WO2002101619A1

WO2002101619A1 - Systeme de fourniture de terminal

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Publication number: WO2002101619A1
Application number: PCT/JP2002/005780
Authority: WO
Inventors: Kanae Amemiya
Original assignee: Ricoh Company, Ltd.
Priority date: 2001-06-11
Filing date: 2002-06-11
Publication date: 2002-12-19
Also published as: EP1396806A1; KR100699758B1; US7216799B2; EP1396806A4; JP4311890B2; KR20040014554A; US20050021730A1; JP2002366249A

Description

明細書端末提供システム技術分野

本発明は、ユーザに端末を提供するための端末提供システム、端末提供装置、端末管理装置、端末提供方法、記録媒体、及び、プログラムに関する。

背景技術

ビジネスなどにおいては、外出先への移動中に資料を作成し、外出先で顧客に資料を提示するために、携帯端末（ノート型コンピュータなど）を使用する場合がある。

この場合、たとえ、携帯端末を外出先への移動中又は外出先だけで使用する場合であっても、ュ一ザは、自宅又は会社などから携帯端末を運ばなければならなレ、。言い換えると、ユーザは、携帯端末が必要でないときも、携帯端末を持ち運ばなければならない。

従って、本発明は、ユーザが必要な時にだけユーザに端末を提供するための端末提供システム、端末提供装置、端末管理装置、端末提供方法、記録媒体、及び、プログラムを提供することを目的とする。

発明の開示

上記目的を達成するために、本発明の第 1の観点にかかる端末提供システムは、ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（4 0 ) と、前記提供所に設置され、前記複数の端末（4 0 ) の内、ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末（4 0 ) を該ユーザに提供する提供装置（2 0 ) と、ユーザに提供した端末を回収するための回収所に設置され、ユーザから返却される端末（4 0 ) を回収する回収装置（3 0 ) と、から構成され、前記提供装置（2 0 ) は、前記提供所に配置された前記複数の端末（4 0 ) に関する情報を記憶するメモリ（2 4 ) と、ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（4 0 ) を、前記メモリ（2 4 ) が記憶している情報を用いて特定する特定ユニット（2 5 ) と、前記特定ユニット（2 5 ) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ユニット（2 5 ) と、から構成される、ことを特徴とする。

この発明によれば、ユーザが必要な時にだけユーザに端末を提供することがでさる。

前記回収装置（3 0) は、端末の提供を受けたユーザと該端末を返却するユーザとが同一であるか否かを判別する判別ユニット（3 5) と、ユーザが同一であると判別した場合に、前記端末を回収する回収ユニット（3 5) と、から構成されてもよレ、。

前記回収装置（3 0) は、返却された前記端末に格納されているデータを消去する消去ユニット（3 5) を備えてもよい。

前記回収所に設置され、返却される端末に格納されているデータを出力する出力装置（3 O A) をさらに備え、前記端末（4 0) に格納されたデータは、前記出力装置（3 OA) を介してのみ出力されることが可能であってもよい。

前記出力装置（3 O A) は、データを紙に印刷するプリンタ、データを記録媒体に記録するレコーダ、及び、通信ネットワークを介してデータを外部の端末に送信する送信機の少なくとも 1つを備えてもよい。

前記出力装置（3 OA) を介して出力されたデータの量に応じた料金を前記ュ一ザに課す課金装置（1 0) をさらに備えてもよい。

前記複数の端末（4 0) の提供状況を管理する管理装置（1 0) をさらに備え、前記管理装置（1 0) は、端末の予約を受け付ける予約受付ュニット（1 3) を備えてもよレヽ。

前記管理装置（1 0) は、端末の機種、該端末が有するアプリケーションソフトの種類、及び、該端末の利用時間の少なくとも 1つに基づいて、該端末の利用料金を求める課金ユニット（1 3) を備えてもよい。

本発明の第 2の観点にかかる端末提供システムは、乗物の複数の停留所に、ュ一ザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（4 0) と、前記複数の提供 ·回収所に配置された複数の提供 · 回収装置（7 0) と、から構成され、前記複数の提供 ·回収装置（7 0) のそれぞれは、ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末（4 0) を該ュ一ザに提供する提供ユニット（75) と、ユーザから返却される端末を回収する回収ユニット（75) と、から構成される、ことを特徴とする。

前記提供，回収装置（70) は、端末の提供を受けたユーザと該端末を返却するユーザとが同一であるか否かを判別する判別ユニット（75) を備え、前記回収ユニット（75) は、前記判別ユニット（75) がユーザが同一であると判別した場合に、前記端末を回収してもよい。

前記提供 ·回収装置（70) は、返却された前記端末（40) に格納されているデータを消去する消去ユニット（75) を備えてもよい。

前記複数の提供 ·回収所に設置され、返却される端末に格納されているデータを出力する複数の出力装置（3 OA) をさらに備え、前記端末（40) に格納されたデータは、前記複数の出力装置（3 OA) を介してのみ出力されることが可能であってもよい。

前記複数の出力装置（3 OA)のそれぞれは、データを紙に印刷するプリンタ、データを記録媒体に記録するレコーダ、及び、通信ネットワークを介してデータを外部の端末に送信する送信機の少なくとも 1つを備えてもよい。

前記複数の出力装置（3 OA) を介して出力されたデータの量に応じた料金を前記ユーザに課す課金装置（10) をさらに備えてもよい。

前記複数の端末（40) の提供状況を管理する管理装置（10) をさらに備え、前記管理装置（10) は、端末の予約を受け付ける予約受付ユニット（1 3) を備えてもよい。

前記管理装置（10) は、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ュニット（1 3) を備え、前記予約受付ュニット（1 3) は、前記第 1特定ュニットが特定した端末の予約を受け付けてもよい。

前記管理装置（10) は、前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出ユニット（1 3) を備えてもよい。

前記管理装置（1 0) は、前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る日時よりも前である端末（40) を特定する第 2特定ユニット（13) を備え、前記第 1特定ュニット（1 3) は、前記第 2特定ュニット（13) が特定した端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定してもよい。前記管理装置（10) は、端末の機種、該端末が有するアプリケーションソフトの種類、及び、該端末の利用時間の少なくとも 1つに基づいて、該端末の利用料金を求める課金ユニット（1 3) を備えてもよい。

前記乗物の座席に設置され、端末に電力を供給する電源装置（4 OA) をさらに備え、前記端末（40) は、前記電源装置（4 OA) からのみ電力を供給されることが可能であってもよい。

前記電源装置（4 OA) は、供給可能な電力の残量を示すインジケータ（41) を備えてもよい。

前記電源装置（4 OA) は、ユーザにより支払われた金額に応じた量の電力を前記端末に供給してもよい。

本発明の第 3の観点にかかる端末提供装置は、ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) に関する情報を記憶するメモリ（24) と、ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（40) を、前記メモリ（24) が記憶している情報を用いて特定する特定ユニット（25) と、前記特定ユニット（25) が特定した端末を前記ユーザに提供す ¾提供ユニット（25) と、から構成されることを特徴とする。

本発明の第 4の観点にかかる端末管理装置は、ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の提供状況を管理する端末管理装置であって、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ユーザが指定するァプリケーシヨンソフトを有する端末を特定する第 1特定ユニット（1 3) と、前記第 1特定ュニットが特定した端末の予約を受け付ける予約受付ュニット（13) と、を備える、ことを特徴とする。

前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出ユニット（1 3) をさらに備えてもよレヽ。

前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る日時よりも前である端末（40) を特定する第 2特定ュニット（1 3) をさらに備え、前記第 1特定ュニット（1 3) は、前記第 2特定ユニット（1 3) が特定した端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定してもよい。

本発明の第 5の観点にかかる端末提供方法は、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の中から、ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末（40) を特定する特定工程と、特定された端末を前記ユーザに提供する提供工程と、ユーザから返却される端末（40) を回収する回収工程と、を備えることを特徴とする。

前記複数の端末（40) は、乗物の複数の停留所のそれぞれに配置され、前記特定工程は、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1 工程を備えてもよい。

前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出工程をさらに備えてもよい。

前記特定工程は、前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（4 0) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る日時よりも前である端末（40) を特定する第 2工程を備え、前記第 1工程は、前記第 2工程で特定された端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する工程を備えてもよい。

