WO2002032682A1

WO2002032682A1 - Cassette a ruban et ensemble ruban

Info

Publication number: WO2002032682A1
Application number: PCT/JP2001/008412
Authority: WO
Inventors: Yoshihito Nonomura
Original assignee: Brother Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2000-10-19
Filing date: 2001-09-27
Publication date: 2002-04-25
Also published as: AU2001292262A1; JPWO2002032682A1; DE60144529D1; US20040031875A1; EP1329327A1; EP1329327B1; CN1469812A; CN1253319C; US7025296B2; EP1329327A4; JP4671090B2

Description

明細書テープカセッ卜及びテープュニット技術分野

本発明は、文字付テープを作成するテープ印字装置に使用され、テープスプールの周囲に印字テープを卷回してなるテープュニッ卜がカセットケース本体に対して交換可能なテープカセット及びテープュニッ卜の構成に関し、特には、そのテープュニッ卜の交換作業を容易に行い得る構成に関するものである。背景技術

従来より、テープ印字装置により作成される文字付テープの使用目的等を勘案した場合、複数種類のテープ幅を有する印字テープが必要であることや、印字テ一プが使い切られた場合のカセットケースの再使用を望む省資源の観点から、本出願人が先に提案した、特開平 7— 2 5 1 2 3号公報では、テ一プが使い切られた場合に新たな印字テープを予めセットしたテープュニットをカセッ卜ケース本体に詰め替え可能に構成すると共に、複数種類のテープ幅を有する各印字テープに対応して複数種類のテープュニットを 1種類の力セットケース本体内に収納でき、その場合に各テープュニッ卜にテープ幅判別部材を備えることが提案された。発明の開示

しかし、前記先行技術では、テープ幅判別部材にて、印字テープのテープスプールを上方より回転可能に支持する方式であり、そのテープュニッ卜のテープカセッ卜への装着に当っては、テープをテープ幅判別部材の下を潜らせた状態においてそのテープュニットを傾け、そのテープの先端をテープ力セッ卜の案内溝中に導きながらセッ卜していたものであった。

しかしながら、そのテープュニットのテ一プカセッ卜への装着に当って、テープをテープ幅判別部材の下を潜らせた状態においてそのテープュニットを傾け、そのテープの先端をテ一プカセッ卜の案内溝中に導きながらセットすることは、そのテ一プ装着作業を困難なものにしていた。

本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、カセットケース本体に収納されるテープュニット交換作業を極めて容易になし得るテープカセット及びそのテープュニットを提供することを目的とする。

前記目的を達成するため請求項 1に記載の発明のテープカセッ卜においては、テーブスプールの周囲に印字テ一プが巻回されてなる交換可能なテープュニッ卜を、カセットケース本体に着脱可能に収納するように構成してなるテープ印字装置に使用されるテープカセッ卜において、テープュニッ卜には、テープスプールを回転自在に保持し且つ印字テープの巻回部と対峙する回転支持部及びそれに連設された連接部を有する支持体を備え、該連接部上には、巻回部から巻き解いた印字テープを案内するための案内部が形成されている。図面の簡単な説明

第 1図は、テープカセッ卜収納部のカバー体を閉じて示すテープ印字装置の平面図である。

第 2図は、テープカセットの分解斜視図である。

第 3図は、カセット蓋を外した状態のテープカセッ卜の斜視図である。第 4 A図はカセット篕の平面図、第 4 B図はカセッ卜ケース本体の平面図である。

第 5 A図はテープュニッ卜の平面図、第 5 B図はテープュニッ卜の下面図である。

第 6図は、下スプールを外した状態のテープュニッ卜の側面図である。第 7図は、テープュニッ卜における回転支持部とテープの巻回部と下スプ一ルの各断面図である。

第 8図は、テープユニットにカセット蓋を被せた状態の第 2図の VI I I ― V I I I線矢視拡大断面図である。

第 9図は、回転支持部の下面図である。

第 1 0図は、第 7図の X— X線矢視で示す下スプールの平面図である。発明を実施するための最良の形態

次に、本発明を具体化した実施形態に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。第 1図はカセット収納部 8の収納カバー 6を閉じた状態のテープ印字装置 1の平面図である。

