WO2000066744A1 - Glucose-deshydrogenase - Google Patents

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    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/0004Oxidoreductases (1.)
    • C12N9/0006Oxidoreductases (1.) acting on CH-OH groups as donors (1.1)

Description

明細書 グルコース脱水素酵素 技術分野
本発明はピロ口キノリンキノンを補酵素とするグルコース脱水素酵素 (PQQ GDH) の製造、 およびグルコースの定量におけるその使用に関する。
背景技術
血中グルコース濃度は、 糖尿病の重要なマーカ一である。 また、 微生物を用い る発酵生産においては、 プロセスをモニタリングするためにグルコース濃度を定 量する。 従来、 グルコースはグルコースォキシダーゼ (GOD) あるいはダルコ ース 6リン酸脱水素酵素 (G6PDH) を用いる酵素法により定量されていた。 しかし、 GODを用いる方法ではグルコース酸化反応にともない発生する過酸化 水素を定量するためカタラーゼあるいはパーォキシダーゼをアツセィ系に添加す る必要があった。 G 6 PDHは分光学的手法に基づくグルコース定量に用いられ てきたが、 反応系に補酵素である NAD (P) を添加しなければならない。 したがって本発明はグルコースに対する改良された親和性を有する改変型水溶 性 PQQGDHを提供することを目的とする。 本発明はまた、 血中グルコース濃 度測定の感度を増加させるために、 グルコースに対する選択性が高い改変型水溶 性 PQQGDHを提供することを目的とする。
発明の開示
本出願人は、 これまでのグルコース酵素定量方法に用いられてきた酵素にかわ る新たな酵素としてグルコースに対する親和性の高 ^PQQGDHが有益である ことを見いだした。
PQQGDHは、 ピロ口キノリンキノンを補酵素とするグルコース脱水素酵素 であり、 グルコースを酸化してダルコノラクトンを生成する反応を触媒する。
PQQGDHには、 膜結合性酵素と水溶性酵素があることが知られている。 膜 結合性 PQQGDHは、 分子量約 87 kD aのシングルペプチド蛋白質であり、 種々のグラム陰性菌において広く見いだされている。 例えば、 AM. C 1 e t on— J an s e n e t a 1. , J. Bac t e r i o l. (199 0) 172, 6308— 6315を参照されたい。 一方、 水溶性 PQQGD H¾ Acinetobacter calcoaceticus のいくつ力の株 iこおレてその存在力確 認されており (B i o s c i. B i o t e c h. B i oc hem. (1995) , 59 (8) , 1548— 1555) 、 その構造遺伝子がクロ一ニングされアミノ 酸配列が明らかにされている (Mo l. Ge n. Ge ne t. (1989) , 2 17 : 430— 436) 。 A. c a l c o a c e t i c u s由来水溶性 PQQG DHは、 分子量約 50 kD aのホモダイマーである。 他の PQQ酵素とは蛋白質 の一次構造上でのホモロジ一がほとんどない。
最近、 本酵素の X線結晶構造解析の結果が報告され、 活性中心をはじめとし た本酵素の高次構造が明らかとなった。 (J. Mol. Biol. , 289, 319- 333(1999), The crystal structure of the apo form of the soulble quinoprotein glucose dehydrogenase from Acinetobacter calcoaceticus revelas a novel internal conserved sequence repeat; A . Oubrie et al. , he EMBO Journal , 18(19) 5187-5194 (1999) , Structure and mechanism of soluble quinoprotein glucose dehydrogenase , A. Oubrie et al. , PNAS, 96(21) , 11787 - 11791 (1999) , Active- site structure of the soluble quinoprotein glucose dehydrogenase complexed with methylhydrazine: A covalent cof actor- inhibit or complex, A. Oubrie et al.) 。 これらの論文によれば、 水 溶性 PQQGDHは 6 つの W—モチーフから構成される /3プロペラ蛋白質であ ることが明かとなった。
本発明者は従来の水溶性 P Q Q G D Hを改良してそのグルコースに対する親和 性を高め、 臨床検査や食品分析などに応用できる改変型 PQQGDHを開発すベ く鋭意研究を行なった結果、 水溶性 PQQGDHの特定の領域においてアミノ酸 変異を導入することにより、 グルコースに対する親和性が高い酵素を得ることに 成功した。
すなわち、 本発明は、 ピロ口キノリンキノンを補酵素とする水溶性グルコース 脱水素酵素において、 天然の水溶性グルコース脱水素酵素の 1またはそれ以上の アミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置換されており、 かつ前記天然の水溶性グル コース脱水素酵素と比較してグルコースに対して親和性が向上していることを特 徵とする改変型グルコース脱水素酵素を提供する。 本発明の改変型 P Q Q GD H はグルコースに対する Km値が天然型の P Q Q GDHの Km値より低く、 好まし くは 2 O mM未満であり、 より好ましくは 1 O mM未満である。