本発明の第 6の観点にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンビユータを、ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーシヨンソフトを有する複数の端末（40) に関する情報を記憶するメモリ（2 4) と、ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（40) を、前記メモリ（24) が記憶している情報を用いて特定する特定ュニット（25) と、前記特定ユニット（25) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ユニット (25) と、から構成されることを特徴とする端末提供装置として機能させるためのプログラムを記録している。

本発明の第 7の観点にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンビユータを、ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1 以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の提供状況を管理する端末管理装置であって、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末 (40) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ユニット（1 3) と、前記第 1特定ユニットが特定した端末の予約を受け付ける予約受付ユニット（1 3) と、を備える、ことを特徴とする端末管理装置として機能させるためのプログラムを記録している。

本発明の第 8の観点にかかるプログラムは、コンピュータを、ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) に関する情報を記憶するメモリ（24) と、ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（40) を、前記メモリ（24) が記憶している情報を用いて特定する特定ュニット（25) と、前記特定ュニット（25) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ユニット（25) と、から構成されることを特徴とする端末提供装置として機能させる。

本発明の第 9の観点にかかるプログラムは、コンピュータを、ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の提供状況を管理する端末管理装置であって、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ュニット (1 3) と、前記第 1特定ユニットが特定した端末の予約を受け付ける予約受付ユニット（1 3) と、を備える、ことを特徴とする端末管理装置として機能させる。

図面の簡単な説明図 1は、第 1の実施の形態にかかる端末貸出システムの構成図である。

図 2 Aは、図 1の端末貸出システムを構成する管理装置の構成図であり、図 2

Bは、管理装置が有するデータベースが格納する管理テーブルを示す図であり、図 2 Cは、データベースが格納するユーザ情報テーブルを示す図である。

図 3 Aは、図 1の端末貸出システムを構成する提供端末の構成図であり、図 3

Bは、提供端末を構成する記憶部が記憶する貸出用テーブルを示す図である。図 4は、図 1の端末貸出システムを構成する回収端末の構成図である。

図 5は、図 3 Aの提供端末を構成する制御部が行う貸出処理を示すフローチヤ一トである。

図 6は、図 4の回収端末を構成する制御部が行う返却処理を示すフローチヤ一トである。

図 7は、第 2の実施の形態にかかる端末貸出システムの構成図である。

図 8 Aは、図 7の端末貸出システムを構成する管理装置が有するデータベースが格納する管理テーブルを示す図であり、図 8 Bは、データベースが格納する予約者テーブルを示す図であり、図 8 Cは、図 7の端末貸出システムを構成する提供端末の記憶部が記憶する貸出用テーブルを示す図である。

図 9は、管理装置の制御部が行う予約処理を示すフローチヤ一トである。

図 1 0は、提供端末の制御部が行う貸出処理を示すフローチャートである。図 1 1は、第 3の実施の形態にかかる端末貸出システムの構成図である。

図 1 2 Aは、図 1 1の端末貸出システムを構成する管理装置が有するデータべースが格納する管理テーブルを示す図であり、図 1 2 Bは、データベースが格納する時刻テーブルを示す図である。

図 1 3 Aは、図 1 1の端末貸出システムを構成する提供 ·回収端末の構成図であり、図 1 3 Bは、提供，回収端末を構成する記憶部が記憶する在庫テーブルを示す図である。

図 1 4は、管理装置の制御部が行う予約処理を示すフローチャートである。図 1 5は、提供 ·回収端末の制御部が行う貸出処理を示すフローチャートである。

図 1 6は、乗物の座席に電源装置が設置された例を示す図である。発明を実施するための最良の形態

(第 1の実施の形態）

次に、本発明の第 1の実施の形態にかかる端末貸出システムについて図面を参照して説明する。

第 1の実施の形態にかかる端末貸出システムは、図 1に示すように、管理装置 1 0と、提供端末 2 0と、回収端末 3 0と、出力装置 3 0 Aと、複数の貸出用端末 4 0と、ネットワーク 5 0と、から構成される。

管理装置 1 0は、端末管理センタ 1に設置される。管理装置 1 0は、データべース（D B ) 1 O Aに格納されている複数の貸出用端末 4 0に関する情報を用いて、複数の貸出用端末 4 0を管理する。

提供端末 2 0は、端末提供所 2に設置される。端末提供所 2には複数の貸出用端末 4 0が配置されており、提供端末 2 0は、ユーザに貸出用端末 4 0を貸し出すための貸出処理を行う。

回収端末 3 0は、端末回収所 3に設置される。貸し出された貸出用端末 4 0は端末回収所 3に返却される。回収端末 3 0は、ユーザから返却される貸出用端末 4 0を回収するための返却処理を行う。また、回収端末 3 0は、貸出用端末 4 0 を用いてユーザが収集した又は作成したデータを出力装置 3 O Aに出力する。出力装置 3 0 Aは、プリンタ、記録媒体（フレキシブルディスク、コンパクトディスク、又は、半導体メモリ等）に情報を記録する記録装置、又は、ネットヮーク 5 0を介して他の端末にデータを送信する送信装置である。出力装置 3 O A は、回収端末 3 0の制御に従って、回収端末 3 0から供給されるデータを紙に印刷したり、記録媒体に記録したり、他の端末に送信したりする。

複数の貸出用端末 4 0は、ノート型コンピュータ又は P D A (Personal Digital Assistant) などの携帯端末である。複数の貸出用端末 4 0は、互いに異なる種類及び数のアプリケーションソフト（ワープロソフト、表計算ソフト、電子メールソフト、及ぴ、 W e bブラウザなど）を有する。ユーザは、自分が必要としているアプリケーションソフトがィンストールされた貸出用端末 4 0を端末提供所 2 で借りる。これにより、ユーザは、外出先又は外出先への移動中に貸出用端末 4 0を用いて、様々な情報を収集しだり、書類を作成したりすることができる。また、各貸出用端末 4 0は、専用のケーブル等を介して回収端末 3 0にのみ接続可能であるようにしてもよレ、。このようにすると、貸出用端末 4 0に格納されているデータは、端末回収所 3に設置されている出力装置 3 O Aを介してのみ出力可能となる。このため、貸出用端末 4 0の高い回収率を実現することができる。次に、管理装置 1 0の詳しい構成について説明する。

管理装置 1 0は、図 2 Aに示すように、送受信部 1 1と、記憶部 1 2と、制御部 1 3と、から構成されている。

送受信部 1 1は、有線又は無線により、無線通信網及びインターネットなどから構成されるネットワーク 5 0に接続される。送受信部 1 1は、ネットワーク 5 0を介して制御部 1 3と他の端末との間で行われるデータ（情報）の送受信を媒介する。

記憶部 1 2は、ハードディスク、 R AM (Random Access Memory) , 及び、 R O M (Read Only Memory) から構成され、管理装置 1 0を動作させるためのプログラム及びデータを記憶する。

制御部 1 3は、 C P U (Central Processing Unit) から構成され、記憶部 1 2が記憶しているプログラムに従って動作する。例えば、制御部 1 3は、データべ一ス 1 0 Aに格納されている情報を用いて、複数の貸出用端末 4 0の貸出状況等を管理する。また、制御部 1 3は、データベース 1 0 Aに格納されている情報を用いて、後述する課金処理を行う。

データベース 1 0 Aは、管理装置 1 0に接続された外部記憶装置（図示せず）又は記憶部 1 2に格納される。データベース 1 0 Aは、例えば、図 2 Bに示す管理テーブル及び図 2 Cに示すユーザ情報テーブルを格納している。

管理テーブルは、図 2 Bに示すように、貸出用端末 4 0の端末情報、貸出用端末 4 0の貸出状況、及び、貸出用端末 4 0を借りているユーザの情報を、それぞれ対応づけて格納する。

ユーザ情報テーブルは、図 2 Cに示すように、貸出用端末 4 0を借りたユーザの情報、ユーザが借りた貸出用端末 4 0の端末情報、貸出日時、及び、返却日時を、それぞれ対応づけて格納する。

なお、端末情報は、貸出用端末 4 0を識別するための端末 I D、貸出用端末 4 0の機種、及び、貸出用端末 4 0にインストールされているアプリケーションソブトの種類（名前）などを示す。また、ユーザ情報は、ユーザの名前、住所、電話番号、電子メールアドレス、及び、ユーザが所有するクレジットカードの番号などを示す。

