WO2002043590A1

WO2002043590A1 - Appareil de mesure pourvu d'une fonction d'entree de commentaires

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Publication number: WO2002043590A1
Application number: PCT/JP2001/010466
Authority: WO
Inventors: Masanao Kawatahara; Akinori Kai; Toshihiko Harada
Original assignee: Arkray, Inc.
Priority date: 2000-11-30
Filing date: 2001-11-30
Publication date: 2002-06-06
Also published as: US20040039256A1; JP3658651B2; CN1477943A; CN100394889C; DE60133667D1; US7155371B2; DE60133667T2; AU2002224127A1; US20060149510A1; EP1346685B1; US7039560B2; ATE392181T1; EP1346685A4; JPWO2002043590A1; EP1346685A1

Description

明細書コメント入力機能付測定装置技術分野

本発明は、データを測定したときの状況について任意のコメントを入力することが可能な、コメント入力機能付測定装置に関する。背景技術

近年、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の患者数は年々増加の一途をたどっている。生活習慣病の患者の多くは入院の必要はなく月に 1， 2回程度医療機関で診断を受けている。在宅患者は自分の症状を把握し管理するために、血圧計や小型血糖測定装置に代表される在宅医療のための測定装置を利用している。

例えば小型血糖測定装置であれば、糖尿病患者が自宅で日常生活を送りながら血糖値の測定を行い、測定結果を「手帳」に記録したり、装置内のメモリに記憶させておき、医療機関での診断時にその記録させたデータをもとに医師の診断を受けている。

さらに、最近は、前記小型測定装置から、電話回線などを介して、医療機関などに設置されたホストコンピュータにデータを送信できるようになつており、患者が通院しなくても医療機関側で患者の状態を把握することができるようになつている。そのため、患者は通院回数を少なくできるなどの効果が得られている。

例えば、特開平 7— 1 1 6 1 2 7号公報には、在宅患者が測定装置により測定したデータのうち、患者が必要とするデータのみを登録することができる在宅医療デ一夕管理装置が開示されている。この装置によれば、患者が所定の測定時刻以外に測定したデータや、第三者が当該装置を用いて測定したデータについては、登録指示操作をしなければそのデータが登録されることはないので、医療機関が必要とする測定データのみを医療機関に送信することができる。

しかしながら、生活習慣病に関連する検査項目（血糖値、血圧、尿など）は患者の状態によつて値が変化することが知られており、患者が必要とするデータのみ選択して医療機関に送信するだけでは、医療機関側が患者の診断をする上で必要とする情報を得られるとは言えない。例えば、血糖値は、食事、運動、ストレス、投薬などにより変動するため、これらの影響をチエツクしておくことが測定値を正しく解釈するために必要である。血糖値は、特に食事の影響を大きく受けることが知られている。血糖値は空腹時には低下し食後は上昇する。そのため、測定時に患者がどのような状態であつたかを知ることが、測定データを正しく判断するために必要となつてくる。

従来の血糖測定装置（ダルコカード GT— 1650、ァ一クレイ株式会社製）では、「食後マーク」記憶機能がある。これは、食後に測定した測定データについては、食後の測定デ一夕であることを示す「食後マーク」をその測定データとともに測定装置に記憶させるものである。「食後マーク」を記憶させるための操作手順は以下のとおりである。

血糖測定装置は、血糖値測定後に「食後マーク」設定モードに入り、画面に測定値を表示するとともに測定値の右上に食後マークを点滅させる。食後マーク点滅中に測定者が操作ポタンを 2秒以上押しつづけると、食後マークが点灯し、その測定結果は食後の測定値であるとしてこの血糖測定装置に記憶される。前記血糖測定装置は「コントロールマーク」記憶機能も有している。「食後マーク」点滅中に操作ポタンを短く 1回押すことにより「CONT」の表示が点灯し、その測定結果は、血糖測定装置の精度を確認するための標準液の測定結果として記憶される。