第 1図において、テープ印字装置 1の本体 1 aの上面には、文字等のキヤラク夕を複数行に渡って入力し、文書データ（コードデータ）からなるテキストを作成するための文字入力キー、テキス卜の印字を指令する印字キ一、液晶ディスプレイ 3上でカーソルを上下、左右に移動させる力一ソルキー、及び、改行指令や各種処理の実行、選択を指令する制御キ一等が設けられたキーボード部 2と、キーボード部 2にて入力された文字等を表示する液晶デイスプレイ 3及び後述するテープカセット 5を収納するカセット収納部 8が配設され、このカセット収納部 8を覆うための収納カバ一 6が本体 1 aの後端に開閉可能に枢支されている。なお、第 1図に示すように、カセット収納部 8の左側には、印字済みのテープが本体 1 aの排出口 1 bから排出される崮所で切断するためのテープ力ッ夕一 7が配置され、その押し操作ボタン Ί aが本体 1 aの左側面の後寄り部位に配置されている。

また、カセット収納部 8には、本体 1 a内に配置のテープ送りモ一夕から適宜の駆動機構（共に図示せず）を介して回転駆動されるテ一プ送りローラ軸 9とリボン巻取軸 1 0とが立設されている。但し、このリボン卷取軸 1 0 は、インクリボンを内蔵し、インクリボンを介してフィルムテープ上に文字等の印字を行なう際に使用される従来のテープカセットにおいてィンクリボンを卷取るためのものである力本実施形態に係るテープカセット 5では、インクリボン及びその巻取りスプールが内臓されておらず、インクリボンを使用することなく文字等の印字が可能な感熱発色性の印字テープ Tを使用することから、リポン卷取軸 1 0は印字テープ Tの送り動作には関与しない。インクリポン巻取軸 1 0の斜め前方（キーボード部 2側）に位置する前記テープ送りローラ軸 9は、テープカセッ卜 5におけるテープ送りローラ 1 1 に嵌合するように立設されている。更に、カセット収納部 8の前方には、印字テープ T上に文字等の印字を行なうサ一マルへッド 1 2が固設されている。また、前記印字テープ Tを前記サーマルへッド 1 2及びテープ送りローラ 1 1に押しつけるためのプラテンローラ 1 3 a及びテープ送り補助ローラ 1 3 bがローラホルダ（図示せず）に装着され、該ローラホルダは、テ一プカセッ卜 5に対して接離可能に配置されている。

カセット収納部 8の後部（第 1図の右寄り後方）には、図示しないが 7個のマイクロスィツチを有して、テープの種類やテープ幅を検出するためのテープ種類検出部（図示せず）が設けられており、このテープ種類検出部は後述のテープカセット 5に設けられているテープ被検出部 5 0 a、 5 0 b及びテープュニット 2 0におけるテープ特定部 3 0と協働してテープカセッ卜 5 内に収納されている印字テープ Tのテープ幅やテープの種類（テ一プの色や透明半透明、発色可能な文字等の色、テープ材質等の別）を検出するものでめる。

なお、前記各マイクロスイッチに対して、後述の遮蔽部 5 1が入り込んで接触したかどうかを検出して、そのオン ·オフ信号の組み合せにより印字テープ Tのテープ幅等のテープ種類を検出するものである。尚、前記テープ種類検出部は、マイクロスイッチに代えて、フォトセンサ等の光学的センサや磁気センサ等を用いても良い。