また好ましくは、 本発明の改変型グルコース脱水素酵素は、 グルコースに対す る親和性は増加しているが、 他の糖に対する親和性は変化していないかまたは低 下しており、 このことにより前記天然の水溶性グルコース脱水素酵素と比較して グルコースに対して高い選択性を有する。 特に、 グルコースに対する反応性と比 ベて、 ラク 1 ^一スあるいはマルト一スに対する反応性が野生型より低下している。 好ましくは、 グルコースに対する反応性を 1 0 0 %とした場合、 ラクトースある いはマルトースに対する活性が 6 0 %以下であり、 より好ましくは 5 0 %以下で あり、 さらに好ましくは 4 0 %以下である。
本発明の 1つの態様においては、 本発明の P QQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ G D Hの第 2 6 8残 基から 2 8 9残基または第 4 4 8残基から第 4 6 8残基に相当する領域において 1またはそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基、 すなわち天然に存在する P Q Qグルコース脱水素酵素中の対応するァミノ酸残基とは異なるァミノ酸残基 で置換されている。 なお、 本明細書においては、 アミノ酸の位置は、 開始メチォ ニンを 1として番号付けする。
本明細書においてアミノ酸残基または領域に関して用いる場合、 「相当する」 との用語は、 構造上類似するが同一ではない 2以上の蛋白質において、 あるアミ ノ酸残基または領域が等価の機能を有することを表す。 例えば、 Acinetobacter calcoaceticus 以外の生物に由来する水溶性 P Q Q G D H ίこおレ て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶'性 P Q Q GD Hの第 2 6 8残基から 2 8 9残基の領域とアミノ酸配列類似性の高い領域が存在し、 かつ 蛋白質の二次構造から見て該領域がその蛋白質において同じ役割を果たしている と合理的に考えられる場合、 該領域は 「Acinetobacter calcoaceticus 由 来水溶性 PQQGDHの第 268残基から 289残基の領域に相当する」 と言わ れる。 さらに、 該領域の第 1 0番目のアミノ酸残基は 「Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ GDHの第 277残基に相当する」 と言わ れる。
好ましくは、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列番号 1で表されるアミノ酸 配列の 277番目のグルタミン酸残基、 278番目のイソロイシン残基、 462 番目のァスパラギン残基、 452番目のァスパラギン残基、 455番目のリジン 残基、 456番目のァスパラギン酸残基、 457番目のァスパラギン酸残基また は 448番目のァスパラギン酸残基に相当するアミノ酸残基の 1またはそれ以上 がそれぞれ他のアミノ酸残基で置換されている。
さらに好ましくは、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列番号 1で表されるァ ミノ酸配列の 277番目のグルタミン酸残基が、 ァラニン、 ァスパラギン、 リジ ン、 ァスパラギン酸、 ヒスチジン、 グルタミン、 パリンおよびグリシンからなる 群より選択されるアミノ酸残基で置換されているか、 または 278番目のイソ口 イシン残基がフエ二ルァラニン残基で置換されている。
また別の観点においては、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列:
Xaa8 Thr Ala Gly Xaal Val Gin Xaa2 Xaa3 Xaa4 Gly Ser Val Thr Xaa5 Thr Leu Glu Asn Pro Gly
(式中、 Xaal、 Xaa2、 Xaa3、 Xaa4、 Xaa5および Xaa8は任意の天然アミノ酸 残基である、 ただし、 Xaalが Asnであり、 Xaa2が Lysであり、 Xaa3が Asp であり、 Xaa4が Aspであり、 かつ Xaa5 气 Asnであるとき、 Xaa8は Aspで はない)を含む。
また別の観点においては、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列:
Ser Glu Gin Gly Pro Asn Ser Asp Asp Xaa6 Xaa7 Asn Leu lie Val Lys Gly Gly Asn Tyr Gly Trp
[式中、 Xa a 6およびは Xa a 7は任意の天然アミノ酸残基であるが、 ただし、 Xa a 6が G 1 uであるとき Xa a 7は I 1 eではない] を含む。
本発明はまた、 上述の改変型グルコース脱水素酵素をコードする遺伝子、 該遺 伝子を含むベクターおよび該遺伝子を含む形質転換体、 ならびに本発明の改変型 グルコース脱水素酵素を含むグルコースアツセィキットおよびグルコースセンサ 一を提供する。
本発明の改変型 PQQGDHの酵素蛋白質はグルコースに対して高い親和性を 示し、 かつグルコースに対して高い酸化活性を有していることから、 グルコース の高感度かつ高選択的な測定に応用できる。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明において用いたプラスミド PGB2の構造を示す。
図 2は、 本発明の改変型酵素をコ一ドする突然変異遺伝子を作成する方法を示 す。
図 3は、 本発明の改変型 PQQGDHを用いるグルコースのアツセィを示す。 発明を実施するための最良の形態
改変型 PQQGDHの構造
本発明者は、 水溶性 PQQGDHをコードする遺伝子のコーディング領域中に エラ一ブローン P C R法によりランダムに変異を導入し、 アミノ酸残基の変異が 導入された水溶性 PQQGDHのライブラリ一を構築した。 これを大腸菌に形質 転換し、 グルコースに対する PQQGDHの活性についてスクリーニングして、 2 OmM濃度のグルコースに対する活性が 10 OmMのグルコースに対する活性 と同等であり、 低濃度のグルコースに対して野生型酵素より反応性が向上した P QQGDHを発現する多数のクローンを得た。