次に、提供端末 2 0の詳しい構成について説明する。

提供端末 2 0は、図 3 Aに示すように、送受信部 2 1と、入力部 2 2と、出力部 2 3と、記憶部 2 4と、制御部 2 5と、から構成される。

送受信部 2 1は、有線又は無線によりネットワーク 5 0に接続され、制御部 2 5と管理装置 1 0との間で行われるデータ（情報）の送受信を媒介する。

入力部 2 2は、キーボード、マウス、タツチパネル、及び、バーコードリーダ等の入力手段を少なくとも 1つ備え、提供端末 2 0のオペレータにより操作される。入力部 2 2は、オペレータの操作に従って、貸し出される貸出用端末 4 0の端末 I D、及び、貸出用端末 4 0を借りるユーザに関する情報などを制御部 2 5 に入力する。

出力部 2 3は、ディスプレイ等を備え、端末提供所 2に配置されている貸出用端末 4 0の端末情報などを表示する。

記憶部 2 4は、ハードディスク、 R AM、及び、 R OMから構成され、提供端末 2 0を動作させるためのプログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部 2 4は、図 3 Bに示す貸出用テーブルを記憶する。

貸出用テーブルは、図 3 Bに示すように、端末提供所 2に配置されている貸出用端末 4 0の端末情報を格納する。

制御部 2 5は、 C P Uから構成され、記憶部 2 4が記憶しているプログラムに従って動作する。例えば、制御部 2 5は、出力部 2 3を制御し、端末提供所 2にある貸出用端末 4 0の端末情報を表示させる。また、制御部 2 5は、後述する貸出処理を行うことにより貸出用端末 4 0をユーザに貸し出す。また、制御部 2 5 は、貸し出した貸出用端末 4 0の情報と貸出用端末 4 0を借りたユーザの情報とを、送受信部 2 1を介して管理装置 1 0に送信する。

次に、回収端末 3 0の詳しい構成について説明する。

回収端末 3 0は、図 4に示すように、送受信部 3 1と、入力部 3 2と、出力部 3 3と、記憶部 3 4と、制御部 3 5と、から構成される。

送受信部 3 1は、有線又は無線によりネットワーク 5 0に接続され、制御部 3 5と管理装置 1 0との間で行われるデータ（情報）の送受信を媒介する。

入力部 3 2は、キーボード、マウス、タツチパネル、及び、バーコードリーダ等の入力手段を少なくとも 1つ備え、回収端末 3 0のオペレータにより操作される。入力部 3 2は、オペレータの操作に従って、返却される貸出用端末 4 0の端末 I D、及び、貸出用端末 4 0を返却するユーザに関する情報を制御部 3 5に入力する。

出力部 3 3は、ディスプレイ等を備え、返却される貸出用端末 4 0の端末情報などを表示する。

記憶部 3 4は、ハードディスク、 R AM、及び、 R OMから構成され、回収端末 3 0を動作させるためのプログラム及びデータを記憶する。

制御部 3 5は、 C P Uから構成され、記憶部 3 4が記憶しているプログラムに従って動作する。例えば、制御部 3 5は、後述する返却処理を行うことにより貸出用端末 4 0を回収する。また、制御部 3 5は、回収した貸出用端末 4 0に関する情報を送受信部 3 1を介して管理装置 1 0に送信する。

次に、第 1の実施の形態にかかる端末貸出システムの動作について説明する。ユーザは、貸出用端末 4 0を借りるために端末提供所 2に出向き、所定の貸出手続を行う。

貸出手続において、ユーザは、例えば身分証明書を、提供端末 2 0のオペレータに提示すると共に、自分の情報（氏名、住所、電話番号、及び、クレジット力ード番号など）をオペレータに提供する。また、ユーザは、使用するアプリケーシヨンソフトの種類を指定する。

端末提供所 2のオペレータは、提示された身分証明書によりユーザの身元を確認する。そして、オペレータは、提供端末 2 0の入力部 2 2を操作して、提供されたユーザの情報及び指定されたアプリケーションソフトの種類を入力する。入力部 2 2は、オペレータの操作に応答して、入力されたユーザ情報、及び、指定されたアプリケーシヨンソフトの種類を示す指定信号を制御部 2 5に入力する。制御部 2 5は、入力部 2 2から供給されるユーザ情報及び指定信号に応答し、記憶部 2 4が記憶しているプログラムに従って、図 5に示す貸出処理を開始する。始めに、制御部 2 5は、記憶部 2 4が格納している貸出用テーブルを検索し、入力部 2 2から供給された指定信号が示す種類のアプリケーションソフトを有する貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 1 0 1 )。

そして、制御部 2 5は、特定した貸出用端末 4 0の端末情報をユーザに提示する（ステップ S 1 0 2 )。具体的には、制御部 2 5は、出力部 2 3を制御して、特定した貸出用端末 4 0の機種、及び、インストールされているアプリケーションソフトの種類などを表示する。

ユーザは、表示された貸出用端末 4 0の中から、使用する貸出用端末 4 0を選択する。オペレータは、入力部 2 2を操作し、ユーザの選択結果を入力すると共に、ユーザが選択した貸出用端末 4 0をユーザに貸し出す。

入力部 2 2は、オペレータの操作に従って、ユーザが選択した貸出用端末 4 0 を示す選択信号を制御部 2 5に入力する。

制御部 2 5は、入力部 2 2から供給される選択信号に応答して、選択信号が示す貸出用端末 4 0の端末 I Dを、記憶部 2 4の貸出用テーブルから取得する（ステツプ S 1 0 3 )。

続いて、制御部 2 5は、取得した端末 I Dを、入力部 2 2から供給されたユーザ情報と共に、送受信部 2 1を介して管理装置 1 0に送信する（ステップ S 1 0 4 )。

そして、制御部 2 5は、記憶部 2 4を制御して、ユーザが選択した貸出用端末 4 0の端末情報を、貸出用テーブルから削除し（ステップ S 1 0 5 )、貸出処理を終了する。

以上の貸出処理を実行することにより、ユーザは、希望するアプリケーションソフトがィンストールされた貸出用端末 4 0を借りることができる。

一方、管理装置 1 0の制御部 1 3は、提供端末 2 0から供給される端末 I D及びユーザ情報に応答し、記憶部 1 2が記憶しているプログラムに従って、データベース 1 O Aの管理テーブルに格納されている情報を更新する。

具体的には、制御部 1 3は、供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の貸出状況を「未貸出」から「貸出中」に変更する。また、制御部 1 3は、供給されたユーザ情報を、供給された端末 I Dに対応づけて、管理テーブルに格納する。

また、制御部 1 3は、供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の端末情報に供給されたユーザ情報を対応付け、データベース 1 O Aのユーザ情報テーブルに格納する。

さらに、制御部 1 3は、端末 I D及びユーザ情報を供給された日時を貸出用端末 4 0の貸出日時として、供給されたユーザ情報に対応づけてユーザ情報テープルに格納する。

ユーザは、貸出用端末 4 0が有するアプリケーションソフトを使用して、必要な情報を収集したり、必要なデータを作成したりする。

その後、ユーザは、貸出用端末 4 0を返却するために端末回収所 3に出向き、所定の返却手続を行う。

返却手続において、ユーザは、例えば身分証明書を、回収端末 3 0のオペレータに提示すると共に、自分の情報（氏名、住所、及び、電話番号など）をォペレータに提供する。

また、返却対象の貸出用端末 4 0は、専用のケーブル等により回収端末 3 0に接続される。

端末回収所 3のオペレータは、提示された身分証明書によりユーザの身元を確認する。そして、オペレータは、回収端末 3 0の入力部 3 2を操作して、提供されたユーザの情報及び返却される貸出用端末 4 0の端末 I Dを入力する。

この際、例えば、オペレータは、入力部 3 2のキーボードを操作して、返却される貸出用端末 4 0の端末 I Dを入力する。又は、入力部 3 2が有するバーコ一ドリーダを用いて、返却される貸出用端末 4 0に添付されている端末 I Dを示すバーコ一ドを読み取る。