なお、このように構成されるテープ印字装置 1の制御は、 CPU、 ROM, CGROM、及び、 RAM、バス等からなるマイクロコンピュータ等の電子式制御装置により実行される。 ROMは各種のプログラムを記憶させておくものであり、印字制御プログラム等のテープ印字装置 1の制御上必要な各種のプログラムが記憶されている。そして、 CPUはかかる ROMに記憶されている各種のプログラムに基づいて各種の演算を行なうものである。また、 ROMには、多数の文字等のキャラクタのそれぞれについて、各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線デ一夕（アウトラインデータ）が各書体（ゴシック系書体、明朝体系書体等）毎に分類されてコードデータに対応して記憶されている。このァゥトラインデ一夕に基づいてドットパターンデータがィメ —ジバッファ上に展開される。

また、 CGROMにはキ一ボ一ド部 2から入力される各キャラクタに対応するドットパターンデータが記憶されており、ドットパ夕一ンデ一夕が CG ROMから読み出され、そのドットパターンデ一タに基づいて液晶ディスプレイ 7にドットパターンが表示される。更に、 RAMは CPUにより演算された各種の演算結果を一時的に記憶させておくためのものであり、 RAMにはテキストメモリ、イメージバッファ、印字バッファ等の各種のメモリが設けられている。

キーボ一ド部 2及び印字テープ Tの幅を検出するための前記テープ種類検出部が入出力イン夕一フェイスを介して、また、液晶ディスプレイ 3、ディスプレイコントローラが入出力ィン夕一フェイスを介してそれぞれ前記制御装置に接続されており、キーボ一ド部 2の文字入力キーを介して文字等が入力された場合、その文書データがテキストメモリに順次記憶されていくとともに、ドットパターン発生制御プログラム及び表示制御プログラムに基づいて、前記入力された文字等に対応するドッ卜パターンが液晶ディスプレイ 3 上に表示される。また、サ一マルヘッド 1 2は図示しない駆動回路を介して駆動され、イメージバッファから印字バッファに転送されたドットパターンデ一夕の印字を行い、これと同期してテープ送りモータは駆動回路を介して印字テープ Tの送り制御を行なうものである。

次に、第 2図〜第 9図に基づいて、前記のように構成されるテ一プ印字装置 1のカセット収納部 8に収納されるテープカセット 5の構成について説明する。第 2図はテープカセット 5の分解斜視図、第 3図はカセット盖 3 3を外した状態でテープュニット 2 0を収納したテープカセット 5の斜視図である。テープカセット 5は、基本的に、カセットケース本体 3 2と、これに対して着脱可能とされたカセット蓋 3 3と、カセットケース本体 3 2のうち力セット盖 3 3にて覆われなかったテープ引き出し部 3 6及びテープ送りローラ 1 1等が配置されたテープ送り部等の上方を覆う補助カバ一体 3 1とから構成されている。これらは各々合成樹脂製の射出成形品である。

カセットケース本体 3 2は、上側が開放された略矩形状のケースからなり、かかるカセットケース本体 3 2の後壁 3 2 aの両側位置には一対の係止孔 3 4、 3 4が穿設されている。これらの各係止孔 3 4には、後述するカセット蓋 3 3の後縁から下向きに突設した各係止爪 3 5が係止される。

また、カセットケース本体 3 2における前壁 3 2 bの右側位置から左方に向かって、テープ引き出し部 3 6がー体的に設けられており、該テープ引き出し部 3 6の後方にはサ一マルへッド案内部 3 7がー体的に設けられている。サーマルヘッド案内部 3 7は平面視「コ」字状に形成されており、「コ j 字状の凹状空間 3 8にはサーマルへッド 1 2が配設される。凹状空間 3 8の後壁には係止長孔 3 9が形成され、この係止長孔 3 9には後述するカセット蓋 3 3に形成された弾性係止フック体 4 0 (第 2図、第 4 A図参照）が係止される。更に、サーマルへッド案内部 3 7とカセットケース本体 3 2の左側壁との間には、テープ印字装置 1におけるカセット収納部 8の底壁から立設された前記テープ送りローラ軸 9に係合可能なテープ送りローラ 1 1が配置されている（第 1図、第 4 B図参照）。但し、第 2図では、前記係止長孔 3 9等力セットケース本体 3 2の前部の形状を明示するため、テープ送りローラ 1 1 及び補助カバー体 3 1を外して図示している。