これらのクローンの一つについて遺伝子配列を解析したところ、 第 277番目 の G 1 uが G 1 yに置換されていることが判明した。 さらにこの残基を種々の別 のアミノ酸残基に置換したところ、 いずれの残基に置換しても野生型水溶性 PQ Q G D Hよりもグルコースに対する親和性が向上した優れた変異酵素が得られた。 次に、 第 277番目の残基の近傍の他の残基に関して部位特異的に変異を導入 し、 グルコースに対する親和性を測定した。 第 268残基から 289残基の領域 中の、 278番目の I 1 eを Ph eに置換した改変型酵素、 および 279番目の As nを H i sに置換した改変型酵素を作成し、 その活性を測定したところ、 こ れらの改変型酵素はグルコースに対して高い親和性を有していた。
さらに、 上記多数のクローンから、 2 OmM濃度のグルコースに対する活性が 野生型 PQQGDHと同等であるが、 2 OmMのラクト一スに対する活性が野生 型 PQQGDHより低下した PQQGDHを発現するクローンを選択した。 これらのクローンの一つについて遺伝子配列を解析したところ、 第 452番目 の As nが As pに置換されていることが判明した。 次に、 この残基をトレオニ ン、 リジン、 イソロイシン、 ヒスチジンあるいはァスパラギン酸残基に置換した ところ、 いずれの残基に置換しても野生型水溶性 PQQGDHよりもグルコース に対する選択性が向上した優れた変異酵素が得られた。 さらに、 第 452番目の 残基の近傍の他のアミノ酸残基に対しても同様に変異を導入した。 第 455番目 のリジン残基をイソロイシン残基に、 第 456番目のァスパラギン酸残基をァス パラギン残基に、 第 457番目のァスパラギン酸残基をァスパラギン残基に、 第 462番目のァスパラギン残基をァスパラギン酸残基に、 第 448番目のァスパ ラギン酸残基をァスパラギン残基にそれぞれ置換した変異酵素を構築した。 その 結果、 表 4に示すように、 いずれの変異酵素においてもグルコースに対する選択 性が向上したことがわかつた。
本発明の好ましい PQQグルコース脱水素酵素においては、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ GDHの第 448残基から第 468残基に 相当する領域において 1またはそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置 換されている。 好ましくは、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列番号 1で表さ れるアミノ酸配列の 462番目のァスパラギン残基、 452番目のァスパラギン 残基、 455番目のリジン残基、 456番目のァスパラギン酸残基、 457番目 のァスパラギン酸残基および第 448番目のァスパラギン酸残基に相当するアミ ノ酸残基の 1またはそれ以上が他のアミノ酸残基で置換されている。
また別の観点においては、 本発明の改変型 PQQGDHは、 配列:
Xaa8 Thr Ala Gly Xaal Val Gin Xaa2 Xaa3 Xaa4 Gly Ser Val Thr Xaa5 Thr Leu Glu Asn Pro Gly
(式中、 Xaal、 Xaa2、 Xaa3、 Xaa4、 Xaa5および Xaa8は任意の天然アミノ酸 残基である、 ただし、 Xaalが Asnであり、 Xaa2が Lysであり、 Xaa3が Asp であり、 Xaa4が Aspであり、 かつ Xaa5が Asnであるとき、 Xaa8は Aspで はない)を含む。
本発明の別の好ましい改変型 P Q Q G D Hは、 配列番号 1で表されるアミノ酸 配列の第 2 6 8残基から 2 8 9残基の領域において、 1またはそれ以上のアミノ 酸残基が他のアミノ酸残基で置換されている。 さらに、 本発明の特に好ましい改 変型 P Q Q GD Hは、 配列番号 1で表されるアミノ酸配列の 2 7 7番目のダル夕 ミン酸残基が、 ァラニン、 ァスパラギン、 リジン、 ァスパラギン酸、 ヒスチジン、 グルタミン、 ノ リンおよびグリシンからなる群より選択されるアミノ酸残基で置 換されているか、 または 2 7 8番目のイソロイシン残基がフエ二ルァラニン残基 で置換されている。
また別の観点においては、 本発明の改変型 P Q Q GD Hは、 配列:
Ser Glu Gin Gly Pro Asn Ser Asp Asp Xaa6 Xaa7 Asn Leu lie Val Lys Gly Gly Asn Tyr Gly Trp
[式中、 X a a 6およびは X a a 7は任意の天然アミノ酸残基であるが、 ただし、 X a a 6が G 1 uであるとき X a a 7は I l eではない] を含む。
本発明の改変型グルコース脱水素酵素においては、 グルコースデヒドロゲナー ゼ活性を有する限り、 さらに他のアミノ酸残基の一部が欠失または置換されてい てもよく、 また他のアミノ酸残基が付加されていてもよい。
さらに、 当業者は、 他の細菌に由来する水溶性 P Q Q GD Hについても、 本発 明の教示にしたがってアミノ酸残基を置換することにより、 グルコースに対する 親和性が向上した改変型グルコース脱水素酵素を得ることができる。 特に、 蛋白 質の一次構造を並列して比較すること、 あるいは当該酵素の一次構造をもとに予 測された二次構造を比較することにより、 Acinetobacter calcoaceticus 由来の水溶性 P Q Q GD Hの 2 7 7番目のグルタミン酸残基および 2 7 8番目の イソロイシン残基、 4 6 2番目のァスパラギン残基、 4 5 2番目のァスパラギン 残基、 4 .5 5番目のリジン残基、 4 5 6番目のァスパラギン酸残基、 4 5 7番目 のァスパラギン酸残基および第 4 4 8番目のァスパラギン酸残基に相当するアミ ノ酸残基に相当するアミノ酸残基を容易に認識することができる。 本発明にした がって、 そのような置換を行うことにより、 基質に対する親和性が改良された改 変型グルコース脱水素酵素を得ることができる。 これらの改変型グルコース脱水 素酵素も本発明の範囲内である。
改変型 P Q Q G D Hの製造方法
Acinetobacter calcoaceticus 由来の天然の水溶性 P QQGDHをコー ドする遺伝子の配列は配列番号 2で規定される。
