WO1993005755A1

WO1993005755A1 - Cosmetic composition and emulsion composition

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Publication number: WO1993005755A1
Application number: PCT/JP1992/001229
Authority: WO
Inventors: Masao Suzuki; Koichi Saito; Masahide Nakata
Original assignee: Nof Corporation
Priority date: 1991-09-27
Filing date: 1992-09-25
Publication date: 1993-04-01
Also published as: DE69228373D1; US5589515A; EP0564656A1; EP0564656A4; US5700396A; DE69228373T2; EP0564656B1

Description

明細書化粧料組成物及び乳化液組成物技術分野

本発明は、油性成分中にシス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体を高濃度に含有する化粧料組成物及び乳化液組成物に関する。背景技術

従来、シス一 Δ 9—才クタデセン酸（ォレイン酸）またはその誘導体を高濃度で含有する化粧料組成物は知られていなかった。

これは、従来の市販のォレイン酸またはその誘導体は、臭が悪い、着色している、皮膚刺激性がある、使甩感が悪い、経時安定性が悪くて臭気や着色が増大しやすいことなどの理由による。

特開昭 6 1 - 2 9 7号公報（特公平 2— 5 7 1 2 0号公報）には高純度ォレイン酸の製造法が開示され、またこの高純度ォレイン酸の誘導体.として、特開昭 6 2 - 1 3 2 8 4 1号公報にはグリセリンモノォレー卜の製造法が、特開昭 6 2— 1 3 8 4 5 1号にはプロピレングリコールモノォレートの製造法が、特開昭 6 2 - 1 3 8 4 5 2号にはポリアルキレンダリコ一ルモノォレー卜の製造法が、特開昭 6 2 - 1 4 2 1 4 1号にはソルビタンォレー卜の製造法が、特開昭 6 2— 1 5 3 2 5 0号にはポリアルキレングリコールアルキルエーテルオレー卜の製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 1号にはポリオキシアルキレンポリオ一ルォレ一トの製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 2号にはポリオキシアルキレン多価アルコールォレ一トの製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 3号にはォレイン酸エステルの製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 4号にはポリアルキレングリコールォレートの製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 5号にはポリオキシアルキレンダリセリンモノォレートの製造法が、特開昭 6 2 - 1 5 3 2 5 6号にはポリグリセリンォレー卜の製造法が開示されており、これらの高純度ォレイン酸やそのエステルは無色、無臭、安定で皮膚刺激性が少なく、医薬品、化粧品、食品、合成樹脂、潤滑油、バイオケミカルなどの分野に利用可能であることが示唆されているが、具体的な化粧料組成物については記載されていない。

本発明は、油性成分中にシス一 Δ 9—才クタデセン酸またはその誘導体を高濃度に含有する化桩料組成物及び乳化液組成物を提供し、従来にない優れた使用感と優れた経時安定性を示す化粧料組成物及び優れた乳化安定性を示す乳化液組成物を提供することを目的とする。発明の開示

本発明は、油性成分 0. 1〜9 9重量％と水性成分 9 9. 9〜1重量％とからなり、油性成分中シス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体が 8 5重量％以上、かつシス— Δ 9—不飽和脂肪酸またはその誘導体が 9 0重量％以上で、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸以外の脂肪酸、その誘導体又はその他の油性成分が 1 0重量％以下である化粧料組成物を提供するものである o

また、本発明は、油性成分 0. 1〜9 9重量％と水性成分 9 9 . 9〜1重量％とからなり、油性成分中シス一厶 9—ォクタデセン酸又はその誘導体が 8 5重量％以上で、かつシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸又はその誘導体が 9 0重量％以上で、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸以外の脂肪酸、その誘導体又はその他の油性成分が 1 0重量％以下であり、さらに油性成分が水性成分に不溶の油性物質と水性成分に溶解あるいは乳化する界面活性剤とからなる乳化液組成物を提供するものである。発明を実施するための最良の形態以下、本発明をより詳細に説明する。

油性成分と水性成分との比は 0 . 1〜9 9重量％ : 9 9. 9〜1重量％であるが、この比は通常の化粧料組成物における使用比率でり、目的とする化粧料組成物により異なる。この比は、たとえば化粧水ではひ. 5〜2 0重量％： 9 9. 5〜8 0重量％、クリームでは 1 0〜8 5重量％： 9 0 〜1 5重量％、乳液では 3〜5 0重量％： 9 7〜5 0重量％、洗浄用フォームでは 3 0〜7 0重量％： 7 0〜3 0重量％である。