カセットケース本体 3 2において、その左後方位置にはテープュニット 2 0を収納するためのテープユニット収納部 4 1 (第 2図、第 4 B図参照）が設けられており、テープユニット 2 0の巻回部 T 0は、かかるテープュニット収納部 4 1内にて回転可能に収納される。

テ一プュニット 2 0に巻回されている印字テープ Tを前記サ一マルへッド案内部 3 7まで円滑に案内すべく、カセットケース本体 3 2の底壁からは平面視円弧状のテープガイド壁 4 2、 4 3が突設されている（第 2図、第 4 B 図参照）。また、その両テープガイド壁 4 2、 4 3を挾んで形成された一対の角孔 4 4、 4 5には、図示しないが、カセット収納部 8内に立設されている発光器と受光器とからなるフォトセンサが嵌まり、前記テープガイド壁 4 2、 4 3の直前を通過する印字テープ Tの有無を検知するようにしている。

また、カセットケース本体 3 2及びカセッ卜蓋 3 3の右後部には、後述するテープュニット 2 0におけるテープ特定部 3 0における遮蔽部 5 1が嵌まつてセットされるテープ被検出部 5 0 a、 5 O bが設けられている。このテープ被検出部 5 0 a、 5 0 bの実施形態は、 7つの丸孔からなり、丸棒状等の突出状の遮蔽部 5 1が選択的に嵌まるものである。また、カセットケース本体 3 2側のテープ被検出部 5 0 aには、テープュニット 2 0のセット位置を決定するための丸棒状等のセッ卜突起 5 2が上向きに突設されている（第 2図、第 4 B図参照）。

第 2図、第 3図、第 5 A図及び第 5 B図等に示すように、テ一プユニット 2 0は、テープスプール（巻管） 5 3に巻回された印字テ一プ Tと、該印字テープ Tの上側を支持する支持体 2 1と、前記テープスプール 5 3の下側から嵌め入れて印字テープ Tの巻回部 T 0を抜け不能にする下スプール 2 2とから構成されている。合成樹脂製の支持体 2 1には、印字テープ Tの巻回部 T 0のうち上側側面と対峙して支持する板状の回転支持部 2 1 a力前記巻回部 T 0の最大半径より大きい半径の樹脂フィルム製のセパレ一タ 5 4より若干大きく延設されている。そして、回転支持部 2 1 aの先端部には、印字テープ Tの幅方向の下縁に向かって屈曲した連設部 5 5と、該連設部 5 5に続いて前記テープ特定部 3 0とが一体的に成形されている。

前記連設部 5 5では、巻回部 T 0から巻き解いた印字テープ Tの幅方向の下縁を、前記一対のテープガイド壁 4 2、 4 3に向かって案内するための断面略 U字状の案内溝 5 5 aが形成されている（第 2図、第 3図参照)。

ところで、カセッ卜ケース本体 3 2のテ一プュニット収納部 4 1の底面には、放射状に 7つのリブ 4 1 aが突出形成されており、テープュニット 2 0 がテープュニット収納部 4 1に収納される際、印字テープ Tの卷回部 T 0が前記リブ 4 1 a上に載置される。そして、卷回部 T 0から引き出された印字テープ Tが、その幅方向に上下動することなく走行するために、前記案内溝 5 5 aの底面と前記リブ 4 1 aの上面とがほぼ同じ高さとなるように、前記案内溝 5 5 aの底面を形成する部分が薄型化されている。そこで、この案内溝 5 5 aの底面を形成する部分を補強するために、案内溝 5 5 aの裏側には、下方に向かって突出する突出部 5 5 bが形成され、案内溝 5 5 aの底面を形成する部分の厚みを増している。