前記在宅医療データ管理装置においては、患者により登録された測定データのみ医療機関へ送信されるために、異常データが発生した場合に患者がその測定データを登録しないなど、患者が測定デ一夕を操作するおそれがある。また、異常データを送信したとしてもその異常データが発生した原因を医療機関では把握することができず、患者が医療機関に診療に行った際にその原因を患者に確認しなければならないので、異常デ一夕が発生したときから患者が医療機関に行くまでに日数があいた場合には、異常データが発生したときの状態を患者が忘れており、異常データが発生した原因を把握することができなくなるという問題があった。

前記血糖測定装置では、測定値に食事マークがつけられることによりその測定値が食後の測定値であることはわかるものの、食後すぐであるのか、食後 1時間の測定値であるのか、などという詳細な情報を知ることはできなかった。

また、食事時間以外にも「インシュリン注射」などの処置を行つた時間など測定データに影響を与えるイベントの発生した時間を記録しておくことは、診療を行う上で有効であるが、従来の装置にはそれらを記憶する機能はなかった。「コントロールマーク」の記憶のようにいろいろなイベント情報を測定結果に持たせることは、装置の設計上可能であるが、ボタン操作が複雑になり、測定を行う患者にとって操作がわずらわしくなるという問題があつた。

本発明は、任意のコメントを簡単な操作で記録することができるコメント入力機能付測定装置を提供することを目的とする。発明の開示

上記の目的を達成するために、本発明にかかる測定装置は、測定手段と、前記測定手段により測定された測定データを記憶する測定データ記憶手段と、任意のコメントを音声または画像として入力するコメント入力手段と、前記コメント入力手段により入力されたコメントをコメントデータに変換するコメント認識手段と、前記コメントデータを記憶するコメント記憶手段とを有することを特徴とする。

これにより、測定者は、測定を行った際の状態に関する任意のコメントを、測定データとともに測定装置に記憶させることができる, 例えば、血糖測定装置等の生体情報用の測定装置であれば、食後何時間後の測定であるか等、測定時の患者の状態をコメントとして入力することができる。また、例えば水質、騒音、大気汚染度等の環境データの測定装置であれば、測定者の五官から得た情報をコメントとして入力することも考えられる。これにより、後で測定デ一夕を確認する場合に、どういう状況でその測定データが得られたかをコメントから知ることができるので、測定デ一夕の解析に役立つ。また、音声または画像によりコメント入力を行うことにより、測定装置の操作者が複雑な操作を行う必要もないという利点もある。図面の簡単な説明

図 1は、本発明にかかるコメント入力機能付測定装置の第 1の実施形態を示すブロック図である。

図 2は、測定からコメント入力の処理手順を示すフローチャートである。

図 3は、コメントデータを音声情報ファイルとして出力したデー夕である。

図 4は、音声情報をテキストデータに変換する処理手順を示すフ口一チャートである。

図 5は、第 1の実施形態にかかるコメント入力機能付測定装置において、コメントデ一夕をテキストとして出力したデータの一例を示す説明図である。

図 6は、イベントコードとコメントの関係を示す図である。図 7は、本発明にかかるコメント入力機能付測定装置の第 2の実施形態を示す前面図である。

図 8は、前記第 2の実施形態にかかるコメン卜入力機能付測定装置のブロック図である。

図 9は、第 2の実施形態にかかるコメント入力機能付測定装置における、測定からコメント入力の処理手順を示すフローチャートである。

図 1 0は、第 2の実施形態にかかるコメント入力機能付測定装置における、音声情報をテキストデータに変換する処理手順を示すフ口一チヤ一卜である。

図 1 1は、第 2の実施形態にかかるコメント入力機能付測定装置における、画像情報をテキストデータに変換する処理手順を示すフローチャートである。

図 1 2は、第 2の実施形態にかかるコメント入力機能付測定装置において、コメントデータをテキストとして出力したデータの一例を示す説明図である。発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。