本発明において、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸とは、シス一 Δ 9—才クタデセン酸（慣用名：ォレイン酸）、シス一 Δ 9—へキサデセン酸（慣用名：パルミトレイン酸）などのように 9位にシス不飽和結合を 1個もつ脂肪酸をいう。

シス— Δ 9—不飽和脂肪酸（シス一 Δ 9—才クタデセン酸を含む）の誘導体としては次のものがある。

( 1 ) 塩：ナトリウム、力リウム等のアル力リ金属塩；アンモニゥム塩；モルホリン塩；メチルァミン、ェチルァミン、ブチルァミン等のアルキルァミン；モノエタノールァミン、ジエタノールァミン、トリエタノールァミン、トリイソプロパノールァミン、 2—ァミノ一 2—メチル一 1—プロパノール、 2—ァミノ一 2—メチル一 1 , 3—プロパンジオール等のァルカノールアミン塩；アルギニン等の塩基性アミノ酸塩など（2 ) アミド

：アミド（このアミドはシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸アミドである）；メチルァミン、ェチルァミン、ブチルァミン、シス一 Δ 9—不飽和ァミン等のアルキルまたはアルケニルァミンとのァミド；モノエタノールァミン、ジエタノールァミン、イソプロパノールァミン、 2—アミノー 2—メチル一 1一プロパノール、 2—ァミノ一 2—メチルー 1 , 3—プロパンジオール等のアル力ノールアミンとのアミド；これらのアミドのポリオキシェチレン化物またはポリォキシプロピレン化物；グルタミン酸等のァミノ酸とのァミドまたはそれらの塩、ナトリウムー N—メチルタウリンとのァミド；シス一 Δ 9—不飽和ァシル化コラーゲン等のシスー厶 9一不飽和ァシル化ペプチドなど

( 3 ) エステル：メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ一ル、ネオペンチルアルコーノレ、へキサノール、ォクタノール、 2—ェチルへキサノール、ノナノール、イソノナノール、デカノール、ドデカノール、イソトリデカノール、テトラデカノール、へキサデカノール、イソパルミチルアルコール、へキシルデシルアルコール、ォクタデカノール、イソステアリルアルコール、アイコサノール、 2—ォクチルドデ力ノール、ドコサノール、ォクタコサノール、トリアコンタノール、ァリルアルコール、へキサデセニルアルコール、シス一 Δ 9—ォクタデセニルアルコール、ドコセノール、シクロへキサノール、ラノリンアルコール、テルペンアルコール、ベンジルアルコール等一俪アルコールまたはそれらのボリォキシェチレン化物またはポリオキシプロピレン化物とのエステル；ェチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセロール、ポリグリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソビトール、マンニトール、ソルビタン等の多価アルコールまたはそれらのポリオキシエチレン化物またはポリオキシプロピレン化物とのエステノレ；グルコース、シユークロース等の糖とのエステル；コレステロール、コレスタロール、シトステロール等のステロール類とのエステノレ；トコフエロール、オリザノール、グアヤコール、ゴシポール、テルべンアルコール、フッ素化アルコール、イセチオン酸等の他のヒドロキシ化合物とのエステルまたはそれらの塩；シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸のァシル基が導入されたリン脂質など

( 4 ) シス一 Δ 9—不飽和アルコール誘導体：シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸から誘導されたシス一 Δ 9—不飽和アルコール、そのリン酸エステル、硫酸エステル、ポリオキシエチレン化物、ポリオキシプロピレン化物、ポリォキシエチレン化リン酸エステル、ポリオキシエチレン化硫酸エステル、ポリオキシプロピレン化リン酸エステル、ポリオキシプロピレン化硫酸ェステルまたはそれらの塩；シス一 Δ 9—不飽和アルコールと酢酸、酪酸、 2—ェチルへキサン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、シス一Δ 9—才クタデセン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、シユウ酸、クェン酸、リンゴ酸等の飽和、不飽和、直鎖、分枝、一価又は多価のカルボン酸あるいはそれらのヒドロキシル化カルボン酸とのエステルもしくは部分エステルまた部分エステル塩；上記（3 ) に記載したアルコール、糖またはヒドロキシ化合物とシス一厶 9一不飽和アルコールとのエーテルなど