入力部 3 2は、オペレータの操作に応答して、ユーザ情報及び端末 I Dを制御部 3 5に入力する。

制御部 3 5は、入力部 3 2から供給されるユーザ情報及び端末 I Dに応答し、記憶部 3 4が記憶しているプログラムに従って、図 6に示す返却処理を開始する。始めに、制御部 3 5は、貸出用端末 4 0を返却するユーザの情報を、管理装置 1 0から取得する（ステップ S 2 0 1 )。具体的には、制御部 3 5は、ユーザ情報の提供を指示する提供信号を、入力部 3 2から供給された端末 I Dと共に管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、回収端末 3 0から供給される提供信号に応答して、データベース 1 O Aの管理テーブルから、提供信号と共に供給された端末 I Dに対応づけられているユーザ情報を取得する。そして、制御部 1 3は、取得したユーザ情報を、送受信部 1 1を介して回収端末 3 0に送信する。

回収端末 3 0の制御部 3 5は、管理装置 1 0から供給されるユーザ情報に応答し、貸出用端末 4 0を借りたユーザと返却するユーザとが同一であるか否かを判別する（ステップ S 2 0 2 )。具体的には、制御部 3 5は、入力部 3 2から供給されたユーザ情報の内容と管理装置 1 0から供給されたユーザ情報の内容が一致するか否かを判別する。

ユーザ情報の内容が一致しないと判別した場合、即ち、借りたユーザと返却するユーザとが同一でないと判別した場合（ステップ S 2 0 2 ； N O ) , 制御部 3 5は、返却処理を終了する。これにより、貸出用端末 4 0の不正使用、及ぴ、貸出用端末 4 0の盗難等によってユーザが被る被害を防止することができる。

一方、ユーザ情報の内容が一致すると判別した場合、即ち、借りたユーザと返却するユーザとが同一であると判別した場合（ステップ S 2 0 2 ； Y E S )、制御部 3 5は、出力部 3 3を制御して、データを出力するか否かを選択するための出力選択画面を表示する（ステップ S 2 0 3 )。これにより、制御部 3 5は、貸出用端末 4 0に格納されているデータを出力するか否かをユーザに選択させる。貸出用端末 4 0のデータを出力するか否かをユーザが選択すると、回収端末 3 0のオペレータは、入力部 3 2を操作して、ユーザの選択結果を入力する。入力部 3 2は、オペレータの操作に応答して、ユーザの選択結果を制御部 3 5に入力する。

制御部 3 5は、入力部 3 2から供給されるユーザの選択結果に応答し、供給された選択結果に基づいて、貸出用端末 4 0に格納されているデータを出力するか否かを判別する（ステップ S 2 0 4 )。データを出力しないと判別した場合（ステップ S 2 0 4 ； N O ) , 制御部 3 5 は、後述するステップ S 2 0 8の処理を行う。

一方、データを出力すると判別した場合（ステップ S 2 0 4 ； Y E S ) , 制御部 3 5は、出力部 3 3を制御して、データの出力方法を選択するための出力方法選択画面を表示する（ステップ S 2 0 5 )。これにより、制御部 3 5は、貸出用端末 4 0に格納されているデータの出力方法（紙への印刷、記録媒体への記録、及び、他の端末へ送信など）を、ユーザに選択させる。

データの出力形式をユーザが選択すると、回収端末 3 0のオペレータは、入力部 3 2を操作して、ユーザの選択結果を入力する。入力部 3 2は、オペレータの操作に応答して、ユーザの選択結果を制御部 3 5に入力する。

制御部 3 5は、入力部 3 2から供給されるユーザの選択結果に応答し、供給された選択結果に基づいて、データの出力方法を特定する（ステップ S 2 0 6 )。そして、制御部 3 5は、回収端末 3 0に接続された出力装置 3 O Aを制御し、特定した出力方法に従って、貸出用端末 4 0に格納されているデータを出力する (ステップ S 2 0 7 )。

その後、制御部 3 5は、返却された貸出用端末 4 0を制御し、貸出用端末 4 0 に格納されているデータを消去する（ステップ 2 0 8 )。

そして、制御部 3 5は、返却された貸出用端末 4 0の端末 I Dと共に、返却処理が終了したことを示す終了信号を管理装置 1 0に送信し（ステップ S 2 0 9 )、返却処理を終了する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、回収端末 3 0から供給される終了信号に応答して、データベース 1 0 Aの管理テーブル及びユーザ情報テーブルに格納されている情報を更新する。

具体的には、制御部 1 3は、終了信号と共に供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の貸出状況を「貸出中」から「返却済」に変更する。

また、制御部 1 3は、管理テーブル及び供給された端末 I Dを用いて、貸出用端末 4 0を返却したユーザの情報を特定する。そして、制御部 1 3は、終了信号を供給された日時を貸出用端末 4 0の返却日時として、特定したユーザの情報に対応づけてユーザ情報テーブルに格納する。その後、制御部 1 3は、供給された端末 I Dに対応づけられているユーザ情報を、管理テーブルから消去する。

また、管理装置 1 0の制御部 1 3は、記憶部 1 2が記憶するプログラムに従つて、所定の日時（例えば月末の零時）に、データベース 1 0 Aのユーザ情報テーブルを用いて以下に示す課金処理を行う。

始めに、制御部 1 3は、ユーザ情報テーブルに格納されている、各貸出日時と各返却日時との差を求める。これにより、制御部 1 3は、貸出用端末 4 0の利用時間をそれぞれ求める。

続いて、制御部 1 3は、貸出用端末 4 0の機種、アプリケーションソフトの種類、及び、利用時間に応じた利用料金を、所定の規則に従って、ユーザ毎に求める。

その後、制御部 1 3は、ネットワーク 5 0を介して金融機関（銀行、クレジットカード会社など）のサーバにアクセスし、ユーザ情報テーブルに格納されている各ユーザのクレジットカード番号を用いて、求めた利用料金を決済する。なお、以上の説明では、端末提供所 2 (提供端末 2 0 )及び端末回収所 3 0 (回収端末 3 0 ) がそれぞれ 1つずつ設置された場合を例として示した。しかし、多数の端末提供所 2 (提供端末 2 0 ) 及び端末回収所 3 (回収端末 3 0 ) 、様々な場所に設置されていてもよい。

このようにすれば、ユーザは、携帯型コンピュータを自宅又は会社などから持つて行かなくても、旅行先又は出張先などの近くに設置された端末提供所 2で貸出用端末 4 0を借りることができる。これにより、ユーザは、旅行先の周辺情報を検索したり、デジタルカメラで撮影した画像を電子メールで友人に送ったりすることができる。また、ユーザは、出張先への移動中に書類を作成したり、作成した書類を電子メールで会社に送ったりすることができる。

(第 2の実施の形態）

次に、本発明の第 2の実施の形態にかかる端末貸出システムについて図面を参照して説明する。

第 2の実施の形態にかかる端末貸出システムにおいて、ユーザは、貸出用端末 4 0を予約することができる。第 2の実施の形態にかかる端末貸出システムは、図 7に示すように、第 1の実施の形態で示した構成に加えて、ユーザ端末 6 0を有する。

ユーザ端末 6 0は、入力キー及びディスプレイなどを備えるコンピュータ又は携帯電話機等であり、有線又は無線によりネットワーク 5 0に接続される。ユーザ端末 6 0は、ユーザの操作に従って、貸出用端末 4 0の予約を管理装置 1 0に要求する。

管理装置 1 0が有するデータベース 1 O Aは、管理テーブル、ユーザ情報テーブル、及び、予約者テーブルを格納する。

管理テーブルは、図 8 Aに示すように、第 1の実施の形態で示した端末情報及びユーザ情報に加えて、貸出用端末 4 0の予約状況を表す情報を格納する。ユーザ情報テーブルは、第 1の実施の形態で示したユーザ情報テーブルと実質的に同一である。

予約者テーブルは、図 8 Bに示すように、貸出用端末 4 0を予約したユーザ（予約者）の情報、ユーザが予約した貸出用端末 4 0の端末 I D、及び、予約者と予約された貸出用端末 4 0を特定するための予約コードを、それぞれ対応づけて格納する。