本発明の改変型 PQQGDHをコードする遺伝子は、 天然の水溶性 P Q Q G D Hをコードする遺伝子において、 特定のアミノ酸残基をコードする塩基配列を、 変異すべきアミノ酸残基をコードする塩基配列に置換することにより構築するこ とができる。 このような部位特異的塩基配列置換のための種々の方法が当該技術 分野にぉレて知られており、 例えば、、 Sambrook ら," Molecular Cloning; A Laboratory Manual ,第 2 Ik , 1989, Cold Spring Harbor Laboratory Press , New Yorkに 載されてレ る。
このようにして得た変異遺伝子を遺伝子発現用のベクター (例えばプラスミ ド) に挿入し、 これを適当な宿主 (例えば大腸菌) に形質転換する。 外来性蛋白 質を発現させるための多くのベクター ·宿主系が当該技術分野において知られて おり、 宿主としては例えば、 細菌、 酵母、 培養細胞などの種々のものを用いるこ とができる。
ランダム変異を導入する場合には、 標的とする領域においてエラーブローン P CR法によりランダムに変異を導入し、 その標的領域に変異が導入された変異水 溶性 PQQGDH遺伝子ライブラリーを構築する。 これを大腸菌に形質転換し、 PQQGDHのグルコースに対する親和性について各クローンをスクリーニング する。 水溶性 PQQGDHは大腸菌において発現させたときにペリブラズム空間 に分泌されるため、 菌体そのものを用いて容易に酵素活性の検定を行うことがで きる。 このライブラリ一に、 2 OmMグルコース存在下で色素として PMS— D C I Pを加え、 PQQGDHの活性を目視により判定して、 グルコース 100m Mに対する活性と同等な活性を示すクローンを選択し、 遺伝子配列を解析してそ の変異を確認する。
さらに、 グルコースに対する選択性が向上した改変型 PQQGDHを得るため には、 このライブラリーに色素として PMS— DC I Pを加え、 PQQGDHの 活性を目視により判定して、 2 OmM濃度のグルコースに対する活性が野生型 P QQGDHと同等であるが、 2 OmMのラク I スに対する活性が野生型 P QQ GDHより低下した PQQGDHを発現するクローンを選択し、 遺伝子配列を解 祈してその変異を確認する。
上述のようにして得られた、 改変型 PQQGDHを発現する形質転換体を培養 し、 培養液から遠心分離などで菌体を回収した後、 菌体をフレンチプレスなどで 破砕するか、 またはォスモティックショックによりペリブラズム酵素を培地中に 放出させる。 これを超遠心分離し、 PQQGDHを含む水溶性画分を得ることが できる。 あるいは、 適当な宿主べクタ一系を用いることにより、 発現した PQQ GDHを培養液中に分泌させることもできる。 得られた水溶性画分を、 イオン交 換クロマトグラフィー、 ァフィ二ティークロマトグラフィー、 HPLCなどによ り精製することにより、 本発明の改変型 PQQGDHを調製する。
酵素活性の測定方法
本発明の PQQGDHは、 PQQを補酵素として、 グルコースを酸化してダル コノラクトンを生成する反応を触媒する作用を有する。
酵素活性の測定は、 PQQGDHによるグルコースの酸化にともなって還元さ れる PQQの量を酸化還元色素の呈色反応により定量することができる。 呈色試 薬としては、 例えば、 PMS (フエナジンメトサルフェート) —DC I P (2, 6—ジクロロフエノ一ルインドフエノール) 、 フェリシアン化カリウム、 フエ口 センなどを用いることができる。
グルコースに対する親和性
本発明の改変型 P Q Q G D Hはグルコースに対する親和性が野生型の親和性よ り大幅に向上している。 すなわち、 改変型 PQQGDHのグルコースに対する K m値は、 野生型 PQQGDHのグルコースに対する Km値より大幅に低い。 改変 型 PQQGDHの中でも Glu277Lysのグルコースに対する Km値は 8. 8mM であり、 また最大活性も野生型酵素と遜色ないことから、 低い濃度のグルコース に対する反応性が向上している。
したがって、 本改変型酵素を用いて作成されたアツセィキットあるいは酵素セ ンサ一はグルコース測定に関して感度が高く、 低い濃度のグルコースが検出でき るなどの優れた利点を有する。
選択性の評価方法
本発明の PQQGDHのグルコースに対する選択性は、 基質として、 2—デォ キシ— D—グルコース、 マンノース、 ァロース、 3— o—メチル—D—ダルコ一 ス、 ガラク 1 ^一ス、 キシロース、 ラクト一スおよびマルトース等の各種の糖を用 いて上述のように酵素活性を測定し、 グルコースを基質としたときの活性に対す る相対活性を調べることにより評価することができる。
グルコースアツセィキット
本発明はまた、 本発明に従う改変型 PQQGDHを含むグルコースアツセィキ ットを特徴とする。 本発明のグルコースアツセィキットは、 本発明に従う改変型 PQQGDHを少なくとも 1回のアツセィに十分な量で含む。 典型的には、 キッ トは、 本発明の改変型 PQQGDHに加えて、 アツセィに必要な緩衝液、 メディ エー夕一、 キャリブレーションカーブ作製のためのグルコース標準溶液、 ならび に使用の指針を含む。 本発明に従う改変型 PQQGDHは種々の形態で、 例えば、 凍結乾燥された試薬として、 または適切な保存溶液中の溶液として提供すること ができる。 好ましくは本発明の改変型 PQQGDHはホロ化した形態で提供され るが、 アポ酵素の形態で提供し、 使用時にホロ化することもできる。
グルコースセンサー
本発明はまた、 本発明に従う改変型 PQQGDHを用いるグルコースセンサー を特徵とする。 電極としては、 カーボン電極、 金電極、 白金電極などを用い、 こ の電極上に本発明の酵素を固定化する。 固定化方法としては、 架橋試薬を用いる 方法、 高分子マトリックス中に封入する方法、 透析膜で被覆する方法、 光架橋性 ポリマー、 導電性ポリマー、 酸化還元ポリマーなどがあり、 あるいはフエ口セン あるいはその誘導体に代表される電子メディエーターとともにポリマー中に固定 あるいは電極上に吸着固定してもよく、 またこれらを組み合わせて用いてもよい。 好ましくは本発明の改変型 PQQGDHはホロ化した形態で電極上に固定化する が、 アポ酵素の形態で固定化し、 PQQを別の層としてまたは溶液中で提供する こともできる。 典型的には、 ダルタルアルデヒドを用いて本発明の改変型 PQQ GDHをカーボン電極上に固定化した後、 アミン基を有する試薬で処理してダル タルアルデヒドをブロッキングする。