(第 1 の実施形態）

図 1 は本発明の第 1 の実施形態に係る小型血糖測定装置の内部構成を示すブロック図である。前記小型血糖測定装置 1は、制御部として C P U 3 1を備え、前記 C P U 3 1 には、記憶部 4 0、表示部 3 3、時計 3 4、センサ 2を挿入するセンサ挿入部 3 2、センサ 2の出力信号を増幅するアナログ信号処理部 3 6、前記アナログ信号処理部 3 6からの出力信号をデジタル信号に変換する A Z D変換部 3 5、外部とデ一夕の送受信を行う通信ポート 1 2、および外部から音声情報を入力する音声入力部 2 7、入力された音声を認識する音声認識部 2 8が接続されている。記憶部 4 0は、さらに I D 記憶部 4 1、測定データ記憶部 4 2、コメント記憶部 4 3、検量線デ一夕記憶部 4 4により構成されている。

前記の構成にかかる小型血糖測定装置 1 による測定の手順を、図 2により説明する。患者は小型血糖測定装置 1のセンサ挿入部 3 2 にセンサ 2を挿入する（図 2の S l )。センサ挿入部 3 2にセンサ 2が挿入されることにより、小型血糖測定装置 1の電源が入る（ S 2 )。その後、小型血糖測定装置 1は測定待機状態になる。

患者は穿刺具で自分の指先を突き血液を採取する。患者が小型血糖測定装置 1に取りつけられたセンサ 2の先端を、採取した血液に着けると、センサ 2に血液が導入される（ S 3 )。センサ 2の電極 (図示せず）が血液を検知すると、小型血糖測定装置 1は測定を開始する（ S 4 )。測定開始から一定時間経過すると、センサ 2からの出力をアナログ信号処理部 3 6で増幅し、 A / D変換部 3 5でデジ夕ル信号に変換し、 C P U 3 1 に送る（ S 5 )。 C P U 3 1は、記憶部 4 0の検量線データ記憶部 4 4に記憶されている検量線デ —夕を参照し、センサ出力値を成分濃度に変換し、表示部 3 3に濃度値を測定データとして表示するとともに、時計 3 4より日時情報を入手し（S 6 )、入手した日時情報と測定データとを関連付けて、測定データ記憶部 4 2に記憶する（ S 7 )。

次に、小型血糖測定装置 1は、表示部 3 3に「コメント入力しますか？」というメッセージを表示する（ S 8 )。患者は、コメントを入力する場合は、小型血糖測定装置 1のポタン 3 9を押しながら音声入力部 2 7に向かって「ちょっと食べ過ぎました」などとコメントしたい内容を話し、話が終わったらポタン 3 9を離す（ S 9〜 S 1 1 )。

音声入力部 2 7より入力された音声情報は、音声認識部 2 8により認識され（ S 1 2 )、音声デ一夕ファイルに変換され（ S 1 3 )、 C P U 3 1 により時計 3 4から取得された日時情報（ S 1 4 ) とともに、コメント記憶部 4 3に記憶される（ S 1 5 )。なお、 S 1 2 の音声認識は、例えばパターン認識法やマッチング法等を用い、例えば、音声中の短時間の周波数成分のパターン変化等に基づいて音声を認識する。

コメントの入力が測定から 1分以内に行われた場合は、入力されたコメントは、当該測定の結果として測定データ記憶部 4 2に記憶された測定デ一夕と関連付けられて、コメント記憶部 4 3に記憶される。測定から一定時間経過すると小型血糖測定装置 1の電源は自動的に切れる。

なお、測定データ記憶部 4 2に記憶された測定デ一夕とコメント記憶部 4 3に記憶されるコメントとの関連づけは、必ずしも明示的でなくてもよい。例えば、測定デ一夕とコメントの記憶時にはこれらの間に明示的な関連付けを行わず、後述するように小型血糖測定装置 1から外部へ測定データを送信する際に、測定データの日時情報とコメントの日時情報とを比較し、その差が 1分以内である場合当該測定データと当該コメントが関連するものとして扱うようにしてもよい。

