WO2003079901A1 - Adaptateur pour mesure de fluide corporel et unite de mesure de fluide corporel - Google Patents

Description

明 細 書 体液測定用アダプタおよび体液測定器 技術分野

本発明は、 穿刺針を突出させる穿刺器と、 体液を分析する測定器とを 装着する体液測定用アダプタに関する。 本発明はまた、 穿刺器を装着し て体液を分析する体液測定器に関する。 背景技術

人体の血液や間質液等の体液を分析すること、 とりわけ体液中の特定 物質の存在を検知したり、 体液中に含まれるグルコース、 コレステロ一 ル、 乳酸等の基質の含有量を測定したりすることは、 病気の診断や治療 において非常に重要である。 ここでは、 体液の分析の一例として、 血液 中のグルコース濃度 （以下、 「血糖値」 という。 ） の測定について述べ る。

糖尿病の治療には、 血糖値の自己管理が重要である。 そのため、 糖尿 病患者は、 血糖値を正常範囲に保っため頻繁に血糖値を測定する必要が ある。 患者自身で自己の血糖値を測定する場合は、 血糖値の測定は、 以 下の手順で行われる。

1 ) ランセッ ト等の穿刺器に、 使い捨ての穿刺針をあらかじめ装着す る。 また、 使い捨てのバイオセンサを測定器に取り付ける。

2 ) 穿刺器を利き手に保持し、 穿刺器の先端をもう片方の指や腕に押 し当てた状態で、 穿刺針を突出させて血液を滲出させる。

3 ) 穿刺器に替えて測定器を利き手に保持する。

4 ) 測定器に取り付けたバイオセンサの体液供給部を、 血液を滲出さ せた部位に当接させてバイォセンサに血液を供給し、 測定結果を待つ。 このように、 穿刺器と測定器とを測定中に持ち替えて測定を行わなけ ればならず、 操作が煩雑である。 また、 血液を滲出させてからその血液 をバイオセンサへ供給するまでの時間が長くなると、 血液が乾燥して測 定精度が悪化する場合がある。

そこで、 穿刺器と測定器とを一体にして、 血液の採取と測定とを行え る一体型測定装置が提案されている。 そのような一体型測定装置は、 例 えば、 ダイナボッ ト株式会社より 「ソフタック」 等の名で販売されてい る。

しかしながら、 このような一体型測定装置は、 穿刺針が測定器の中に 保持されているため、 正確な穿刺針の突出位置が分かりにくい。 よって， 穿刺針の穿刺位置を微調整できず、 血液を滲出させる部位が腕等の身体 の比較的大きな部位に限定され、 指先等の小さい部位での採血は難しい ₍ また、 バイオセンサへの血液の供給を目で見て確認できないし、 大型で 携帯には不便であるという問題もある。

一体型測定装置は、 一連の動作で測定を実施することから、 穿刺の操 作やセンサへの血液の供給に不都合があった場合、 穿刺針とセンサの両 方を取り替えなくてはならず、 コストが高くなるという問題がある。 さ らに、 一体型測定装置では、 血液の付着による感染の影響があるため、 入院病棟におけるべッ ドサイ ドゃ診療現場などで大勢の患者を測定する 場合に、 測定装置を共用することができないという問題もある。

本発明は、 以上に鑑み、 穿刺器と測定器とが別個にある場合でも、 ュ 一ザにとって測定が容易、 かつ迅速に行える測定用アダプタを提供する ことを目的とする。

本発明は、 また測定が容易、 かつ迅速に行える穿刺器付き体液測定器 を提供することを目的とする。 発明の開示

本発明は、 穿刺針を突出する穿刺器を着脱自在に装着する穿刺器支持 部と、 体液が供給される体液供給部を有するバイオセンサを取りつけて、 当該体液を分析する測定器を着脱自在に装着する測定器支持部とを有す る体液測定用アダプタを提供する。

本発明は、 体液が供給される体液供給部を有するバイオセンサを支持 するバイオセンサ支持部を有し、 前記バイォセンサに供給された体液を バイオセンサを介して分析する体液測定器であって、 穿刺針を突出する 穿刺器を着脱自在に装着する穿刺器支持部を有し、 前記穿刺器支持部が, これに支持された穿刺器から突出する穿刺針が前記バイオセンサの体液 供給部に近接するように構成された体液測定器にも関する。 図面の簡単な説明