グルコース濃度の測定は、 以下のようにして行うことができる。 恒温セルに緩 衝液を入れ、 PQQおよび CaC l 2、 およびメデイエ一夕一を加えて一定温度 に維持する。 メディエー夕一としては、 フェリシアン化カリウム、 フエナジンメ トサルフェートなどを用いることができる。 作用電極として本発明の改変型 PQ QGDHを固定化した電極を用い、 対極 (例えば白金電極) および参照電極 (例 えば AgZAgC l電極) を用いる。 カーボン電極に一定の電圧を印加して、 電 流が定常になった後、 グルコースを含む試料を加えて電流の増加を測定する。 標 準濃度のグルコース溶液により作製したキヤリブレーションカーブに従い、 試料 中のグルコース濃度を計算することができる。
本明細書において明示的に引用される全ての特許および参考文献の内容は全て 弓 I用により本明細書に取り込まれるものとする。 また、 本出願が有する優先権主 張の基礎となる出願である日本特許出願平成 11一 124285号および 200 0-9137号の明細書に記載の内容は全て引用により本明細書に取り込まれる ものとする。
以下の実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、 本発明は実施例によ つて限定されることはない。
以下、 実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、 本発明はこれらの実施例 に限定されるものではない。
実施例 1
変異 P Q Q G D H遺伝子ライブラリの構築およびスクリーニング
プラスミド PGB2は、 ベクター pTr c 99A (フアルマシア社製) のマル チクロ一二ング部位に、 Acinetobacter calcoaceticus 由来 PQQGDH をコードする構造遺伝子を挿入したものである (図 1) 。 このプラスミドをテン プレートとして、 エラープロ一ン PCR法により種々の領域中にランダムに変異 を導入した。 PCR反応は、 表 1に示す組成の溶液中で、 94 3分間、 次に、 94°C3分間、 50132分間、 および 72 2分間を 30サイクル、 最後に 7 2でで 10分間の条件で行った。 表 1
Ta QDNAポリメラ一ゼ (5U/ 1 ) 0. 5 1 テンプレート DNA 1. 0 1 フォヮ一ドプライマ一 ABF 4. 0 1 リバースプライマ一 ABR 4. 0 Ai 1
1 0 XT a qポリメラ一ゼバッファ一 10. 0 1
1M/3—メルカプトエタノール 1. 0 pi 1
DMSO 10. 0 1
5mMMn C 12 10. 0 a 1
1 OmMdGTP 2. 0111
2mMd ATP 2. 0 1
1 OmMd CTP 2. 0 fi 1
1 OmMdTTP 2. 0 II 1
H2〇 51. 5111
00. 0 .1 得られた変異水溶性 PQQGDHのライブラリ一を大腸菌に形質転換し、 形成 された各コロニーをマイクロ夕イタ一プレートに移した。 コロニーを別のプレー トにレプリカし、 片方のプレートにはグルコース濃度 1 OmMおよび PMS— D C I Pを加え、 他方のプレートには 10 OmMグルコースおよび PMS— DC I Pを加え、 双方の PQQGDHの活性を目視で判定した。 2枚のプレートで同等 の PQQGDHの活性を示すクローンが多数得られた。
このうち 1つのクローンを任意に選び、 遺伝子配列を解析したところ、 第 2 7 7番目のダル夕ミン酸がグリシンに変異していたことがわかつた。 実施例 2
実施例 1で得られた各コロニーをマイクロタイ夕一プレートに移した。 コロニ 一を別のプレートにレプリカし、 片方のプレートにはグルコース濃度 2 OmMお よび PMS— DC I Pを加え、 他方のプレートには 2 OmMラクト一スおよび P MS— DC I Pを加え、 双方の PQQGDHの活性を目視で判定した。 2枚のプ レートでグルコースの示す活性よりもラクトースに対する活性が大幅に低下した クローンが多数得られた。
このうち 1つのクローンを任意に選び、 遺伝子配列を解析したところ、 452 番目のァスパラギンがァスパラギン酸に変異していたことがわかった。 実施例 3
改変型酵素 P Q Q G D H遺伝子の構築
配列番号 2に示される Acinetobacter calcoaceticus由来 PQQGDH の構造遺伝子をもとに、 常法に従って部位特異的変異法により 277番目のグル タミン酸残基または 278番目のイソロイシン残基をコードする塩基配列を所定 のアミノ酸残基をコードする塩基配列に置換した。 部位特異的変異はプラスミド PGB2を用いて、 図 2に示す方法により行った。 変異に用いた合成オリゴヌク レオチドターゲットプライマーの配列を表 2に示す。 表 2においては、 例えば 「E 277A」 は、 277番目のグルタミン酸がァスパラギン酸に置換されてい ることを表す。 表 2
E277A 5* - GAG GTT AAT TGC ATC GTC AGA G -3'
E277N 5' - C AAT GAG GTT AAT GTT ATC GTC AGA GTT TG -3'
E277K 5" - GAG GTT AAT ATC ATC GTC AGA G -3'
E277D 5' - GAG GTT AAT TTT ATC GTC AGA G -3'
E277H 5'- C AAT GAG GTT AAT GTG ATC GTC AGA GTT TG -3
E277Q 5 GAG GTT AAT TTG ATC GTC AGA G -3"
E277V 5' - C AAT GAG GTT AAT TAC ATC GTC AGA GTT TG -3
E277G 5に GAG GTT AAT TCC ATC GTC AGA G -3 '
I278F 5' - C AAT GAG GTT GAA TTC ATC GTC AGA G -3"