また、本実施形態にかかる小型血糖測定装置 1では、データの測定とは関係なく、コメントの入力だけを行うこともできる。コメント入力のみを行う場合の手順は以下のとおりである。まず、患者が小型血糖測定装置 1のポタン 3 9を押すことにより、小型血糖測定装置 1の電源が投入される。患者は、ボタン 3 9を押しながら音声入力部 2 7に向かって「食事」や「インシュリン 1 2単位」などとコメシ卜したい内容を話し、話が終わったらボタン 3 9を離す。音声入力部 2 7より入力された音声情報は、音声認識部 2 8で認識され、時計 3 4より入手した日時情報と関連付けられて、コメント記憶部 4 3に音声データファイルとして記憶される。

次に、小型血糖測定装置 1から外部装置へ測定デ一夕の送信を行う場合の手順を以下に説明する。通信ポート 1 2に通信ケーブル (図示せず）を接続した状態でポタン 3 9を押して電源を投入すると、小型血糖測定装置 1は通信モードで立ち上がる。さらにもう一度ポタン 3 9を押すと、通信ポート 1 2より、記憶部 4 0の測定デ —夕記憶部 4 2に記憶されている測定データと、コメント記憶部 4 3に記憶されているコメントデータとを、時間順に並べて送信する, 送信先である外部装置は、患者が有するバソコンなどのデータ管理装置でも良いし、モデムおよび公衆回線を通じて小型血糖測定装置 1に直接接続される、医療機関等のデータ管理装置であっても良い < 図 3に、外部装置へ送信されるデータの一例を示す。図 3に示すように、外部装置へ送信されるデ一夕は、日、時、測定値、及びコメントファイル、の 4項目を含むレコードを単位とする。測定デー夕と関連付けられて記憶されたコメントは、一連のデ一夕として、すなわち当該測定デ一夕と同一のレコードとして送信される。なおコメントデータのみのデ一夕は、測定データを「」として送信される。

図 3のデータ例において、例えば日時情報が「 2 0 0 0年 9月 1 5 日」の「 6 ： 1 5」であるデータは、コメントと関連付けられずに単独で測定デ一夕記憶部 4 2に記憶されていた測定デ一夕である。また、日時情報が同日の「 6 : 3 5」であるデータは、測定デ一夕と関連付けられずに単独でコメント記憶部 4 3に記憶されていたコメントである。一方、日時情報が同日の「 8 ： 3 2」であるデータは、測定デ一夕とコメントとが関連付けられて一連のデータとして記憶部 4 0に記憶されていたものである。なお、この一連のデータの日時情報は、測定データの日時情報として図 2の S 6で取得されたものである。

上記実施形態では、コメントデータは音声情報としてファイル化されたデータとしたが、テキストデータに変換しテキストデータとして記億、送信しても良い。この場合は、図 2のフローチャートの S 9〜 S 1 5の処理の代わりに、図 4に示す S 9〜 S 1 5，の処理を行う。すなわち、音声認識部 2 8で、入力された音声を認識し（ S 1 1 ' )、認識した音声情報をテキスト情報に変換し（ S 1 2 ' )、変換後のテキストデータを日時情報とともにコメント記憶部 4 3に記憶する（ S 1 3 ' 〜 S 1 4 ' )。患者はコメント入力が終了すればボタンを離す（ S 1 5 ' )。なお、このようにコメントをテキストデ一夕化して記憶した場合であっても、小型血糖測定装置 1から外部への測定データの送信手順は、コメントファイルではなくテキストデ一夕化されたコメントを送信する以外は、コメン卜が音声情報としてフアイル化されている前述の場合と同様である。