そして、テープュニット 2 0がテープュニット収納部 4 1に収納された際に、前記突出部 5 5 bと対向する位置には、該突出部 5 5 bが嵌挿される逃げ孔 4 6が穿かれている。尚、前記突出部 5 5 bが逃げ孔 4 6に嵌揷された状態で、テープュニット収納部 4 1のリブ 4 1 a上面と案内溝 5 5 aの底面とがほぼ同じ高さとなり、卷回部 T 0から引き出された印字テ一プ Tが、その幅方向に上下動することなく案内溝 5 5 aに向かって走行する。また、力セットケース本体 3 2の下面と突出部 5 5 bの下面とは同一面を形成し、突出部 5 5 bがカセットケース本体 3 2の下面から突出することはない。

前記回転支持部 2 1 aの下面側には、前記テープスプール 5 3の内周に嵌まる凸座部 5 6を下向き突設し、該凸座部 5 6の外周には、下スプール 2 2 における係止爪 2 4 aが係止する係止孔 5 7が複数（実施形態では 4つ）形成されている（第 7図、第 8図及び第 9図参照）。他方、第 7図、第 8図及び第 1 0図に示すように、前記下スプール 2 2における鍔部 2 3から上向きに突出する筒部 2 4の内壁面には複数個（実施形態では 4つ）の係止爪 2 4 a を内向きに突設し、筒部 2 4を巻回部 T Oのテープスプール 5 3内に挿入して、各係止爪 2 4 aを前記各係止孔 5 7に係止することにより、両者が離脱不能な状態となって、印字テープ Tの卷回部 T 0は筒部 2 4に対して回転可能で且つ離脱不能に支持されることになる。なお、筒部 2 4上端には上向きに開放溝 2 5を複数穿設することにより、前記係止爪 2 4 aが前記各係止孔 5 7に係止するとき、筒部 2 4の上端が弾性的に窄まるようになる。

また、前記テープュニット 2 0の支持体 2 1のうち、前記板状の回転支持部 2 1 aには、前記印字テープ Tの卷回部 T 0の卷回半径方向に延びる観察窓 5 9を備える。実施形態では、卷管 5 3に卷き付いた印字テープ Tのェンドまで視認できるように、観察窓 5 9の一端（半径内寄り端）は前記凸座部 5 6の外周縁に近い部分まで延長し、また、卷回部 T Oの巻回半径が最大のとき（未使用状態のとき）も観察できるにょうに連設部 5 5方向に延びている。

そして、カセッ卜蓋 3 3の上板部 3 3 aには、前記板状の回転支持部 2 1 aが移動不能に嵌まる支持部 6 0を設け、該支持部 6 0から前記観察窓 5 9 の全体が見えるように構成するものであり、実施形態では、回転支持部 2 1 aを非円形状に形成し、この回転支持部 2 1 aの一部もしくは全部がきつちりと嵌まる孔状の支持部 6 0を穿設するものである。支持部 6 0の他の実施形態としては、回転支持部 2 1 aの一部のみ上向き突設し、この突出部が嵌まるように、カセッ卜蓋 3 3の上板部 3 3 aより上側に凹んだ支持部 6 0を形成し、その支持部 6 0を透明材料にて 2色成形しても良い。さらには、回転支持部 2 1 aに係合孔（図示せず）を穿設し、前記上板部 3 3 aの下面に、前記係合孔に係合する係合突起を設けると共に前記観察窓 5 9と同じ位置に同じ形状の透かし孔（図示せず）を設けて良い。いずれの場合にも、カセット蓋 3 3の外側から、前記観察窓 5 9の全体が見えるようにすることが肝要である。

テープカセット 5をテープ収納部 8に収納すると、支持体 2 1におけるテ —プ特定部 3 0の下面に垂設された棒状の遮蔽部 5 1は、テープ種類検出部の各マイクロスィッチを選択的に押圧する。即ち、前記複数の遮蔽部 5 1の数と位置との組み合わせを検知する各マイクロスィツチから出力されるォン .オフ信号に基づいて、前記テープュニット 2 0に装着されている印字テープ Tのテープ幅やテープの種類等を検出できるものである。