管理装置 1 0は、データベース 1 O Aの管理テーブルを用いて、複数の貸出用端末 4 0の貸出状況及び予約状況などを管理する。

提供端末 2 0の記憶部 2 4は、図 8 Cに示す貸出用テーブルを記憶する。貸出用テーブルは、図 8 Cに示すように、第 1の実施の形態で示した情報に加えて、貸出用端末 4 0の予約状況を格納する。

上記以外の端末貸出システムの構成は、第 1の実施の形態と実質的に同一である。

次に、第 2の実施の形態にかかる端末貸出システムの動作について説明する。貸出用端末 4 0を予約する場合、ユーザは、自宅又は会社等において、ユーザ端末 6 0を用いて管理装置 1 0にアクセスする。そして、ユーザは、ユーザ端末 6 0を操作して、貸出用端末 4 0の予約を管理装置 1 0に要求する。

ユーザ端末 6 0は、ユーザの操作に従って、管理装置 1 0にアクセスし、貸出用端末 4 0の予約を要求する予約信号を管理装置 1 0に送信する。管理装置 1 0の制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給される予約信号に応答し、記憶部 1 2が記憶しているプログラムに従って、図 9に示す予約処理を開始する。

始めに、制御部 1 3は、ユーザ情報と、ユーザが使用するアプリケーションソフトの種類（名前）を入力するための情報入力画面のデータを、ネットワーク 5 0を介してユーザ端末 6 0に送信する（ステップ S 3 0 1 )。

ユーザ端末 6 0は、管理装置 1 0から供給されるデータに応答し、供給されたデータが表す情報入力画面を表示する。

ユーザは、ユーザ端末 6 0を操作して、表示された情報入力画面上で、自分の情報（名前、住所、電話番号、及び、クレジットカードの番号など）を入力し、利用するアプリケーションソフトの種類を指定する。

ユーザ端末 6 0は、ユーザの操作に従って、入力されたユーザ情報、及び、指定されたアプリケーションソフトの種類を示す指定情報を、ネットワーク 5 0を介して管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給されるユーザ情報及び指定情報に応答してデータベース 1 O Aの管理テーブルを検索し、貸出状況が「未貸出」であり、予約状況が「未予約」である貸出用端末 4 0を特定する（ステツプ S 3 0 2 )。

続いて、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の中から、供給された指定情報が示すアプリケーションソフトを有する貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 3 0 3 )。

そして、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の端末情報を示す端末一覧画面のデータを生成し、ネットワーク 5 0を介してユーザ端末 6 0に送信する（ステツプ S 3 0 4 )。これにより、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の中から、予約する貸出用端末 4 0をユーザに選択させる。

ユーザ端末 6 0は、管理装置 1 0から供給されるデータに応答して、端末一覧画面を表示する。ユーザは、ユーザ端末 6 0を操作して、端末一覧画面に示された貸出用端末 4 0の中から、予約する貸出用端末 4 0を選択する。

ユーザ端末 6 0は、ユーザの操作に従って、ユーザが選択した貸出用端末 4 0 の端末 I Dを示す選択信号を、ネットワーク 5 0を介して管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給される選択信号に応答し、データベース 1 O Aの管理テーブルに格納されている、供給された選択信号が示す端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の予約状況を更新する（ステツプ S 3 0 5 )。具体的には、制御部 1 3は、供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の予約状況を「未予約」から「予約済」に書き換える。

続いて、制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給されたユーザ情報を、選択信号が示す端末 I Dに対応づけて、データベース 1 0 Aの管理テーブル及び予約者テーブルに格納する（ステップ S 3 0 6 )。

その後、制御部 1 3は、予約者及び予約された貸出用端末 4 0を特定するための予約コードを生成する（ステップ S 3 0 7 )。

そして、制御部 1 3は、生成した予約コードを、予約された貸出用端末 4 0の端末 I Dに対応づけて、データベース 1 0 Aの予約者テーブルに格納する（ステップ S 3 0 8 )。

続いて、制御部 1 3は、生成した予約コードを、ネットワーク 5 0を介してュ一ザ端末 6 0に送信する（ステップ S 3 0 9 )。

ユーザ端末 6 0は、管理装置 1 0から供給される予約コードに応答し、供給された予約コードを表示する。ユーザは、後述するように、管理装置 1 0から提供された予約コードを用いて、予約した貸出用端末 4 0を借りる。

その後、管理装置 1 0の制御部 1 3は、予約された貸出用端末 4 0の端末 I D と共に、予約が完了したことを示す予約完了信号を、ネットワーク 5 0を介して提供端末 2 0に送信し（ステップ S 3 1 0 )、予約処理を終了する。

提供端末 2 0の制御部 2 5は、管理装置 1 0から供給される予約完了信号に応答し、記憶部 2 4の貸出用テーブルに格納されている、予約完了信号と共に供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の予約状況を更新する。具体的には、制御部 2 5は、供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の予約状況を「未予約」から「予約済」に書き換える。

以上で、貸出用端末 4 0の予約が完了する。ユーザは、予約手続を行った後、端末提供所 2に出向き、所定の貸出手続を行貸出手続において、ユーザは、例えば身分証明書を、提供端末 2 0のオペレータに提示すると共に、管理装置 1 0から供給された予約コードをオペレータに提供する。

端末提供所 2のオペレータは、提示された身分証明書によりユーザの身元を確認する。そして、オペレータは、提供端末 2 0の入力部 2 2を操作して、提供された予約コードを入力する。

入力部 2 2は、オペレータの操作に応答して、予約コードを制御部 2 5に入力する。

制御部 2 5は、入力部 2 2から供給される予約コードに応答し、記憶部 2 4が記憶しているプログラムに従って、図 1 0に示す貸出処理を開始する。

始めに、制御部 2 5は、ユーザが予約した貸出用端末 4 0の端末 I Dを管理装置 1 0から取得する（ステップ S 4 0 1 )。具体的には、制御部 2 5は、入力部 2 2から供給された予約コードと共に、端末 I Dの供給を要求する I D要求信号をネットワーク 5 0を介して管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、提供端末 2 0から供給される I D要求信号に応答し、 I D要求信号と共に供給された予約コードに対応づけられた端末 I Dを、データベース 1 O Aの予約者テーブルから取得する。そして、制御部 1 3は、取得した端末 I Dを、ネットワーク 5 0を介して提供端末 2 0に送信する。

提供端末 2 0の制御部 2 5は、管理装置 1 0からの端末 I Dに応答し、供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0の情報を貸出用テーブルから取得する。そして、制御部 2 5は、出力部 2 3を制御し、取得した端末情報を表示する（ステップ S 4 0 2 )。

提供端末 2 0のオペレータは、表示された端末情報により、ユーザに貸し出す貸出用端末 4 0を特定することができる。

続いて、制御部 2 5は、貸し出す貸出用端末 4 0の端末 I Dを、貸出処理が完了したことを示す貸出完了信号と共に、送受信部 2 1を介して管理装置 1 0に送信する（ステップ S 4 0 3 )。そして、制御部 2 5は、ユーザに貸し出す貸出用端末 4 0の情報を、記憶部 2 4の貸出用テーブルから削除し（ステップ S 4 0 4 )、貸出処理を終了する。管理装置 1 0の制御部 1 3は、提供端末 2 0から供給される貸出完了信号に応答して、データベース 1 O Aの管理テーブルを更新する。具体的には、制御部 1 3は、貸出完了信号と共に供給された端末 I Dにより特定される貸出用端末 4 0 の貸出状況を「未貸出」から「貸出中」に書き換え、予約状況を「予約済」から「未予約」に書き換える。

そして、制御部 1 3は、供給された端末 I Dに対応づけられたユーザ情報をデータベース 1 O Aの予約者テーブルから取得し、供給された端末 I Dに対応づけて管理テ一ブル及びユーザ情報テーブルに格納する。

続いて、制御部 1 3は、予約者テーブルから、供給された端末 I Dに対応づけられた情報を削除する。

さらに、制御部 1 3は、貸出完了信号を供給された日時を貸出用端末 4 0の貸出日時として、供給された端末 I Dに対応づけてユーザ情報テーブルに格納する。以上の処理により、ユーザは、予約した貸出用端末 4 0を借りることができる。そして、ユーザは、借りた貸出用端末 4 0を用いて、様々なデータを収集したり、作成したりすることができる。