また、コメントデ一夕を予め設定されたイベントコードに変換して記憶しても良い。前記イベントコードとは、患者がコメントに含めることが想定される行為等の各々に、固有に付したコードである, 例えば、「食事」はイベントコード「 0 1」として、「インシュリン注射」はイベントコード「 0 2」として記憶するように予め設定しておく。「ショクジチュウデス」と音声で入力されると音声情報の中から「ショクジ」の語を抽出しイベントコード「 0 1」としてコメント記憶部 4 3に記憶し、「インシュリンチュウシャシマシ夕」と音声で入力されると音声情報の中から「インシュリンチュウシャ」の語を抽出しイベントコード「 0 2」としてコメント記憶部 4 3に記憶する。この場合も、小型血糖測定装置 1から外部装置への測定データの送信手順は、コメントフアイルではなくイベントコード化されたコメントを送信する以外は、コメントが音声情報としてファイル化されている前述の場合と同様である。この場合、受信側のデータ管理装置にも、イベントコードとコメン卜が対応付けられて記憶されており、データを出力するときにはイベントコード「 0 1」は「食事」に逆変換して出力され、イベントコード「 0 2」は「インシュリン注射」に逆変換されて出力される。

このように、患者のコメントをテキストデータ化またはイベントコード化して記憶することにより、コメント記憶部 4 3の記憶容量を有効利用することができる。また、外部装置へ測定データおよびコメントを送信する際も、コメントそのものを送信する場合に比べて送信データ容量が小さくて済み、送信効率が向上するという利点もある。

以上では、本発明の実施形態を小型血糖測定装置により説明したが、本発明は小型血糖測定装置に限定されることはなく、心電計や血圧計などの任意の測定装置に適用できるものである。

(第 2の実施形態）

本発明の他の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図 7は、本発明の第 2の実施形態に係る小型血糖測定装置 1 0の正面図である。図 7に示すように、小型血糖測定装置 1 0の前面には、測定結果などを表示する表示部 3 3、文字情報などを入力するためのペン入力部 3 7、操作用のポタン 3 9が設けられている。図 7中の 3 7 1は、ペン入力部 3 7内に設けられた入力終了ボタンである。

なお、図 7では、表示部とペン入力部とが別個に形成された構成を例示したが、例えば液晶表示パネルと感圧素子とを組み合わせた夕ッチパネルなどを用いて、表示部とペン入力部とを一体形成した構成としてもよい。

図 8は、本実施形態にかかる小型血糖測定装置 1 0の内部構成を示すプロック図である。小型血糖測定装置 1 0は、制御部として C P U 3 1 を備え、前記 C P U 3 1 には、記憶部 4 0、表示部 3 3 、時計 3 4、センサ 2を挿入するセンサ挿入部 3 2、センサ 2の出力信号を増幅するアナログ信号処理部 3 6、前記アナログ信号処理部 3 6からの出力信号をデジタル信号に変換する A Z D変換部 3 5 、外部とデータの送受信を行う通信ポート 1 2、外部から手書き文字などの画像情報を入力するペン入力部 3 7、および、入力された画像情報を認識する画像認識部 3 8が接続されている。記憶部 4 0は. I D記憶部 4 1、測定データ記憶部 4 2、コメント記憶部 4 3、検量線デ一夕記憶部 44により構成されている。

前記の構成にかかる小型血糖測定装置 1 0による測定の手順を、図 9により説明する。患者は小型血糖測定装置 1 0のセンサ挿入部 3 2にセンサ 2を挿入する（図 9の S 2 1 )。センサ挿入部 3 2にセンサ 2が挿入されることにより、小型血糖測定装置 1 0の電源が入る（ S 2 2 )。その後、小型血糖測定装置 1 0は測定待機状態になる。