なお、前記テープ特定部 3 0の上面にも同じ位置と数の遮蔽部 5 1を突設し、この遮蔽部 5 1をカセット篕 3 3におけるテープ被検出部 5 0 bに嵌め合わせることにより、テープュニッ卜 2 0における支持体 2 1が傾いたり、位置ずれすることを回避できる。なお、遮蔽部 5 1が存在しない組み合わせも考えられるため、前記テープ特定部 3 0に位置決め孔 6 1を穿設しておき、テ一プユニット収納部 4 1へのテープユニット 2 0のセット時に、この位置決め孔 6 1を、カセットケース本体 3 2側のテープ被検出部 5 0 aにおける上向きに突設したセッ卜突起 5 2に係合させることでテープュニット 2 0をガ夕ツキなく正規の位置にセットできる。（第 2図、第 4 B図参照）。

前記のように構成されたテープカセッ卜 5をテープ印字装置 1のカセット収納部 8に収納した場合、カセット収納部 8に固設されたサ一マルへッド 1 2がサ一マルへッド案内部 3 7の凹状案内部 3 8内に配置される。ここに、サーマルへッド 1 2はテープカセット 5の内方に配設されることとなり、サ一マルヘッド 1 2に設けられた複数個の各発熱素子は、前記のように印字テ —プ Tがテープスプール 6 4の周囲に感熱発色層を内側に向けて卷回されていることから、印字テープ Tの感熱発色層に対向接触されるものである。そして、テープ印字装置 1の作動時において、プラテンローラ 1 3 aはサ一マルへッド 1 2に当接されるとともに、テープ送り補助ローラ 1 3 bはテ —プ送りローラ 1 1と当接される。これにより、カセットケース本体 3 2のテープュニット収納部 4 1に収納されたテープュニッ卜 2 0から引き出された印字テープ Tは、テープ送りローラ 1 1とテープ送り補助ローラ 1 3 bとの協働により、各テープガイド壁 4 2、 4 3を介してテープ引き出し部 3 6 にスムースに案内されて引き出されるとともに、サ一マルへッド案内部 3 7 の凹状案内部 3 8においてサーマルへッド 1 2とプラテンローラ 1 3 aとの協働により、印字テープ Tの感熱発色層上に文字等の印字が行なわれるものである。この後、文字等の印字された印字テープ Tは、テープ送りローラ 1 1とテープ送り補助ローラ 1 3 bとの協働により、テープ排出部 l bからテ —プ印字装置 1の外部に排出される。

前記のように印字テープ Tの感熱発色層上に文字等が印字されて文字付テープが作成されることにより、巻管 5 3に卷回された印字テープ Tの残量が少なくなったか、無くなつたかは、前記カセット蓋 3 3の上側から観察窓 5 9の箇所で卷回部 T Oの半径を観察するだけで簡単に視認できる。印字テ一プ Tが無くなつた場合、未使用の新たな印字テープ Tを卷回してなるテープユニット 2 0に交換される。この場合、先ず、テープカセット 5をカセット収納部 8から取り出す。次いで、カセット盖 3 3における弾性係止フック体 4 0の摘み部を押して、カセットケ一ス本体 3 2における係止長孔 3 9との係合を外し、カセット蓋 3 3をカセットケ一ス本体 3 2から取り外す。この後、印字テープ Tが使い切られた支持体 2 1を下スプール 2 2と共にテープュニット収納部 4 1から取り出し、未使用の印字テープ Tを巻回してなる新たな交換用テープュニッ卜 2 0をテープュニット収納部 4 1に収納する。そして、カセットケース本体 3 2の上面はカセット蓋 3 3が取り外されていることから開放されているので、使用者は印字テープ Tの幅方向における上端を掴んで、巻回部 T 0から印字テープ Tを引き出して、テープユニット