( 5 ) シス一 Δ 9—不飽和アミン誘導体：シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸から誘導体されたシス一 Δ 9—不飽和ァミンと塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸等の酸との塩；シス一Δ 9—不飽和基をもつ第四アンモニゥム塩、シス一 Δ 9—不飽和基をもつ第四アンモニゥムベタインなど

すなわち、ここに示したように本発明における油性成分であるシス一 Δ 9一不飽和脂肪酸の誘導体は、水性成分に不溶の油性物質または水性成分に溶解あるいは乳化する界面活性剤である。したがって、本発明の化粧料組成物は油性物質と水性成分とからなる二層に分離した組成物、界面活性剤と水性成分とからなる均一な組成物、さらに油性物質を界面活性剤で水性成分に可溶化、乳化、あるいは分散させた均一な透明あるいは白濁した組成物がある。

上記シス一Δ 9—不飽和脂肪酸の誘導体うち、好ましいものとしては油性物質として、エタノール、イソプロパノール、シス一 Δ 9—へキサデセニルアルコール、シス一Δ 9—ォクタデセニルアルコール、イソステアリルアルコール、コレステロール及びトコフエロールのシス一 Δ 9—ォクタデセン酸エステル；グリセリンのトリシスー厶 9—ォクタデセン酸エステル、シス一厶 9—ォクタデセン酸、シス一Δ 9—ォクタデセニルアルコールなどが挙げられ、界面活性剤として、グリセロール又はポリグリセロールのモゾシスー厶 9ーォクタデセン酸エステル、ソルビタンのモノ又はセスキシスー厶 9—ォクタデセン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノシス一 Δ 9—ォクタデセン酸エステル、ポリォキシエチレンソルビトールエーテルのトリ又はテトラシス一厶 9—ォクタデセン酸エステル、ポリオキシエチレンモノシス一厶 9ーォクタデセン酸エステル、ポリオキシェチレンシス一 Δ 9—ォクタデセニルエーテルなどが挙げられ、特に好ましいものとしては油性物質、界面活性剤ともにシス一 Δ 9—才クタデセン酸のエステル類が挙げられる。

本発明において、水性成分に不溶の油性物質であるシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸およびその誘導体を水性成分に乳化または可溶化させるためのシスー厶 9一不飽和脂肪酸誘導体である界面活性剤を用いると、他の界面活性剤を用いた場合よりも乳化または可溶化が容易に行われ、その安定性も非常に優れている。このときの油性物質と界面活性剤との重量比は油性成分あるいは水性成分の種類、その比率、他の添加成分等により変化するが、 9 9〜1 ： 1〜9 9、好ましくは 9 7〜 3 ： 3〜 9 7である。

その他の油性成分としては、シス一 Δ 9一不飽和脂肪酸およびその誘導体以外の油性成分がすべて含まれる。すなわち、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸以外の脂肪酸またはその誘導体のほか、パラフィン、灯油、スクヮラン、植物油、動物油、ラノリン、木ろう、へキサデ力ノール、イソステアリルアルコール、シリコーン油、フッ素化炭化水素、ポリオキシプロピレンェ一テル、コレステロール、トコフヱロールなど天然あるいは合成の油性物質が含まれ、またラウリン酸ジエタノールアミドなどのシスー厶 9—不飽和脂肪酸以外の脂肪酸から誘導された界面活性剤ゃポリォキシェチレンァルキルフエニルエーテルなどの他の界面活性剤も含まれる。

水性成分は保湿剤として作用するもので、水はもちろんのこと、水と自由な比率で混合しうる化合物、たとえばエタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、 1 , 3—ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ソルビトール、ポリグリセロール、ポリビニルァノレコール等のアルコール；グノレコース、シユークロース等の糖；ヒアルロン酸等のムコ多糖類；グルタミン酸等のアミノ酸；コラーゲン等の蛋白質などがある。