図 1は本発明の実施の形態 1に係る穿刺器の斜視図である。

図 2は本発明の実施の形態 1に係る穿刺器の内部構造を示す斜視図で ある。

図 3は本発明の実施の形態 1に係るバイォセンサを装着した測定器の 斜視図である。

図 4は本発明の実施の形態 1に係る測定用アダプタの斜視図である。 図 5は本発明の実施の形態 1に係る測定用アダプタの平面図である。 図 6は本発明の実施の形態 1に係る測定用アダプタに穿刺器および測 定器を装着した状態を示す斜視図である。

図 7は測定用アダプタの変形例を示す斜視図である。

図 8は本発明の実施の形態 2に係る測定用アダプタの斜視図である。 図 9は本発明の実施の形態 2に係る測定用アダプタの平面図である。 図 1 0は本発明の実施の形態 3に係る測定用アダプタに穿刺器および 測定器を装着した状態を示す斜視図である。

図 1 1は本発明の実施の形態 4に係る体液測定器の斜視図である。 図 1 2は本発明の実施の形態 4に係る測定器に穿刺器を装着した状態 を示す斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

本発明による体液測定用アダプタは、 それぞれ独立した穿刺器および 測定器を使用する。 従って、 穿刺または体液の採取に不都合があっても- 穿刺器および測定器の双方を交換する必要がない。 また、 穿刺器を替え るのみで測定器の共用が可能になるなどの多くのメリッ トを有する。 本発明の好ましい実施の形態において、 穿刺器支持部および測定器支 持部は、 互いに隣接して配置され、 穿刺器支持部に支持される穿刺器か ら突出する穿刺針が、 測定器支持部に支持される測定器のバイオセンサ の体液供給部に近接するように、 穿刺器および測定器が装着されるよう に構成される。

本発明のさらに好ましい実施の形態において、 穿刺器支持部と測定器 支持部とが、 穿刺器支持部に装着された穿刺器の穿刺針の軸と、 測定器 支持部に装着された測定器に取りつけられたバイォセンサの挿入方向の 軸とが交わるように構成される。

本発明の他の好ましい実施の形態において、 測定器支持部に対する穿 刺器支持部の角度を調整する調整部を有する。

本発明のさらに他の好ましい実施の形態において、 穿刺器支持部が、 穿刺器の胴部を抱持する抱持部を有する。

前記抱持部はスリッ 卜を有する円筒からなり、 その円筒の径が穿刺器 の胴部の径より若干小さく、 前記円筒の弾性力により穿刺器の胴部を抱 持するように構成されることが好ましい。

本発明の好ましい実施の形態における体液測定器は、 穿刺器支持部と バイオセンサ支持部とが、 穿刺器支持部に装着される穿刺器の穿刺針の 軸と、 バイオセンサ支持部に取りつけられるバイオセンサの挿入方向の 軸とが交わるように構成される。

以下、 本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す る。 実施の形態 1

本実施の形態の体液測定用アダプタを図 4および図 5に示し、 穿刺器 および測定器を装着した状態を図 6に示す。 ここに用いる穿刺器 1 0は， 図 1および図 2に示すように、 穿刺針 1 4を内蔵した円筒状のケース 1 1、 ケース 1 1の先端に着脱自在に結合されたカバー 1 3、 およびケ ース 1 1の外部に突出している操作ボタン 1 2からなる。 ケース 1 1の 内部には、 基台 1 6に取りつけられ、 ばね 1 8により前方へ付勢されて いる針ホルダ 1 7、 および針ホルダ 1 7を係止するストッパ 1 9を有す る。 ポタン 1 2を操作してストツパ 1 9による針ホルダ 1 7の係止を解 除すると、 穿刺針 1 4はケース 1 1先端のカバー 1 3の孔 1 5より前方 へ突出する。 穿刺針 1 4を針ホルダ 1 7にセッ トする際は、 カバー 1 3 を外す。

