向下流側で、且つ該印字部よりも前記搬送方向上流側に位置するように配置されていること、を特徴とするテープ印字装置。

1 3 . 前記印字部は、前記ラベルの印字後前記ラベルテープが前記制御部により前記カツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときに、前記テープ切断位置に最も近いラベルの印字開始位置よりも前記搬送方向下流側で、かつ、前記テープ切断位置に最も近いラベルのラベル先頭位置よりも前記搬送方向上流側に位置するように配置されていること、を特徴とする請求項 1 2に記載のテープ印字装置。

1 4 . 前記ラベルの印字後前記ラベルテープが前記制御部により前記カツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときの、前記印字部の位置から前記テープ切断位置に最も近いラベルの印字開始位置までの前記テープ搬送方向の長さを L 1、

前記ラベルの印字後前記ラベルテープが前記制御部により前記カツ夕一部材によるテープ切断位置まで搬送された状態のときの、前記マーク検出センサの位置から前記テープ切断位置に最も近いラベルに対応する位置検出マークの位置までの前記テープ搬送方向の長さを L 2としたとき、

L 1≥L 2

の関係を満たすこと、を特徴とする請求項 1 2に記載のテープ印字装置。

1 5 . 前記制御部は、一つのラベルに対する印字を開始する際に、

まず、前記マーク検出センサによって前記位置検出マ一クを検知し、前記位置検出マークが検出されたら前記テープ搬送部を介して前記テープを所定量搬送することにより、前記印字部を前記印字開始位置に対応する位置に移動させ、

次に、前記印字部を介しての印字を開始すること、

を特徴とする請求項 1 2に記載のテープ印字装置。