なお、貸出用端末 4 0を予約していないユーザは、第 1の実施の形態と同様に、端末提供所 2に出向き、所定の貸出手続を行う。そして、提供端末 2 0の制御部 2 5は、第 1の実施の形態で示した貸出処理と実質的に同一の処理を行うことにより、貸出用端末 4 0をユーザに貸し出す。

ただし、制御部 2 5は、ステップ S 1 0 1の処理において、図 8 Cに示した貸出用テーブルを用いて、予約状況が「未予約」である端末の中から、指定されたアプリケーションソフトを有する貸出用端末 4 0を特定する。これ以外の動作は、第 1の実施の形態と実質的に同一である。

また、ユーザが貸出用端末 4 0を返却する際の処理は、第 1の実施の形態と実質的に同一である。

また、第 2の実施の形態においても、多数の端末提供所 2 (提供端末 2 0 ) 及び端末回収所 3 (回収端末 3 0 ) 、様々な場所に設置されていてもよい。以上のように、貸出用端末 4 0を予約できるようにすることにより、貸出用端末 4 0の提供がスムーズに行われる。これにより、ユーザにとって利用しやすい端末貸出システムを実現することができる。

(第 3の実施の形態）

次に、本発明の第 3の実施の形態にかかる端末貸出システムについて図面を参照して説明する。

第 3の実施の形態にかかる端末貸出システムでは、貸出用端末 4 0をユーザに貸し出し、また、ユーザから返却される貸出用端末 4 0を回収するための複数の端末提供 ·回収所 7が、列車の駅又は駅のそばに設置されている。ユーザは、貸出用端末 4 0を予約し、列車に乗る駅で予約した貸出用端末 4 0を借り、列車の中で貸出用端末 4 0を使用し、降りる駅で貸出用端末 4 0を返却する。

第 3の実施の形態にかかる端末貸出システムは、図 1 1に示すように、管理装置 1 0と、複数の出力装置 3 O Aと、複数の貸出用端末 4 0と、ネットワーク 5 0と、ユーザ端末 6 0と、複数の提供 .回収端末 7 0と、から構成される。

管理装置 1 0は、データベース 1 O Aに格納されている情報を用いて、複数の貸出用端末 4 0の予約状況及び貸出状況を管理する。

データベース 1 O Aは、管理テーブル、ユーザ情報テーブル、予約者テーブル、及び、時刻テーブルを格納する。

管理テーブルは、図 1 2 Aに示すように、第 2の実施の形態で示した情報（端末情報、貸出状況、予約状況、及び、ユーザ情報）に加えて、貸出用端末 4 0の貸出可能日時及び貸出用端末 4 0の配置場所（配置駅）を示す情報を格納する。ユーザ情報テーブルは、第 1の実施の形態で示したユーザ情報テーブルと実質的に同一である。

予約者テーブルは、第 2の実施の形態で示した予約者テーブルと実質的に同一である。

時刻テーブルは、図 1 2 Bに示すように、各列車の各駅における発着時刻を表す。

提供 ·回収端末 7 0のそれぞれは、端末提供 ·回収所 7に設置され、第 2の実施の形態で示した提供端末 2 0と回収端末 3 0の両方の機能を有する。提供 ·回収端末 7 0は、図 1 3 Aに示すように、送受信部 7 1と、入力部 7 2 と、出力部 7 3と、記憶部 7 4と、制御部 7 5と、から構成される。

送受信部 7 1は、有線又は無線によりネットワーク 5 0に接続され、制御部 7 5と管理装置 1 0との間で行われるデータ（情報）の送受信を媒介する。

入力部 7 2は、キーボード、マウス、タツチパネル、及び、バーコードリーダ等の入力手段を少なくとも 1つ備え、提供 ·回収端末 7 0のオペレータにより操作される。入力部 7 2は、オペレータの操作に従って、貸し出される又は返却される貸出用端末 4 0の端末 I D、及び、貸出用端末 4 0を借りる又は返却するュ一ザに関する情報などを制御部 7 5に入力する。

出力部 7 3は、ディスプレイ等を備え、端末提供 ·回収所 7に配置されている貸出用端末 4 0の端末情報などを表示する。

記憶部 7 4は、ハードディスク、 R AM、及び、 R O Mから構成され、提供 - 回収端末 7 0を動作させるためのプログラム及びデータを記憶する。例えば、記憶部 7 4は、図 1 3 Bに示す在庫テーブルを記憶する。

在庫テーブルは、図 1 3 Bに示すように、端末提供 ·回収所 7に配置されている貸出用端末 4 0の端末情報と予約状況とをそれぞれ対応づけて格納する。

制御部 7 5は、 C P Uから構成され、記憶部 7 4が記憶しているプログラムに従って動作し、貸出用端末 4 0の貸出及び回収を行う。なお、制御部 7 5が行う詳しい動作については後述する。

上記以外の端末貸出システムの構成は、第 2の実施の形態と実質的に同一である。

次に、第 3の実施の形態にかかる端末貸出システムの動作について説明する。ユーザ端末 6 0は、第 2の実施の形態と同様に、ユーザの操作に従って、管理装置 1 0にアクセスし、貸出用端末 4 0の予約を要求する予約信号を管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給される予約信号に応答し、記憶部 1 2が記憶しているプログラムに従って、図 1 4に示す予約処理を開始する。

始めに、制御部 1 3は、第 2の実施の形態と同様に、必要な情報を入力するための情報入力画面のデータを、ネットワーク 5 0を介してユーザ端末 6 0に送信する（ステップ S 5 0 1 )。

ユーザは、ユーザ端末 6 0を操作し、情報入力画面上で必要な情報を入力する。必要な情報は、ユーザ情報、利用するアプリケーションソフトの種類、列車に乗る予定の駅（乗車予定駅）、及び、列車に乗車する予定日時である。

ユーザ端末 6 0は、ユーザの操作に従って、ユーザが情報入力画面上で入力した情報（ユーザ情報、ソフトの種類、乗車予定駅、及び、乗車予定日時）を、ネットワーク 5 0を介して管理装置 1 0に送信する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、ユーザ端末 6 0から供給される情報に応答してデータベース 1 O Aの管理テーブルを検索し、供給された乗車予定駅に配置されている貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 5 0 2 )。

続いて、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の中から、予約状況が「未予約」である貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 5 0 3 )。

さらに、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の中から、貸出可能日時が供給された乗車予定日時よりも前である貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 5 0 4 )。

その後、制御部 1 3は、特定した貸出用端末 4 0の中から、ユーザが指定した種類のアプリケーションソフトを有する貸出用端末 4 0を特定する（ステップ S 5 0 5 )。

ステップ S 5 0 6以降の処理は、第 2の実施の形態で示した予約処理のステツプ S 3 0 4以降の処理と実施的に同一である。

一方、ユーザ端末 6 0は、第 2の実施の形態と同様に、管理装置 1 0から供給される予約コードを表示することにより、ユーザに提示する。また、提供 '回収端末 7 0の制御部 7 5は、第 2の実施の形態で示した制御部 2 5と同様に、記憶部 7 4の在庫テーブルに格納されている、予約された貸出用端末 4 0の予約状況を更新する。

以上で、貸出用端末 4 0の予約が完了する。ユーザは、貸出用端末 4 0を予約した後、端末提供 ·回収所 7に出向き、所定の貸出手続を行う。

貸出手続において、ユーザは、例えば身分証明書を提供 ·回収端末 7 0のオペレ一タに提示する。また、ユーザは、管理装置 1 0から供給された予約コード、乗車する列車の情報（列車名、乗車駅、及び、発車時刻など）、及び、降車駅などをオペレータに提示する。

端末提供 ·回収所 7のオペレータは、提供された身分証明書によりユーザの身元を確認する。そして、オペレータは、提供 ·回収端末 7 0の入力部 7 2を操作して、提供された予約コード、列車の情報、及び、降車駅の情報などを入力する。入力部 7 2は、オペレータの操作に応答して、予約コード、列車の情報、及び、降車駅の情報などを制御部 7 5に入力する。

制御部 7 5は、入力部 7 2から供給される予約コード、列車の情報、及び、降車駅の情報に応答し、図 1 5に示す貸出処理を開始する。

ステップ S 6 0 1からステップ S 6 0 2までの処理は、第 2の実施の形態で示した貸出処理のステップ S 4 0 1からステップ S 4 0 2までの処理と実質的に同一である。