ケース 1 1より突出させた穿刺針 1 4により人体の一部を穿刺して、 血液を滲出させる。 ここで、 図 1は、 穿刺器 1 0に装着された穿刺針 1 4がケース内に収められた状態を示している。 穿刺針 1 4は、 衛生面 を考慮して、 測定毎に取り替えられる。

図 3は体液測定器 2 0を示す。 図では、 バイオセンサを装着するため の差込口 2 1にバイオセンサ 2 3が取り付けられた状態を示している。 測定器 2 0は、 バイオセンサ 2 3に供給された血液中の血糖値を、 バイ ォセンサを介して測定し、 その測定結果を表示部 2 2に表示する。 バイ ォセンサ 2 3は、 血液が供給される体液供給口 2 4、 体液供給口から毛 管作用により血液を受け入れる供給路、 供給路内に設けられた試薬層、 および一対の電極を有する。 試薬層は、 供給される血液中の基質、 例え ばグルコースに反応する酵素を含む。 試薬層は、 好ましくは電子伝達体 をさらに含んでいる。 この種のバイオセンサの構成および基質の測定方 法は、 例えば米国特許第 5 , 1 2 0 , 4 2 0号明細書に開示されており， 当業者には良く知られたものである。

本実施の形態 1に係る測定用アダプタ 3 0は、 片手で保持できる大き さであることが好ましい。 この測定用アダプタ 3 0は、 穿刺器 1 0を着 脱自在に装着する穿刺器支持部 3 1 と、 体液測定器 2 0を着脱自在に装 着する測定器支持部 3 2とを有し、 両者は隔壁 3 3により仕切られてい る。 穿刺器支持部 3 1は、 隔壁 3 3から伸びた突片 3 4と協働して、 穿 刺器 1 0の胴部の外形に合わせた、 スリッ ト 3 5を持つ円筒を形成して いる。 この円筒の中空部 3 6の直径は、 穿刺器 1 0の胴部の直径よりも 僅かに小さくしている。 穿刺器 1 0を支持部 3 1が図 5の矢印 Bのよう に押し広がるように、 中空部 3 6に強制的に押し込むと、 穿刺器 1 0は 支持部 3 1の弾性によりしつかりと抱持される。 そのために、 測定用ァ ダプタ 3 0は、 弹性を有し、 かつ、 穿刺器 1 0を装着した際には、 穿刺 器 1 0をしつかりと抱持するのに十分な堅さを有する材料で作製する。 そのような材料としては、 例えば、 ポリスチレン系の樹脂、 例えば A B S樹脂が挙げられる。

一方、 測定器支持部 3 2は、 その一端に設けた抱持片 3 8と、 隔壁 3 3から伸びた突片 3 7とにより、 中空部 3 9に嵌合される体液測定器 2 0の両側面を抱持するように構成されている。 抱持片 3 8は、 支持部 3 1 と同様に、 中空部 3 9に測定器を押し込む際に、 図 5の矢印 Cのよ うに外側に拡げられるように、 抱持部の幅を測定器 2 0の幅よりも僅か に小さくし、 抱持片 3 8の弾性力により測定器 2 0をしつかり抱持でき るようにしている。

穿刺器 1 0のケース 1 1に、 ポタン 1 2の反対側に凸部 （図示しな い） を設け、 アダプタ 3 0には、 図 7のように、 穿刺器 1 0の凸部に嵌 合する凹部 3 6 aを支持部 3 1の内面に設けると、 穿刺器 1 0を支持部 3 1に装着する際、 穿刺器のボタン 1 2をスリット 3 5の部分に位置決 めすることができる。 支持部 3 1側に凸部を設け、 穿刺器側に前記凸部 に対応する凹部を設けても良い。 同様に、 支持部 3 2と測定器の一方に 凸部、 他方にこの凸部に対応する凹部を設けることもできる。

本実施の形態の測定用アダプタ 3 0は、 上記のようにして、 穿刺器 1 0および測定器 2 0を支持部 3 1および 3 2にそれぞれ装着する。 図 6はこの状態を示している。