2 0の案内溝5 5 &、テープガイド壁 4 2 、 4 3を介してテープ引き出し部

3 6へと印字テープ Tを送込み、さらに、印字テープ Tの先端がテープ送りローラ 1 1と対向する位置まで送り込む。

このとき、支持体 2 1と下スプール 2 2とにより、テープスプール 5 3及び印字テープ Tの卷回部 T 0は外れ不能で且つ回動可能に一体に取り付けられており、しかも、前記支持体 2 1には、テープ特定部 3 0が一体的に形成されているから、テープユニット 2 0を交換し、印字テープ Tの先端をテープ送りローラ 1 1と対向する位置へ送り込んだ後、テープカセット 5を元の位置（テープ印字装置 1のカセット収納部 8 ) に戻せば、テープ印字装置 1 側で自動的にテープの種類等も判別可能となる。

以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るテープカセット 5では、テープュニット 2 0の交換の際に、カセットケース本体 3 2及びカセット蓋 3 3 を再利用できて、ランニングコストを低減することができる。

なお、実施形態における印字テープ Tは、ベーステープの一面に感熱発色層を形成し、他面には粘着剤層を介して剥離紙を貼付してなる構成を有する。また、印字テープ Tは、その感熱発色層を内側にしてテープスプール 5 3に卷回されている。これにより、感熱発色層の変色等が防止され得る。そして、前記粘着剤が巻回部 T 0テープ幅方向の両端面から滲み出して支持体 2 1における回転支持部 2 1 aの下面や下スプール 2 2における鍔部 2 3の上面に貼着して印字テープ Tの引き出しに際して円滑な回転ができなくなるのを、前記 P E T (ポリエチレンテレフタレ一ト榭脂フィルム）等のセパレ一夕 5 4の配置にて防止できる。

尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。

例えば、本実施形態では、カセット蓋 3 3を設けているが、カセット蓋 3 3は必ずしも必要でなく、カセットケース本体 3 2とテープユニット 2 0のみの構成であっても良く、また、テープユニット 2 0の回転支持部 2 1 aとカセット蓋 3 3がー体となる構成であっても良い。

また、本実施形態では、カセット蓋 3 3がカセットケース本体 3 2から分離する構成としたが、カセット蓋 3 3を周知のヒンジ機構を用いてカセットケース本体 3 2に連結し、カセットケース本体 3 2に対して開閉するが、力セットケース本体 3 2からは分離しない構成としても良い。産業上の利用可能性

以上説明した通り、本発明は、テープスプールの周囲に印字テープが巻回されてなる交換可能なテープユニットを、カセットケース本体に着脱可能に収納するように構成してなるテープ印字装置に使用されるテープカセットにおいて、テープユニットには、テープスプールを回転自在に保持し且つ印字テープの巻回部と対峙する回転支持部及びそれに連設された連接部を有する支持体を備え、該連接部上には、卷回部から巻き解いた印字テープを案内するための案内部が形成されている。従って、テープユニットのカセットケ一ス本体への装着に当っては、卷回部から巻き解いた印字テープを連接部上の案内部に導き、その状態でカセッ卜ケース本体に装着することによってなし得、その作業が極めて容易になる。

Claims

請求の範囲

1 . 両端部を有し略鉛直方向に立設されたテープスプールの周囲に印字テ一プが巻回され巻回部を構成してなる交換可能なテープュニットを、前記テープュニットを収納することにより前記テープスプールの一端側を支持する支持面を有するテープカセッ卜に着脱可能に収納されるテープュニットにおいて、

前記テープスプールを保持する保持部及び当該保持部から連設された連接部を有する支持体を備え、

該連接部上には、前記巻回部から巻き解いた前記印字テープを案内するための案内部が形成され、

前記テープ巻回部を覆うテープ卷回部保持部材を、前記テープカセッ卜への装着状態で、前記支持面と接触する側に設けたことを特徴とするテープュニッ卜。

2 . 前記案内部が、案内底面を有する案内溝として構成されていることを特徴とする請求項 1に記載のテープュニット。

3 . 前記案内底面は、前記テープカセットへの装着状態で、前記支持面と接触する側に設けたことを特徴とする請求項 2に記載のテープュニッ卜。

4 . 前記案内底面は、前記テープカセットへの装着状態で、前記テープ力セッ卜の支持面と同一平面となることを特徴とする請求項 3に記載のテープュニット。

5 . 前記案内溝が形成された位置における前記連接部において、前記案内溝が形成されている側とは反対側の面には補強のための突出部が形成されていることを特徴とする請求項 2に記載のテープカセット。