本発明において、シス一Δ 9—才クタデセン酸とともにパルミトレイン酸等の他のシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸が存在すると、これはシス一 Δ 9— ォクタデセン酸と同様の効果を示す。油性成分中のシス一厶 9一才クタデセン酸の含有率は 8 5重量％以上、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸の含有率は 9 0重量％以上であるが、好ましくはシス一△ 9—ォクタデセン酸が 9 0 重量％以上、シス— Δ 9—不飽和脂肪酸が 9 3重量％以上、さらに好ましくはシス一 Δ 9—ォクタデセン酸が 9 5重量％以上、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸が 9 7重量％以上であり、最も好ましくはシス一 Δ 9—ォクタデセン酸が 9 9重量％以上である。シス一 Δ 9—才クタデセン酸が 8 .5重量％未満あるいはシス— Δ 9—不飽和脂肪酸が 9 0重量％未満では化粧料組成物の使用感が不十分である。

本発明の化粧料組成物は、前記の油性成分と水性成分のほかに、さらにビタミン、抗生物質などの医薬、栄養剤、紫外線吸収剤、カーボンブラック、酸化チタン、酸化鉄、金属石鹼、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、染料、香料など、通常化粧料に添加される成分を含有することができる。本発明の化粧料組成物は、その配合組成により液状、クリーム状、ゲル状、固体状の.ものなどがあり、化粧水、化粧油、乳液、口紅、ヘアリキッド、ヘアクリーム、養毛料、ファンデーション、各種のクリームなどとして使用される。

また、本発明の乳化液組成物は、通常の乳化液組成'物に添加される各種添加剤を含有することができる。

本発明の化粧料組成物及び乳化液組成物の調製方法は、上記各成分を配合することにより行うことができる。各成分の添加順序は、特に制限されるものではなく、適宜選定して添加することができる。配合された各成分は、各種混合機、各種分散機、各種乳化機などにより適宜混合され本発明の化粧料組成物及び乳化液組成物が調製される。

本発明において、水性成分に不溶のシス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体を水性成分に乳化または可溶化する際に、界面活性剤としてシスー Δ 9—ォクタデセン酸誘導体を使用すると安定性が非常に優れることは、シス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体が高濃度になるとシス一 Δ 9—ォクタデセノィル基またはシス—△ 9—ォクタデセニル基の分子相互間の配向性と凝集性が向上して固有の分子構造がシャープに発現するようになるため、これがシス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体を高濃度に含有する化粧料組成物の使用感の向上に影響しているものと思われる。

本発明の油性成分中にシスー厶 9一才クタデセン酸またはその誘導体を高濃度で含有する化粧料組成物は、使用感が非常に良好で、シス一 Δ 9— ォクタデセン酸またはその誘導体を低濃度で含有する化粧料組成物に比較してその結果は格段に優れている。

さらに、シス一Δ 9—才クタデセン酸の含有濃度の低い市販のォレイン酸またはその誘導体を原料とする化粧料は経時的に着色や臭気の発生を起こすが、本発明の化粧料組成物はこのような問題もない。

また、本発明の油性成分中にシス一厶 9一才クタデセン酸またはその誘導体を高濃度で含有する乳化液組成物は、乳化安定性が極めて優れている。実施例

つぎに、実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。

実施例および比較例では、油性成分として種々のシス一 Δ 9—才クタデセン酸およびその誘導体を含有するォレイン酸またはォレイン誘導体を用いた。また、その濃度はォレイン酸中のシス一厶 9—ォクタデセン酸またはシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸の純度で表わした。

さらに、ォレイン酸またはォレイン酸誘導体を 2種以上用いた組成物についてシス一厶 9一才クタデセン酸またはその誘導体の濃度を変える場合、配合する各ォレイン酸またはォレイン酸誘導体は同じ純度のシス一 Δ 9— ォクタデセン酸を含有するォレイン酸またはォレイン酸誘導体を用いた。なお、実施例中の％は重量％を示し、比較例中のシス一 Δ9—才クタデセン酸純度 57%でシス一Δ 9—不飽和脂肪酸 66重量％のォレイン酸またはその誘導体は、市販のォレイン酸またはその誘導体である。

また、化粧料組成物の評価方法、乳化安定性の評価方法、さらにシス一厶 9一才クタデセン酸を含むシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸の純度分析方法はつぎのとおりである。

使用性の評価方法

女性パネラ一 20名により、臭気、のび、サッパリ感、モリエント効果などを総合した使用感を判定してもらい、良いと答えた人数を示した。乳化安定性の評価方法

油性成分（油性物質と界面活性剤）および水性成分を軽く振とうして混合したのち、ホモジナイザー [(株）曰本精機製作所製、 DX— 3型] を用いて、 10， 000回転で 15分間乳化させた。乳化液の状態を肉眼で観察したのち、その静置安定性を下記の基準にしたがって評価した。