以下、 血液を採取し、 その血糖値を測定する操作を説明する。

まず、 ユーザは穿刺器 1 0に使い捨ての穿刺針 1 4を装着する。 一方， 測定器 2 0の差込口 2 1に、 バイォセンサ 2 3を装着する。 そして、 ュ —ザは、 穿刺器 1 0を図 4の上方向から穿刺器支持部 3 1に装着すると ともに、 測定器 2 0を図 4の矢印 Aの方向から測定器支持部 3 2に装着 する （図 6の状態） 。 測定用アダプタ 3 0を片手で保持した場合に、 少 なくとも 1本の指先が操作ボタン 1 2に掛かかるように、 穿刺器 1 0が 装着されることが好ましい。 例えば、 操作ボタン 1 2および穿剌器支持 部 3 1の側面に親指を掛けて保持支点とし、 この保持支点の反対側の測 定器支持部 3 2の側面にその他の指を掛けてもう一方の保持支点とすれ ば、 片手でアダプタ 3 0を保持しつつ操作ボタン 1 2を操作できる。 次に、 ユーザは、 この穿刺器 1 0および測定器 2 0を装着したァダプ 夕 3 0を、 利き手で保持し、 他方の指先や腕等の血液を滲出させようと する部位に穿刺器 1 0のケース 1 1の先端部を押し当てる。 このとき、 穿刺針 1 4はケース 1 1の内部に保持されている。 ユーザが、 測定用ァ ダブ夕 3 0を保持する指先で穿刺器 1 0の操作ボタン 1 2を押して、 針 ホルダ 1 7をストツバ 1 9から開放すると、 穿刺針 1 4は勢い良くケー ス 1 1先端の力パー 1 3の孔 1 5から突出する。 これにより'、 穿刺針 1 4が指先や腕等に穿刺され、 血液を滲出させることができる。

続いて、 ユーザは、 この穿刺器 1 0および測定器 2 0を装着した測定 用アダプタ 3 0を、 利き手で保持しつつ、 バイオセンサ 2 3の先端に位 置する体液供給口 2 4が、 滲出した血液に当接するようにスライ ドさせ る。 これにより、 滲出した血液がバイオセンサ 2 3の先端に供給され、 センサ内へ導入される。 測定に十分な量の血液がバイオセンサ 2 3に供 給されると、 血液中のグルコースとバイオセンサ 2 3の試薬層中の酵素 との反応が進行する。 所定時間経過後、 測定器 2 0は、 バイオセンサ 2 3の一対の電極に対して電圧を印加する。 これにより、 パイォセンサ 2 3内での反応に基づく、 グルコース濃度に対応した電流が流れる。 測 定器は、 この電流値を測定し、 その電流値からグルコース濃度を算出し て表示部 2 2にグルコース濃度を表示する。 以上により、 測定は終了す る。

本実施の形態 1においては、 穿刺器 1 0および測定器 2 0を装着した アダプタ 3 0を用いて血糖値を測定する点で、 従来の測定と異なる。 こ れにより、 ユーザは、 穿刺器 1 0と測定器 2 0とを測定中に持ち替える 必要がなく、 測定が容易になる。 また、 血液を滲出させた後に、 迅速に バイオセンサに血液を供給できるので、 測定誤差を生じさせる血液の乾 燥を防ぐことができる。 また、 ユーザは、 使い慣れた穿刺器 1 0および 測定器 2 0をそのままダプタ 3 0に取り付けて利用できる。 3383

9 さらに、 本実施の形態 1においては、 穿刺器 1 0と測定器 2 0が別個 であることから、 次のような利点がある。 すなわち、 穿刺操作がうまく いかず血液の滲出が不十分である場合は、 バイォセンサはそのままで穿 刺針 1 4のみ新しいものに取り替えて、 穿刺操作のやり直しができる。 従って、 センサを無駄にしなくてもよいので、 測定にかかるコストを軽 減できる。 また、 穿刺を確実に実施しても、 センサへの血液の供給に不 具合が生じた場合においては、 穿刺を再度繰り返す必要はなく、 穿刺し た同じ箇所から血液を再度滲出させてバイオセンサのみを取り替えれば よい。 従って、 穿刺針を無駄にしなくてもよいばかりではなく、 穿刺に よる痛みも一度ですむ。 さらに、 入院病棟や診療現場などでも、 血液な どの付着がある穿刺器を交換するだけで、 同じ測定器を用いて複数の患 者の体液を測定することができる。 実施の形態 2