N279H 5 GAC AAT GAG GTG AAT TTC ATC GTC AGA GTT -3' ベクタ一プラスミ ド pKF l 8 k (宝酒造 (株) ) に Acinetobacter calcoaceticus 由来 P QQGDHをコードする遺伝子の一部を含む Kpn I- Hind III 断片を組み込み、 これをテンプレートとした。 このテンプレート 5 0 fmo 1と宝酒造 (株) 製 Mu t an (登録商標) — Exp r e s s Kmキ ットに付属のセレクションプライマ一 5 pmo 1、 リン酸化したターゲットプラ イマ一 50 pmo 1を全体 (20 1 ) の lZl 0量の同キットのァニーリング ノ ソファーとともに混合し、 1 0 0 、 3分間の熱処理でプラスミドを変性させ、 1本鎖にした。 セレクションプライマーは pKF 18 kのカナマイシン耐性遺伝 子上にある二重のアンバー変異を復帰させるためのものである。 これを 5分間氷 上に置き、 プライマ一をアニーリングさせた。 これに 3 1の同キットェクステ ンシヨンバッファー、 1 1の丁4 DNAリガーゼ、 1 1の丁4 DNAポ リメラ一ゼおよび 5 a 1の滅菌水を加えて相補鎖を合成した。
これを DNAのミスマッチ修復能欠損株である E.coli BMH71 - 18 mutSに形質転換し、 一晩振とう培養を行ってプラスミドを増幅させた。
次に、 ここから抽出したプラスミドを E.coli MV1184に形質転換し、 そのコロニーからプラスミドを抽出した。 そしてこれらのプラスミドについてシ ークエンスを行い、 目的とした変異の導入を確認した。 この断片を、 プラスミド pGB 2上の野生型 PQQGDHをコードする遺伝子の Kpn I-Hind III断片 と入れ替え、 改変型 PQQGDHの遺伝子を構築した。
同様にして、 配列:
5' -C ATC TTT TTG GAC ATG TCC GGC AGT AT- 3'
のオリゴヌクレオチド夕ーゲットプライマーを合成し、 452番目のァスパラギ ンをヒスチジンに置換した。 部位特異的変異はプラスミド pGB 2を用いて、 図 2に示す方法により行った。 さらに、 Asp448Asn、 Asn452Asp、 Asn452His、 Asn452Lys、 Asn452 hr、 Asn452Ile、 Lys455Ile、 Asp456Asn、 Asp457Asn、 Asn462Asp の各変異を有する改変型 P Q Q G D Hの遺伝子を構 築した。 実施例 4
改変型酵素の調製
野生型または改変型 PQQGDHをコードする遺伝子を、 E. c o l i用の発 現ベクターである pT r c 99 A (フアルマシア社) のマルチクローニングサイ トに揷入し、 構築されたプラスミドを E.coli DH 5ひ株に形質転換した。 こ れを 450mlの L培地 (アンピシリン 50 gZm 1、 クロラムフエニコ一ル 30 8ノ1111含有) で坂口フラスコを用いて 37 でー晚振とう培養し、 lm M CaC l 2、 500 MPQQを含む 71の L培地に植菌した。 培養開始後 約 3時間でイソプロピルチオガラクトシドを終濃度 0. 3mMになるように添加 し、 その後 1. 5時間培養した。 培養液から遠心分離 (5000X g、 10分、 4 ) で菌体を回収し、 この菌体を 0. 85%NaC 1溶液で 2回洗浄した。 集 菌した菌体をフレンチプレスで破砕し、 遠心分離 (10000X g、 1 5分、 4で) で未破砕の菌体を除去した。 上清を超遠心分離 (160500 X g (40000r.p.m. )、 90分、 4 ) し、 水溶性画分を得た。 これを粗精製酵素 標品として以下の実施例において用いた。
さらに、 こうして得た水溶性画分を 10 mMリン酸緩衝液 p H 7. 0で一晩透 析した。 透析したサンプルを 10 mMリン酸緩衝液 p H 7. 0で平衡化した陽ィ オン交換クロマトグラフィー用充填カラム TSKg e 1 CM-TOYOPEA RL 650M (東ソ一株式会社) に吸着させた。 このカラムを 1 OmMリン酸 緩衝液 pH7. 0、 750mlで洗浄した後、 0— 0. 2M N a C 1を含む 1 OmMリン酸緩衝液 pH 7. 0を用い、 酵素を溶出させた。 流速は 5mlZmi nで行った。 GDH活性を有する画分を回収し、 10mM MOP S -NaOH 緩衝液 (pH7. 0) で一晩透析した。 このようにして電気泳動的に均一な改変 型 PQQGDH蛋白質を得た。 これを精製酵素標品として以下の実施例において 用いた。 実施例 5
酵素活性の測定
酵素活性の測定は、 室温において、 10 mM MOPS-Na〇H緩衝液 ( H7. 0) 中において PMS (フエナジンメトサルフェート) 一 DC I P (2, 6—ジクロ口フエノールインドフエノール) を用い、 DC I Pの 600 nmの吸 光度変化を分光光度計を用いて追跡し、 その吸光度の減少速度を酵素の反応速度 とした。 このとき、 1分間に 1 mo 1の DC I Pが還元される酵素活性を 1ュ ニットとした。 また、 DC I Pの pH 7. 0におけるモル吸光係数は 16. 3 m M—1とした。 実施例 6
粗精製酵素標品ダルコ一スに対する親和性の評価
実施例 4で得られた野生型および各改変型 P Q Q GD Hの粗精製酵素標品をそ れぞれ l iMPQQ、 ImM C a C 12存在下で 1時間以上ホロ化した。 これ を 187 1ずつ分注し、 3 1の活性試薬 (6mMDC I P 48 1 , 600 mMPMS 8 1, 10 mMリン酸緩衝液 p H 7. 0 16 1 ) および各濃 度の D—グルコース溶液 1 Q pi 1を加え、 実施例 5に示す方法により室温で酵素 活性を測定した。 基質濃度対酵素活性のプロットから、 Kmを求めた。 結果を表 3に示す。
表 3
Km (mM)
野生型 26 0
G277 A 5
G277N 1 2
G 277K 8 9
G 277D 7 4
G277H 7 7
G277Q 4 3
G277 V 2 5
G 277 G 0 3
I 278 F 7 0
N279H 15 7
N452T 12, 5
N462D 12 2
N462K 0
N462 Y 20 4 これまで報告されている野生型 P Q Q G D Hのグルコースに対する Km値は約 25mMである。 これに対して、 今回構築した 277番目のグルタミン酸残基に 変異を導入した酵素および 278番目のイソロイシンをフエ二ルァラニンに置換 した酵素では、 いずれもグルコースに対する Km値は 1 OmM未満であった。 こ の結果から、 本発明の改変型 PQQGDHはグルコースに対して高い親和性を有 する酵素であることがわかる。 実施例 7