患者は穿刺具で自分の指先を突き血液を採取する。患者が小型血糖測定装置 1 0に取りつけられたセンサ 2の先端を、採取した血液に着けると、センサ 2に血液が導入される（ S 2 3 )。センサ 2の電極（図示せず）が血液を検知すると、小型血糖測定装置 1 0は測定を開始する（ S 2 4 )。測定開始から一定時間経過すると、センサ 2からの出力をアナログ信号処理部 3 6で増幅し、 AZD変換部 3 5でデジタル信号に変換し、 C P U 3 1に送る（ S 2 5 )。 C P U 3 1は、記憶部 4 0の検量線データ記憶部 4 4に記憶されている検量線データを参照し、センサ出力値を成分濃度に変換し、表示部 3 3に濃度値を測定データとして表示するとともに、時計 3 4より日時情報を入手し（S 2 6 )、入手した日時情報と測定データとを関連付けて、測定データ記憶部 4 2に記憶する（S 2 7 )。

次に、小型血糖測定装置 1 0は、表示部 3 3に「コメント入力しますか？」というメッセージを表示する（ S 2 8 )。患者は、コメントを入力する場合は、ペン（図示せず）を用いて、小型血糖測定装置 1 0のペン入力部 3 7に対し、「ちょっと食べ過ぎました」などと、コメントしたい内容を手書き文字により入力する（ S 2 9 )。ペン入力部 3 7に入力されたペンの軌跡は表示部 3 3に表示される。すなわち、患者は、表示部 3 3に表示された画像を見ながら入力することにより、入力している文字を確認することができる。一連の入力の後、一定時間以上入力がなかった場合、画像認識部

3 8は、その一連の入力を一文字として認識する（ S 3 0 )。一文字認識した後、表示部 3 3の画像をクリアし、次の入力の待機状態となる（ S 3 1 )。患者は、入力したいコメントをすベて入力し終わると、ペン入力部 3 7の右下の入力終了ポタン 3 7 1 (図 7参照）をペンで触れる。これにより、コメントの入力が終了する。なお、画像認識部 3 8による画像（文字）認識は、例えば、パターンマツチング法またはゾンデ法等を用いて行うことが可能である。

コメント入力が終了すると、 S 3 0で認識された画像情報は画像データファィルに変換され、 C P U 3 1により時計 3 4から取得された日時情報（ S 3 2 ) とともに、コメント記憶部 4 3に記憶される（ S 3 3 )。コメントの入力が測定から 1分以内に行われた場合は、入力されたコメントは、当該測定の結果として測定データ記憶部 4 2に記憶された測定データと関連付けられて、コメント記憶部

4 3に記憶される。測定から一定時間経過すると小型血糖測定装置 1 0の電源は自動的に切れる。

なお、測定データ記憶部 4 2に記憶された測定データとコメント記憶部 4 3に記憶されるコメントとの関連づけは、必ずしも明示的でなくてもよい。例えば、測定データとコメントの記憶時にはこれらの間に明示的な関連付けを行わず、後述するように小型血糖測定装置 1 0から外部へ測定データを送信する際に、測定データの日時情報とコメントの日時情報とを比較し、その差が 1分以内である場合、当該測定データと当該コメントが関連するものとして扱うようにしてもよい。

また、本実施形態にかかる小型血糖測定装置 1 0では、データ測定とは関係なく、コメントの入力だけを行うこともできる。コメント入力のみを行う場合の手順は以下のとおりである。まず、患者が小型血糖測定装置 1 0のポタン 3 9を押すことにより、小型血糖測定装置 1 0の電源が投入される。患者は、ペン入力部 3 7 に対し、ペンを用いて、「食事」や「インシュリン 1 2単位」などとコメン卜したい内容を手書き入力する。ペン入力部 3 7より入力された画像情報は、画像認識部 3 8で認識され、時計 3 4より入手した日時情報と関連付けて、コメント記憶部 4 3に画像データファイルとして記憶される。