本実施の形態 2の測定用アダプタ 4 0を図 8に示す。

測定用アダプタ 4 0は、 スリッ ト 4 5を有する円筒形の穿刺器支持部 4 1 と、 抱持片 4 7および 4 8を有する測定器支持部 4 2と、 両者を連 結する部片 4 3からなる。 そして、 穿刺器支持部 4 1の中空部 4 6の軸 Yと測定器支持部 4 2の中空部 4 9の軸 Xとは、 アダプタ 4 0の下方に おいて交わるように設計されている。 このアダプタ 4 0に、 実施の形態 1 と同様の穿刺器 1 0および測定器 2 0を装着した状態を図 9に示す。 本実施の形態のアダプタ 4 0は、 次の点で実施の形態 1の測定用ァダ プタ 3 0と異なっている。

1 ) 穿刺器支持部 4 1を、 測定器支持部 4 2の背面に設けている。

2 ) 測定器 2 0の装着方向 （図 8の矢印 Xの方向） に対して穿刺器 1 0の装着方向 （図 8の矢印 Yの方向） が鋭角をなすように、 穿刺器支 持部 4 1が配置されている。

これによつて、 支持部 4 1に装着した穿刺器 1 0の穿刺針 1 4を突出 させた場合、 穿刺針 1 4がバイオセンサ差込口 2 1に取り付けたバイオ センサ 2 3の体液供給口 2 4に近接している。 穿刺針 1 4の先端と体液 供給口 2 4とは指の腹 1つ分程度の範囲で近接するように、 穿刺器支持 部 4 1 と測定器支持部 4 2との相対位置を決定するのが好ましい。 これ によりユーザは、 穿刺器 1 0で血液を滲出さた後、 アダプタ 4 0をスラ ィ ドさせることなく、 そのまま保持した状態でバイオセンサ 2 3に血液 を滲出させることができる。 よって、 ユーザは測定を容易かつ迅速に行 える。 実施の形態 3

本実施の形態のアダプタ 5 0を図 1 0に示す。

このアダプタ 5 0は、 実施の形態 1 と同様に弾性を有する合成樹脂か らつく られる。 穿刺器支持部 6 1 と測定器支持部 5 2とは、 それぞれ別 個に作製されるが、 使用に際しては、 後述のようにして結合される。 穿 剌器支持部 6 1は、 スリッ ト 6 5を有する円筒で形成され、 側面に結合 用の一対の部片 6 4を有する。 部片 6 4は、 先端が外側に折曲された突 片 6 7を有する。 一方、 測定器支持部 5 2は、 測定器の側面を抱持する 抱持片 5 7および 5 8を有する。 抱持片 5 7に連なる隔壁 5 3は、 側面 に結合用の一対の部片 5 1を有し、 部片 5 1の相対向する面には、 3組 の凹部 5 4 a、 5 4 bおよび 5 4 cが設けられている。 これらの凹部は. 隔壁 5 3に対する角度、 すなわち支持部 5 2に装着される測定器に対す る角度が異ならせてある。 すなわち、 隔壁 5 3とこれら凹部とのなす角 度は、 凹部 5 4 a、 5 4 b、 5 4 cの順に大きくなつている。

穿刺器支持部 6 1 と測定器支持部 5 2とを結合するには、 一対の部片 6 4をそれらの外側から指先で挟みつけて突片 6 7を図矢印の方向に動 かす。 次いで、 突片 6 4を測定器支持部 5 2の結合用の部片 5 1の凹部 5 4 a , 5 4 bおよび 5 4 cのいずれかに填め合わせ、 部片 6 4を挟み つけている指の力を緩める。 こうして突片 6 7をいずれかの凹部に完全 に嵌合させることにより、 穿刺器支持部 6 1と測定器支持部 5 2とが一 体に結合され、 使用に供される。 穿刺器支持部の突片 6 7を凹部 5 4 a , 5 4 bおよび 5 4 cのいずれに填め合わせるかによつて、 支持部 5 2に 支持された測定器 2 0のバイオセンサと、 支持部 6 1に支持された穿刺 器 1 0から突出する穿刺針との間隔を調整することができる。 このよう に結合用部片 5 1の凹部 5 4 a、 5 4 bおよび 5 4 cは、 穿刺器支持部 6 1の取り付け角度を調整する角度調整部として働く。 支持部 6 1の中 空部 6 6および支持部 5 2の中空部 5 9への穿刺器および測定器の装着 の仕方は先の実施の形態と同様である。