6 . 前記テープスプールを保持する保持部は、前記テープカセットへの装着状態で、前記テープスプールにおいて前記支持面により支持される端部とは反対側の端部に接続され、前記テープスプールを回転可能に保持することを特徵とする請求項 1に記載のテープュニッ卜。

7 . 前記テ一プ巻回部保持部材は、略円形状であることを特徴とする請求項 1に記載のテープュニット。

8 . 前記テープ卷回部保持部材は薄膜状のフィルムであることを特徴とする請求項 1に記載のテープュニット。

9 . 前記薄膜状のフィルムは透明であることを特徴とする請求項 8に記載のテープュニット。

1 0 . 両端部を有し略鉛直方向に立設されたテープスプールの周囲に印字テープが巻回されてなる交換可能なテープユニットを、前記テープスプールの一端側を支持する支持面を有するカセッ卜ケース本体に着脱可能に収納するように構成してなる、テープ印字装置に使用されるテープカセットにおいて、

前記テープュニットは、前記テープスプールにおいて前記支持面により支持される端部とは反対側の端部に形成され前記テープスプールを回転自在に保持する回転支持部及び当該回転支持部に連設された連接部を有する支持体を備え、

該連接部上には、前記巻回部から巻き解いた前記印字テープを案内するための案内部が形成されていることを特徴とするテープカセット。

1 1 . 前記案内部が、案内溝として構成されていることを特徴とする請求項 1 0に記載のテープカセット。

1 2 . 前記案内溝が形成された位置における前記連接部の下面には補強のための突出部が形成されていることを特徴とする請求項 1 1 に記載のテープカセット。

1 3 . 前記回転支持部には、前記印字テープの巻回部の巻回半径方向に延びる観察窓が形成されていることを特徴とする請求項 1 0に記載のテープ力セット。

1 . 前記カセッ卜ケース本体の上面を覆う着脱可能なカセッ卜蓋を備え、該カセット蓋には、前記回転支持部が移動不能に嵌まる支持部を設け、該支持部から前記観察窓を見えるように構成したことを特徴とする請求項 1 0に記載に記載のテープカセット。

1 5 . 前記支持体には、前記連接部に続いて、前記テープ印字装置に配設されたセンサ手段と協働して、テ一プスプールに巻回された印字テープの種類を特定するためのテープ特定部が形成されていることを特徴とする請求項 1 0に記載のテープカセット。

1 6 . テープスプールの周囲に印字テープが卷回されてなる交換可能なテ —プュニットであって、テープ印字装置に使用されるテープカセッ卜に着脱可能に収納されるテープュニッ卜において、

前記テープスプールにおいて前記支持面により支持される端部とは反対側の端部に形成され前記テープスプールを回転自在に保持する回転支持部及び当該回転支持部に連設された連接部を有する支持体を備え、

該連接部上には、前記巻回部から巻き解いた前記印字テープを案内するための案内部が形成されていることを特徴とするテープュニット。

1 7 . 前記案内部が、案内溝として構成されていることを特徴とする請求項 1 6に記載のテープュニット。

1 8 . 前記案内溝が形成された位置における前記連接部の下面には補強のための突出部が形成されていることを特徴とする請求項 1 7に記載のテープュニット。

1 9 . 前記回転支持部には、前記印字テープの卷回部の卷回半径方向に延びる観察窓が形成されていることを特徴とする請求項 1 6に記載のテープュニット。

2 0 . 前記支持体には、前記連接部に続いて、前記テープ印字装置に配設されたセンサ手段と協働して、テ一ブスプールに巻回された印字テ一プの種類を特定するためのテープ特定部が形成されていることを特徴とする請求項

1 6に記載のテープュニット。