制御部 7 5は、端末情報を表示した後、貸し出す貸出用端末 4 0の端末 I D、列車の情報、及び、降車駅の情報を、貸出処理が完了したことを示す貸出完了信号と共に管理装置 1 0に送信する（ステップ S 6 0 3 )。

そして、制御部 7 5は、ユーザに貸し出す貸出用端末 4 0の情報を、記憶部 7 4の在庫テーブルから削除し（ステップ S 6 0 4 )、貸出処理を終了する。

管理装置 1 0の制御部 1 3は、提供 ·回収端末 7 0からの貸出完了信号に応答し、第 2の実施の形態と同様に、データベース 1 O Aの管理テーブル、ユーザ情報テーブル、及び、予約者情報テーブルを更新する。

第 3の実施の形態では、さらに、制御部 1 3は、貸し出した貸出用端末 4 0の配置場所（配置駅）を更新し、貸し出した貸出用端末 4 0を次に貸し出すことのできる日時（貸出可能日時）を求める。

具体的には、制御部 1 3は、提供 ·回収端末 7 0から供給された情報が示す降車駅を、貸し出した貸出用端末 4 0の配置場所として、データベース 1 0 Aの管理テーブルに格納する。

また、制御部 1 3は、データベース 1 O Aの時刻テーブル、及び、供給された列車の情報及び降車駅の情報を用いて、ユーザが乗った列車が降車駅に到着する時刻を求める。

続いて、制御部 1 3は、所定の規則に従って、貸出可能日時を求める。例えば、制御部 1 3は、求めた到着時刻の 3 0分後を貸出可能日時として求める。

そして、制御部 1 3は、求めた貸出可能日時を、提供 ·回収端末 7 0から供給された端末 I Dに対応づけて管理テーブルに格納する。

一方、貸出用端末 4 0を借りたユーザは、列車の中で貸出用端末 4 0を使用し、降車駅又は降車駅そばの端末提供 ·回収所 7で、貸出用端末 4 0を返却する。貸出用端末 4 0の返却時に提供 ·回収端末 7 0が行う動作は、第 1の実施の形態で示した回収端末 3 0が行う動作と実質的に同一である。また、貸出用端末 4 0の返却時に管理装置 1 0が行う動作は、第 1の実施の形態と実質的に同一である。

以上のように、駅又は駅のそばに端末提供 ·回収所 7を設けることにより、列車を利用するユーザにとって利用しゃすいシステムを実現することができる。また、列車の時刻テーブルに基づいて貸出用端末 4 0の貸出可能日時を求めることができるので、貸出用端末 4 0の数が少ない場合でも、ユーザの予約を効率よく受けることができる。

なお、貸出用端末 4 0の利用料金は、貸出用端末 4 0を貸し出す際にユーザから徴収してもよい。この場合、現金、プリペイドカード、クレジットカード、及ぴ、電子マネー情報を格納した I C (Integrated Circuit) カードなどを用いて、支払いが行われてもよい。

また、管理装置 1 0の制御部 1 3は、貸出用端末 4 0の記憶容量などに応じた利用料金を求めてもよい。

また、貸出用端末 4 0の利用料金は、出力装置 3 O Aから出力されるデータの量に応じて決定されてもよい。この場合、回収端末 3 0の制御部 3 5及び提供 · 回収端末 7 0の制御部 7 5は、出力されたデータの量を示す情報を管理装置 1 0 に送信してもよい。そして、管理装置 1 0は、回収端末 3 0又は提供 ·回収端末 7 0から供給された情報を用いて利用料金を求めてもよい。

また、回収端末 3 0の制御部 3 5及び提供 ·回収端末 7 0の制御部 7 5は、接続された貸出用端末 4 0から、直接、貸出用端末 4 0の固有情報（端末 I Dなど）を取得してもよい。この場合、オペレータは、回収端末 3 0又は提供 ·回収端末 7 0を操作して、返却された貸出用端末 4 0の端末 I Dを入力する必要がない。また、第 3の実施の形態において、データベース 1 O Aは時刻テーブルを格納していなくてもよレ、。時刻テーブルは、例えば鉄道会社のサーバに格納されていてもよレ、。この場合、管理装置 1 0の制御部 1 3は、ネットワーク 5 0を介して鉄道会社のサーバにアクセスし、時刻テーブルに格納されている情報を取得してもよい。

また、第 3の実施の形態では、乗物の例として列車を示したが、乗物は飛行機、バス、又は、船などであってもよい。言い換えると、端末提供 ·回収所 7は、列車の駅だけでなく、空港、バス停、又は、港などに設置されてもよい。

また、図 1 6に示すように、貸出用端末 4 0に電力を供給する電源装置 4 O A を乗物の座席に設置し、貸出用端末 4 0への電力供給を電源装置 4 O Aからのみ可能としてもよい。この場合、電源装置 4 O Aは、供給可能な電力の残量を表示するインジケータ 4 1を備えてもよい。

また、貸出用端末 4 0は、乗物の座席に設置されていてもよい。この場合、貸出用端末 4 0の予約と座席の予約とを同時に行うことができる。また、貸出用端末 4 0の管理を容易に行うことができる。

また、電源装置 4 O Aは、現金投入口及び又はカード挿入口を備え、現金、電子マネー、プリペイドカード、又は、クレジットカードなどにより支払われた金額に応じた量の電力を貸出用端末 4 0に供給してもよい。

また、貸出用端末 4 0は、 I r D A (Infrared Data Association) 又は Bluetooth などを用いて、回収端末 3 0、提供回収端末 7 0、又は、出力装置 3 0 Aにデータを出力してもよレ、。

また、貸出用端末 4 0は、脱着可能なメモリを備えてもよい。そして、ユーザが貸出用端末 4 0を用いて収集した又は作成したデータは、脱着可能なメモリに格納されてもよい。この場合、貸出用端末 4 0の本体はユーザに貸し出し、脱着可能なメモリはユーザに販売してもよい。

また、ユーザへの端末の提供は、貸出だけでなく販売により行われてもよい。端末が販売される場合、管理装置 10は、端末の回収状況を管理する必要はない。また、本発明の装置は、専用の装置を用いる必要はなく、通常のコンピュータにより実現することができる。例えば、コンピュータに上記した各処理を実行させるためのプログラム及びデータを記録媒体（FD、 CD-ROM, DVD、及ぴ、半導体メモリ等）に記録して配布し、これをインストールして O S上で実行することにより、この発明の装置を実現できる。また、上記プログラム及びデータは、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、コンピュータに、例えば搬送波に重畳してダウンロード等するものとしてもよレ、。本発明は、 2001年 6月 1 1日に出願された特願 2001— 1 76034に基づき、その明細書、特許請求の範囲、図面および要約書を含む。上記出願における開示は、本明細書中にその全体が引例として含まれる。

Claims

請求の範囲

1. ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) と、

前記提供所に設置され、前記複数の端末（40) の内、ユーザが指定するアブリケーシヨンソフトを有する端末（40) を該ユーザに提供する提供装置（20) と、

ユーザに提供した端末を回収するための回収所に設置され、ユーザから返却される端末（40) を回収する回収装置（30) と、から構成され、

前記提供装置（20) は、

前記提供所に配置された前記複数の端末（40) に関する情報を記憶するメモリ（24) と、

ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（40) を、前記メモリ（24) が記憶している情報を用いて特定する特定ユニット（25) と、前記特定ユニット（2 5) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ュニット（25) と、から構成される、

ことを特徴とする端末提供システム。

2. 前記回収装置（30) は、

端末の提供を受けたユーザと該端末を返却するユーザとが同一であるか否かを判別する判別ュニツト（35) と、

ユーザが同一であると判別した場合に、前記端末を回収する回収ユニット（3 5) と、

から構成されることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の端末提供システム。

3. 前記回収装置（30) は、返却された前記端末に格納されているデータを消去する消去ユニット（3 5) を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の端末提供システム。