穿刺器の形状は、 上記の実施の形態に開示した形状に限定されず、 穿 刺針を突出させる機能を有していればよい。 この穿刺器を装着するァダ プ夕の穿刺器支持部も、 穿刺器を着脱自在に装着できる形状、 好ましく は穿刺器を嵌合して抱持できる形状であればよく、 上記の形状に限定さ れるものではない。 同様に、 測定器の形状も上記のものに限定されるも のではなく、 バイォセンサを装着して基質を測定する機能を有していれ ばよい。 この測定器を装着するアダプタの測定器支持部も、 測定器を着 脱自在に装着できる形状、 好ましくは測定器を嵌合して抱持できる形状 であればよく、 上記の形状に限定されるものではない。

また、 バイオセンサおよび測定器は、 上に開示したバイオセンサおよ び測定器に限定されるものでもない。 例えば、 酵素と酵素反応により変 色する色素とを有する試薬層を備えるセンサを用いて、 この色素の色の 変化を光学的に測定して基質の含有量を定量する測定器でもよい。 実施の形態 4

本実施の形態では、 穿刺器を装着できるようにした体液測定器、 いわ ば前記のアダプタに測定器を一体に組み込んだものに相当する測定器を 説明する。

本実施の形態に係る体液測定器 7 0を図 1 1および図 1 2に示す。

この測定器 7 0は片手で保持できる大きさであることが好ましい。 測 定器 7 0は、 バイオセンサ 2 3を取り付ける差込口 Ί 1、 および測定結 果を表示する表示部 7 2を有し、 さらに、 表示部 7 2を有する面の反対 側の面に、 支持部片 8 3により、 穿刺器支持部 8 1を一体に有する。 穿 刺器支持部 8 1は、 先の実施の形態と同様に、 弾性を有する合成樹脂か らなり、 スリッ ト 8 5を有する円筒で構成され、 中空部 8 6に穿刺器の 胴部を抱持する。 すなわち、 中空部 8 6の直径を穿刺器 1 0の胴部の直 径よりも僅かに小さくし、 支持部 8 1を押し広げるように中空部 8 6に 穿刺器を嵌合して、 保持させる。 穿刺器 1 0およびバイオセンサ 2 3は， 実施の形態 1 と同様である。

穿刺器支持部 8 1は、 ここに抱持された穿刺器 1 0から突出する穿刺 針 1 4が、 バイオセンサ差込口 7 1に取り付けたバイオセンサ 2 3の先 端に設けた体液供給口 2 4に近接した位置となるように、 好ましくは穿 刺針 1 4と体液供給口 2 4とが指の腹 1つ分程度の範囲で近接するよう に、 測定器に設けられる。

先の実施の形態と同様に、 穿刺器 1 0の胴部に凸部または凹部を設け. これに対応して支持部 8 1の内壁に凹部または凸部を設ければ、 穿刺器 の装着に際して穿刺器の位置決めに便利である。

体液測定器の使用方法は、 支持部 8 1に穿刺器を装着すれば、 先の実 施の形態で説明した、 穿刺器および測定器を装着したアダプタと同様で ある。

本実施の形態の体液測定器によれば、 ユーザは、 穿刺器を測定中に持 ち替える必要がなく、 測定が容易になる。 また、 穿刺針の穿刺位置がバ ィォセンサの体液供給口に近接しているため、 ユーザは、 測定器を大き く移動させる必要はない。 そのため、 血液を滲出させた後に、 迅速にバ ィォセンサに血液を供給できるので、 測定誤差を生じさせる血液の乾燥 を防ぐことができる。