次に、小型血糖測定装置 1 0から外部装置へ測定データの送信を行う場合の手順を以下に説明する。通信ポート 1 2に通信ケーブル (図示せず）を接続した状態でポタン 3 9を押して電源を投入すると、小型血糖測定装置 1 0は通信モードで立ち上がる。さらにもう一度ボタン 3 9を押すと、通信ポート 1 2より、記憶部 4 0の測定データ記憶部 4 2に記憶されている測定データと、コメント記憶部 4 3に記憶されているコメントデ一夕とを、時間順に並べて送信する。送信先である外部装置は、患者が有するパソコンなどのデータ管理装置でも良いし、モデムおよび公衆回線を通じて小型血糖測定装置 1 0に直接接続される、医療機関等のデータ管理装置であっても良い。

図 1 0に、外部装置へ送信されるデータの一例を示す。図 1 0に示すように、外部装置へ送信されるデータは、日、時、測定値、及びコメントファイル、の 4項目を含むレコードを単位とする。測定データと関連付けられて記憶されたコメントは、一連のデータとして、すなわち当該測定デ一夕と同一のレコードとして送信される。なお、コメントデータのみのデ一夕は、測定デ一夕を「」として送信される。

図 1 0のデータ例において、例えば日時情報が「 2 0 0 0年 9月 1 5 日」の「 6 ： 1 5」であるデータは、コメントと関連付けられずに単独で測定データ記憶部 4 2に記憶されていた測定データである。また、日時情報が同日の「 6 ： 3 5」であるデ一夕は、測定データと関連付けられずに単独でコメント記憶部 4 3に記憶されていたコメントである。一方、日時情報が同日の「 8 ： 3 2」であるデ一夕は、測定データとコメントとが関連付けられて一連のデー夕として記憶部 4 0に記憶されていたものである。なお、この一連のデータの日時情報は、測定デ一夕の日時情報として図 9の S 2 6 で取得されたものである。

なお、上記では、コメントデータは画像情報としてファイル化されたデータとしたが、テキストデータに変換しテキストデータとして記憶、送信しても良い。この場合は、図 9に示したフロ一チヤ一卜の S 3 0の後に、図 1 1 に示すように、画像認識部 3 8で認識した画像情報をテキスト情報に変換する処理（ S 3 0 ' ) を追加し、変換後のテキストデ一夕をコメント記憶部 4 3に記憶する。この場合も、小型血糖測定装置 1 0から外部への測定データの送信手順はコメン卜の画像データファイルの代わりにテキストデ一夕化されたコメントを送信する以外は、コメントが画像情報としてファイル化されている前述の場合と同様である。

また、コメントデータを予め設定されたイベントコードに変換して記憶しても良い。この場合は「食事」はイベントコード「 0 1」として、「インシユリン注射」はイベントコード「 0 2」として記憶するように、予め設定しておく。例えば「食事中」という単語を含むコメントが入力されると、このコメントから「食事」の語を抽出しイベントコード「 0 1」としてコメント記憶部 4 3に記憶し、「ィンシュリン注射しました」というコメントが入力されるとこのコメントから「インシュリン注射」の語を抽出しイベントコード「 0 2」としてコメント記憶部 4 3に記憶する。この場合も、小型血糖測定装置 1 0から外部装置への測定デ一夕の送信手順は、コメントファィルではなくイベントコードを送信する以外は、コメントが音声情報としてファイル化されている前述の場合と同様である。この場合受信側のデ一夕管理装置にも、イベントコードとコメン卜が対応付けられて記憶されており、データを出力するときにはイベントコード「 0 1」は「食事」に逆変換して出力され、イベントコード「 0 2 J は「インシュリン注射」に逆変換されて出力される。

このように、患者のコメントをテキストデータ化またはイベントコ一ド化して記憶することにより、コメント記憶部 4 3の記憶容量を有効利用することができる。また、外部装置へ測定データおよびコメントを送信する際も、コメントそのものを送信する場合に比べて送信データ容量が小さくて済み、送信効率が向上するという利点もある。