精製酵素標品のグ^/コースに対する親和性の評価
実施例 4で得られた野生型酵素および Glu277Lys改変型酵素の精製酵素標品 を用いて、 実施例 6と同様にそれぞれ 1
Figure imgf000019_0001
、 ImM CaC l 2存在下 で 1時間以上ホロ化した。 これを 187^ 1ずつ分注し、 3/_t lの活性試薬 (6 mMDC I P48 1 , 60 OmMPMS 8^ 1, l OmMリン酸緩衝液 pH 7. 0 16^ 1) および各濃度の D—グルコース溶液 10 L 1を加え、 実施例 5に示す方法により室温で酵素活性を測定した。 基質濃度対酵素活性のプロット から、 Kmおよび Vm a Xを求めた。 Glu277Lys のグルコースに対する Km値 は約 8. 8mMであり、 Vmax値は 3668UZmgであった。 これまで報告 されている野生型 PQQGDHのグルコースに対する Km値は約 25mMであり、 Vma X値は測定条件により 2500— 700 OUZmgである。 この結果から、 Glu277Lys 改変型 P Q Q G D Hはグルコースに対する親和性が大幅に向上し、 かつ、 野生型 PQQGDHに匹敵する高い活性を有する酵素であることがわかる。 実施例 8
基質特異性の評価
各改変型酵素の粗精製酵素標品について基質特異性を調べた。 実施例 4で得ら れた野生型および各改変型 PQQGDHの粗精製酵素標品をそれぞれ 1 MPQ Q; ImM CaC 12存在下で 1時間以上ホロ化した。 これを 187 1ずつ 分注し、 3 i lの活性試薬 (6mM DC I P, 60 OmM PMS, 1 OmM リン酸緩衝液 pH 7. 0を含む) および基質を加えた。 基質として、 それぞれ終 濃度 2 OmMとなるように 40 OmMのグルコース、 ラク 1 ^一スおよびマル] ^一 スを 10/z l加え、 室温で 30分間インキュベートして、 実施例 5と同様に酵素 活性を測定した。 値はグルコースを基質としたときの活性を 100とし、 これれ に対する相対活性で表した。 表 4に示されるように、 本発明の改変型酵素はいず れも野生型酵素と比較してグルコースに対する高い選択性を示した。

Claims

表 4 グルコース ラク卜ース マル卜一ス 野生型 100% 61% 61%Asp448Asn 100% 48% 36%Asn452Asp 100% 56% 50%Asn452His 100% 39% 39%Asn452Lys 100% 55% 42%Asn452Thr 100% 42% 30%Asn452Ile 100% 36% 28%Lys455Ile 100% 49% 37%Asp456Asn 100% 59% 41%Asp457Asn 100% 43% 32%Asn462Asp 100% 52% 41% 実施例 9 グルコースのアツセィ 改変型 PQQGDHを用いてグルコースをアツセィした。 Glu277Lys 改変型 酵素および Asn452Thr改変型酵素をそれぞれ、 l zMPQQ、 1 mM CaC 12存在下で 1時間以上ホロ化し、 各種濃度のグルコースおよび 5 wMPQQ、 10 mM CaC 12存在下で酵素活性を測定した。 方法は実施例 5に記載の酵 素活性の測定法に準じ、 DC I Pの 600 nmの吸光度の変化を指標とした。 図 3に示されるように、 Asn452Thr改変型 PQQGDHを用いて、 0. 1— 20 mMの範囲でグルコースの定量を行うことができた。 また、 Glu277Lys 改変型 PQQGDHについても同様の結果が得られた。 実施例 10 酵素センサ一の作製および評価 5ュニットの Glu277Lys改変型酵素および Asn452Thr改変型酵素にそれぞ れカーボンペースト 2 Omgを加えて凍結乾燥させた。 これをよく混合した後、 既にカーボンペース卜が約 4 Omg充填されたカーボンペースト電極の表面だけ に充填し、 濾紙上で研磨した。 この電極を 1%のダルタルアルデヒドを含む 10 mM M〇PS緩衝液 (pH7. 0) 中で室温で 30分間処理した後、 2 OmM リジンを含む 10 mM MOPS緩衝液 (pH 7. 0 ) 中で室温で 20分間処理 してグルタルアルデヒドをブロッキングした。 この電極を 1 OmM MOPS緩 衝液 (pH7. 0) 中で室温で 1時間以上平衡化させた。 電極は 4°Cで保存した。 作製した酵素センサーを用いてグルコース濃度の測定を行った。 本発明の改変 型 PQQGDHを固定化した酵素センサ一を用いて、 0. ImM— 5mMの範囲 でグルコースの定量を行うことができる。 産業上の利用性 改変型 P Q Q G D Hはグルコースに対する親和性が高いことから、 本酵素を用 いてァッセィキットあるいは酵素センサ一を作成すると従来の天然型の P QQG DHを用いた場合に比べ、 より低濃度のグルコース測定が可能であり、 また大幅 な感度の向上といつた利点が期待される。 請求の範囲
1. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする水溶性グルコース脱水素酵素におい て、 天然の水溶性グルコース脱水素酵素の 1またはそれ以上のアミノ酸残基が他 のアミノ酸残基で置換されており、 かつ前記天然の水溶性グルコース脱水素酵素 と比較してグルコースに対する親和性が高いことを特徴とする改変型グルコース 脱水素酵素。
2. 野生型の PQQGDHと比較してグルコースに対する高い選択性を有する、 請求項 1記載の改変型グルコース脱水素酵素。
3. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする P QQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P Q Q GD Hの 462番目 のァスパラギン残基もしくは該残基に相当するアミノ酸残基が他のアミノ酸残基 で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
4. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする PQQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ GDHの 452番目 のァスパラギン残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のァミノ酸残基 で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
5. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする PQQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ GDHの 455番目 のリジン残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のァミノ酸残基で置換 されている改変型グルコース脱水素酵素。
6. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする PQQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQGDHの 456番目 のァスパラギン酸残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のァミノ酸残 基で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
7. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする PQQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P QQ GDHの 457番目 のァスパラギン酸残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のァミノ酸残 基で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
8 . ピロ口キノリンキノンを補酵素とする P QQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P Q Q GD Hの 4 4 8番目 のァスパラギン酸残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のアミノ酸残 基で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
9 . ピロ口キノリンキノンを補酵素とする P QQグルコース脱水素酵素におい て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P Q Q GD Hの第 2 6 8残 基から第 2 8 9残基もしくは第 4 4 8残基から第 4 6 8残基の領域またはそれに 相当する領域において 1またはそれ以上のアミノ酸残基が他のアミノ酸残基で置 換されていることを特徴とする改変型グルコース脱水素酵素。
1 0. ピロ口キノリンキノンを補酵素とする水溶性グルコース脱水素酵素にお レて、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P Q Q G D Hの 2 7 7番 目のグルタミン酸残基もしくは該残基に相当するアミノ酸残基が他のアミノ酸残 基で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
1 1 . ピロ口キノリンキノンを補酵素とする水溶性グルコース脱水素酵素にお レ て、 Acinetobacter calcoaceticus 由来水溶性 P Q Q G D Hの 2 7 8番 目のイソ口イシン残基もしくは該残基に相当するァミノ酸残基が他のァミノ酸残 基で置換されている改変型グルコース脱水素酵素。
1 2 . ピロ口キノリンキノンを補酵素とする水溶性グルコース脱水素酵素にお いて、 配列番号 1で表されるアミノ酸配列の、 第 2 6 8残基から 2 8 9残基また は第 4 4 8残基から第 4 6 8残基の領域において、 1またはそれ以上のアミノ酸 残基が他のアミノ酸残基で置換されていることを特徴とする改変型グルコース脱 水素酵素。
1 3 . 配列
Xaa8 Thr Ala Gly Xaal Val Gin Xaa2 Xaa3 Xaa4 Gly Ser Val Thr Xaa5 Thr Leu Glu Asn Pro Gly
(式中、 Xaal、 Xaa2、 Xaa3, Xaa4、 Xaa5および Xaa8は任意の天然アミノ酸 残基である、 ただし、 Xaalが Asnであり、 Xaa2が Lysであり、 Xaa3が Asp であり、 Xaa4力 Aspであり、 かつ Xaa5が Asnであるとき、 Xaa8は Aspで はない)を含む、 P Q Qグルコース脱水素酵素。
1 4. 配列:
Ser Glu Gin Gly Pro Asn Ser Asp Asp Xaa6 Xaa7 Asn Leu lie Val Lys Gly Gly Asn Tyr Gly Trp
[式中、 X a a 6およびは X a a 7は任意の天然アミノ酸残基であるが、 ただし、 X a a 6が G 1 uであるとき X a a 7は I 1 eではない] を含む、 P Q Qダルコ ース脱水素酵素。
1 5. 配列番号 1で表されるアミノ酸配列の 2 7 7番目のグルタミン酸残基が 他のアミノ酸残基で置換されている、 請求項 1 4記載の改変型グルコース脱水素
1 6 . 配列番号 1で表されるァミノ酸配列の 2 7 8番目のイソ口イシン残基が 他のアミノ酸残基で置換されている、 請求項 1 4記載の改変型グルコース脱水素
1 7 . 請求項 1— 1 6のいずれかに記載の改変型グルコース脱水素酵素をコー ドする遺伝子。
1 8 . 請求項 1 6に記載の遺伝子を含むベクター。
1 9. 請求項 1 6に記載の遺伝子を含む形質転換体。
2 0 . 請求項 1 6に記載の遺伝子が主染色体に組み込まれている、 請求項 2 0 記載の形質転換体。
2 1 . 請求項 1— 1 6のいずれかに記載の改変型グルコース脱水素酵素を含む グルコースアツセィキット。
2 2 . 請求項 1一 1 6のいずれかに記載の改変型グルコース脱水素酵素を含む グルコースセンサー。
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