バイオセンサおよび測定器は、 本実施の形態に開示したバイオセンサ および測定器に限定されるものではない。 例えば、 酵素と酵素反応によ り変色する色素とを有する試薬層を備えるセンサを用いて、 この色素の 色の変化を光学的に測定して基質の含有量を定量する測定器でもよい。 上には人体の血液中の血糖値の測定について説明したが、 本発明はこ れに限定されるものではない。 穿刺針や穿刺する身体の部位等を選択す ることで、 体液として血液以外にも例えば、 間質液等を対象とすること ができる。 また、 バイオセンサや測定器を、 分析する対象に応じて適宜 選択することで、 体液中のウィルス等の特定物質の存在を検知したり、 体液中に含まれるグルコース、 コレステロール、 乳酸等の基質の含有量 を測定したりすることも可能である。 産業上の利用の可能性

本発明によれば、 穿刺器が測定器と別個にある場合に、 ュ一ザは容易 かつ迅速に測定を実施することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 穿刺針を突出する穿刺器を着脱自在に装着する穿刺器支持部と、 体 液が供給される体液供給部を有するバイオセンサを取りつけて、 当該体 液を分析する測定器を着脱自在に装着する測定器支持部とを有する体液 測定用アダプタ。

2 . 穿刺器支持部および測定器支持部は、 互いに隣接して配置され、 穿 刺器支持部に支持される穿刺器から突出する穿刺針が、 測定器支持部に 支持される測定器のバイオセンサの体液供給部に近接するように、 穿刺 器および測定器が装着されるように構成された請求の範囲第 1項に記載 の測定用アダプタ。

3 . 穿刺器支持部と測定器支持部とが、 穿刺器支持部に装着された穿刺 器の穿刺針の軸と、 測定器支持部に装着された測定器に取りつけられた バイオセンサの挿入方向の軸とが交わるように構成された請求の範囲第 2項に記載の測定用治具。

4 . 測定器支持部に対する穿刺器支持部の角度を調整する調整部を有す る請求の範囲第 2項に記載の測定用アダプタ。

5 . 穿刺器支持部が、 穿刺器の胴部を抱持する抱持部を有する請求の範 囲第 1項に記載の測定用アダプタ。

6 . 前記抱持部がスリットを有する円筒からなり、 その円筒の径が穿刺 器の胴部の径より若干小さく、 前記円筒の弾性力により穿刺器の胴部を 抱持するように構成された請求の範囲第 5項に記載の測定用アダプタ。

7 . 穿刺器支持部は、 穿刺器の胴部に設けられた凸部または凹部を嵌合 する凹部または凸部を有する請求の範囲第 5項に記載の測定用アダプタ,

8 . 体液が供給される体液供給部を有するバイォセンサを支持するバイ ォセンサ支持部を有し、 前記バイオセンサに供給された体液をバイォセ ンサを介して分析する体液測定器であって、 穿刺針を突出する穿刺器を 着脱自在に装着する穿刺器支持部を有し、 前記穿刺器支持部が、 これに 支持された穿刺器から突出する穿刺針が前記バイォセンサの体液供給部 に近接するように構成された体液測定器。

9 . 穿刺器支持部とバイオセンサ支持部とが、 穿刺器支持部に装着され る穿刺器の穿刺針の軸と、 バイオセンサ支持部に取りつけられるバイオ センサの挿入方向の軸とが交わるように構成された請求の範囲第 8項に 記載の体液測定器。

1 0 . 穿刺器支持部が、 穿刺器の胴部を抱持する抱持部を有する請求の 範囲第 8項に記載の穿刺器装着型測定器。

1 1 . 前記抱持部がスリッ トを有する円筒からなり、 その円筒の径が穿 刺器の胴部の径より若干小さく、 前記円筒の弾性力により穿刺器の胴部 を抱持するように構成された請求の範囲第 8項に記載の穿刺器装着型測 定器。

1 2 . 穿刺器支持部は、 穿刺器の胴部に設けられた凸部または凹部を嵌 合する凹部または凸部を有する請求の範囲第 8項に記載の穿刺器装着型 測定器。