なお、上記した第 1 ·第 2の実施形態では、測定手段とコメント入力手段が一筐体に組み込まれた測定装置を例示したが、複数のハ —ドウエアによって構成される測定装置も、本発明の範囲に含まれる。例えば、コメント入力手段としての音声入力装置または画像入力装置を、測定用センサ等を有する装置とは別個のハードウエアとして形成し、コメント入力を行う場合に、前記の音声入力装置または画像入力装置をケーブル（あるいは赤外線等の無線接続でもよい）により接続して使用する構成も、本発明の範囲内である。また、本実施形態では、手書き文字によりコメントを入力する構成を例示したが、キーボード等を用いてコメントをキー入力し、入力されたコメントをテキストデータとして記憶 '送信する構成としてもよい以上では、本発明の実施形態を小型血糖測定装置により説明したが、本発明は小型血糖測定装置に限定されず、心電計や血圧計などの任意の測定装置に適用できる。また、本発明は、医療目的の測定装置に限定されず、例えば、水質、土壌、または大気成分等の環境データの測定装置や、その他の任意の用途の測定装置にも本発明を適用することができる。産業上の利用可能性

以上のように、本発明によれば、簡単な操作で測定データについてのコメントを入力することができ、測定データとコメントを関連付けて外部装置へ送信することが可能な測定装置を提供できる。これにより、例えば異常デ一夕の背景を患者の診断前に把握することができるようになり効率のよい診療を行うことができるようになる。また、患者にとっても測定データにコメントを簡単に入力することができることにより、異常データが発生した場合はその異常デ一夕の発生の原因を考えるようになり、日常生活の中での自己管理への興味が高まり、その結果として患者自身の病状の管理がうまくできるようになるという効果もある。

Claims

請求の範囲

1 . 測定手段と、

前記測定手段により測定された測定データを記憶する測定デ一夕記憶手段と、

任意のコメントを音声または画像として入力するコメント入力手段と、

前記コメント入力手段により入力されたコメントをコメントデ一夕に変換するコメント認識手段と、

前記コメントデータを記憶するコメント記憶手段とを有することを特徴とするコメント入力機能付測定装置。

2 . 前記コメント入力手段がコメントを音声入力し、前記コメント認識手段が、前記コメント入力手段により入力されたコメントを、前記コメント認識手段に格納可能な形式の音声データに変換する、請求の範囲 1 に記載のコメント入力機能付測定装置。

3 . 前記コメント入力手段がコメントを画像入力し、前記コメント認識手段が、前記コメント入力手段により入力されたコメントを、前記コメント認識手段に格納可能な形式の画像データに変換する、請求の範囲 1 に記載のコメント入力機能付測定装置。

4 . 前記コメント認識手段が、前記コメント入力手段により入力されたコメントをテキストデータに変換する、請求の範囲 1 に記載のコメント入力機能付測定装置。

5 . 前記コメント認識手段が、前記コメント入力手段により入力されたコメントをイベントコードに変換する、請求の範囲 1 に記載のコメント入力機能付測定装置。

6 . 日時情報を取得する日時情報取得手段と、前記測定データ記憶手段に記憶された測定データおよび前記コメント記憶手段に記憶されたコメントデータを外部装置へ送信する送信手段とをさらに備え、

前記日時情報取得手段により取得した測定日時情報を前記測定デ一夕とともに前記測定データ記憶手段に記憶し、

前記日時情報取得手段により取得したコメント入力日時情報を前記コメントデータとともに前記コメント記憶手段に記憶し、前記送信手段が、前記測定デ一夕およびコメントデータを、測定日時またはコメント入力日時の順に、前記測定デー夕記憶手段または前記コメント記憶手段から取り出して外部装置へ送信する、請求の範囲 1 〜 5のいずれか一項に記載のコメント入力機能付測定装

7 . 日時情報を取得する日時情報取得手段をさらに備え、

前記日時情報取得手段により取得した測定日時とコメント入力日時との間隔が所定の時間内である場合、当該測定データとコメントデ一夕を関連付けて前記測定データ記憶手段およびコメント記憶手段へ記憶する、請求の範囲 1〜 6のいずれか一項に記載のコメント入力機能付測定装置。