4. 前記回収所に設置され、返却される端末に格納されているデータを出力する出力装置（3 OA) をさらに備え、

前記端末（40) に格納されたデータは、前記出力装置（3 OA) を介してのみ出力されることが可能である、

ことを特徴とする請求の範囲第 1項に記載の端末提供システム。

5. 前記出力装置（3 OA) は、データを紙に印刷するプリンタ、データを記録媒体に記録するレコーダ、及び、通信ネットワークを介してデータを外部の端末に送信する送信機の少なくとも 1つを備える、ことを特徴とする請求の範囲第 4 項に記載の端末提供システム。

6. 前記出力装置（3 OA) を介して出力されたデータの量に応じた料金を前記ユーザに課す課金装置（1 0) をさらに備える、ことを特徴とする請求の範囲第 5項に記載の端末提供システム。

7. 前記複数の端末 .（40) の提供状況を管理する管理装置（1 0) をさらに備え、

前記管理装置（1 0) は、端末の予約を受け付ける予約受付ユニット（1 3) を備える、

8. 前記管理装置（1 0) は、端末の機種、該端末が有するアプリケーションソブトの種類、及び、該端末の利用時間の少なくとも 1つに基づいて、該端末の利用料金を求める課金ユニット（1 3) を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 7項に記載の端末提供システム。

9. 乗物の複数の停留所に、ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) と、

前記複数の提供 ·回収所に配置された複数の提供 ·回収装置（70) と、から構成され、

前記複数の提供 ·回収装置（70) のそれぞれは、

ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末（40) を該ユーザに提供する提供ュニット（75) と、

ユーザから返却される端末を回収する回収ユニット（75) と、から構成される、

ことを特徴とする端末提供システム。

1 0. 前記提供 ·回収装置（70) は、端末の提供を受けたユーザと該端末を返却するユーザとが同一であるか否かを判別する判別ユニット（75) を備え、前記回収ユニット（75) は、前記判別ユニット（75) がユーザが同一であると判別した場合に、前記端末を回収する、

ことを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の端末提供システム。

1 1. 前記提供 ·回収装置（70) は、返却された前記端末（40) に格納されているデータを消去する消去ユニット（75) を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 9項に記載の端末提供システム。

1 2. 前記複数の提供，回収所に設置され、返却される端末に格納されているデータを出力する複数の出力装置（3 OA) をさらに備え、

前記端末（40) に格納されたデータは、前記複数の出力装置（3 OA) を介してのみ出力されることが可能である、

1 3. 前記複数の出力装置（3 OA) のそれぞれは、データを紙に印刷するプリンタ、データを記録媒体に記録するレコーダ、及び、通信ネットワークを介してデータを外部の端末に送信する送信機の少なくとも 1つを備える、とを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載の端末提供システム。

14. 前記複数の出力装置（3 OA) を介して出力されたデータの量に応じた料金を前記ユーザに課す課金装置（1 0) をさらに備える、ことを特徴とする請求の範囲第 1 2項に記載の端末提供システム。

1 5. 前記複数の端末（40) の提供状況を管理する管理装置（1 0) をさらに備え、

前記管理装置（1 0) は、端末の予約を受け付ける予約受付ュニット（1 3) を備える、

1 6. 前記管理装置（1 0) は、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ユニット（1 3) を備え、

前記予約受付ユニット（1 3) は、前記第 1特定ユニットが特定した端末の予約を受け付ける、

ことを特徴とする請求の範囲第 1 5項に記載の端末提供システム。

1 7. 前記管理装置（1 0) は、前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出ユニット（1 3) を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 1 6項に記載の端末提供システム。

18. 前記管理装置（10) は、前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る日時よりも前である端末（40) を特定する第 2特定ュニット（13) を備え、前記第 1特定ユニット（13) は、前記第 2特定ユニット（13) が特定した端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する、

ことを特徴とする請求の範囲第 1 7項に記載の端末提供システム。

1 9. 前記管理装置（1 0) は、端末の機種、該端末が有するアプリケーションソフトの種類、及び、該端末の利用時間の少なくとも 1つに基づいて、該端末の利用料金を求める課金ユニット（1 3) を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 15項に記載の端末提供システム。

20. 前記乗物の座席に設置され、端末に電力を供給する電源装置（4 OA) をさらに備え、

前記端末（40) は、前記電源装置（4 OA) からのみ電力を供給されることが可能である、

21. 前記電源装置（4 OA) は、供給可能な電力の残量を示すインジケータ（4 1)を備える、ことを特徴とする請求の範囲第 20項に記載の端末提供システム。

22. 前記電源装置（4 OA) は、ユーザにより支払われた金額に応じた量の電力を前記端末に供給する、ことを特徴とする請求の範囲第 20項に記載の端末提供システム。

23. ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーシヨンソフトを有する複数の端末（40) に関する情報を記憶するメモリ（24) と、

ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（40) を、前記メモリ（24) が記憶している情報を用いて特定する特定ユニット（25) と、前記特定ユニット（2 5) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ュニッ卜（2 5) と、

から構成されることを特徴とする端末提供装置。

24. ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の提供状況を管理する端末管理装置であって、

ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、該ュ一ザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ュニッ卜（1 3) と、

前記第 1特定ュニットが特定した端末の予約を受け付ける予約受付ュニット ( 1 3 ) と、

を備える、ことを特徴とする端末管理装置。

25. 前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出ユニット（1 3) をさらに備える、ことを特徴とする請求の範囲第 24項に記載の端末管理装置。

26. 前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（40) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る日時よりも前である端末（40) を特定する第 2特定ユニット（1 3) をさらに備え、

前記第 1特定ユニット（1 3) は、前記第 2特定ユニット（1 3) が特定した端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する、

ことを特徴とする請求の範囲第 25項に記載の端末管理装置。

27. 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（40) の中から、ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末（40) を特定する特定工程と、

特定された端末を前記ユーザに提供する提供工程と、

ユーザから返却される端末（4 0 ) を回収する回収工程と、

を備えることを特徴とする端末提供方法。

2 8 . 前記複数の端末（4 0 ) は、乗物の複数の停留所のそれぞれに配置され、前記特定工程は、ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（4 0 ) の中から、該ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1工程を備える、

ことを特徴とする請求の範囲第 2 7項に記載の端末提供方法。

2 9 . 前記ユーザに提供された前記端末が他のユーザに提供可能となる可能日時を、前記乗物の各停留所における発着時刻を示す時刻テーブルを用いて求める日時算出工程をさらに備える、ことを特徴とする請求の範囲第 2 8項に記載の端末提供方法。

3 0 . 前記特定工程は、前記ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（4 0 ) の中から、前記可能日時が該ユーザが前記乗物に乗る曰時よりも前である端末（4 0 ) を特定する第 2工程を備え、

前記第 1工程は、前記第 2工程で特定された端末の中から、前記ユーザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する工程を備える、

ことを特徴とする請求の範囲第 2 9項に記載の端末提供方法。

3 1 . コンピュータを、

ユーザに端末を提供するための提供所に配置され、 1以上のアプリケーションソフトを有する複数の端末（4 0 ) に関する情報を記憶するメモリ（2 4 ) と、ユーザが指定したアプリケーションソフトを有する端末（4 0 ) を、前記メモリ（2 4 ) が記憶している情報を用いて特定する特定ユニット（2 5 ) と、前記特定ユニット（2 5 ) が特定した端末を前記ユーザに提供する提供ュニッ卜（2 5 ) と、

から構成されることを特徴とする端末提供装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

3 2 . コンピュータを、ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のァプリケーシヨンソフトを有する複数の端末（4 0 ) の提供状況を管理する端末管 '理装置であって、

ユーザが前記乗物に乗る停留所に配置されている端末（4 0 ) の中から、該ュ一ザが指定するアプリケーションソフトを有する端末を特定する第 1特定ュニッ卜（1 3 ) と、

を備える、ことを特徴とする端末管理装置として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

3 3 . コンピュータを、

から構成されることを特徴とする端末提供装置として機能させるためのプログラム。

3 4 . コンピュータを、

ユーザに端末を提供し、ユーザから返却される端末を回収するために乗物の複数の停留所に設置された複数の提供 ·回収所のそれぞれに配置され、 1以上のァプリケーシヨンソフトを有する複数の端末（4 0 ) の提供状況を管理する端末管理装置であって、

前記第 1特定ュニットが特定した端末の予約を受け付ける予約受付ュニット (13) と、

を備える、ことを特徴とする端末管理装置として機能させるためのプログラム ₍