安定：安定に乳化している

わずかに分離：わずかに分離している

分離：完全に 2枏分離している

純度分析方法

二重結合の位置や立体構造の異なる異性体を分離することのできるキヤピラリイカラム（Sup e l c o I n c.製 SP— 2560 : 0.25 随 x l 00m) を装着したガスクロマトグラフィー [(株）島津製作所製 GC— 9A] による。実施例 1〜 5、比較例 1〜 3

表 1に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるォレオイルグルタミン酸を界面活性剤とする化粧水を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 1に示す。

処方

油性成分

界面活性剤：ォレオイルグルタミン酸 3%

水性成分

エタノール 10%

精製水 85 %

ソルビトール 2%

実施例 6〜10、比較例 4〜6

表 2に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるナトリウムォレオイルグルタメ一トを界面活性剤とするクレンジングクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 2に示す。

処方

油性成分

界面活性剤：ナトリウムォレオイルグルタメート 45% 水性成分：精製水 50 %

ポリエチレングリコール 5% 表 2

シス一 Δ9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 ( ）脂肪酸純度 (％) ( 数）実施例 6 99.9 100 20

実施例 7 99 99.5 18

実施例 8 95 97 16

実施例 9 90 93 15

実施例 10 85 90 13

比較例 4 80 86 10

比較例 5 70 78 7

比較例 6 57 66 0 実施例 11〜 15、比較例 7〜 9

表 3に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるグリセロールモノォレートと、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシェチレン（25モル）ォレイルェ一テルを界面活性剤として用いてなる化粧水を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 3に示す。

処方

油性成分

界面活性剤：グリセロールモノォレート 3%

ポリオキシエチレン（25モル）ォレイルエーテル 2%

水性成分

エタノール 10%

精製水 82 %

グリセロール 3%

表 3

シスー厶 9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 11 99.9 100 20

実施例 12 99 99.5 19

実施例 13 95 97 18

実施例 14 90 93 18

実施例 15 85 90 15

比較例 7 80 86 9

比較例 8 70 78 0

比較例 9 57 66 0 実施例 1 6〜 2 0、比較例 1 0〜： L 2

表 4に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるジォレオイルホスファチジルコリンと、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシエチレン（2 0モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いてなる化粧水を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 4に示す。処方

油性成分

界面活性剤：ジォレオイルホスファチジルコリン 2 % ポリオキシエチレン（2 0モル）ソルビタンモノォレート 1 % 水性成分

エタノール 1 5 % 精製水 8 0 % プロピレングリコール 2 % 表 4

シス一 Δ 9—ォクタシス— Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 16 9 9. 9 1 0 0 2 0

実施例 17 9 9 9 9. 5 2 0 実施例 18 9 5 9 7 1 8

実施例 19 9 0 9 3 1 5

実施例 20 8 5 9 0 1 3

比較例 10 8 0 8 6 8 比較例 11 7 0 7 8 0 比較例 12 5 7 6 6 0 実施例 21〜 25、比較例 13〜； L 5

表 5に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体である N—ォレオイルダルタミン酸と、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるへキサグリセロールモノォレー卜を界面活性剤として用いてなる化粧水を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 5に示す。

処方

油性成分

界面活性剤： N—ォレオイルグルタミン酸 2%

へキサグリセロールモノォレート 3%

水性成分

エタノール 10%

精製水 85 % 表 5

シス一 Δ9—ォクタシスー厶 9一不飽和使用性評価デセン酸純度 ( ）脂肪酸純度 (％) (人数）実蹿例 21 99.9 100 20

実施例 22 99 99.5 19

実施例 23 95 97 16

実施例 24 90 93 14

実施例 25 85 90 11

比較例 13 80 86 3

比較例 14 70 78 0

比較例 15 57 66 0 実施例 26〜 30、比較例 16〜 18

表 6に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるィソステアリルォレ一トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンテトラオレートを界面活性剤として用いた二層に分離するシヱークローションを下記の処方で調製し、その使用性を評価した。結果を表 6に示す。

処方

油性成分

油性物質：ィソステアリルォレート 8%

界面活性剤：ポリオキシエチレン（20モル）

ソルビタンテ卜ラオレート 0.2%

水性成分

精製水 79.8%

エタノール 10%

ソル'ビトール 1%

グリセローノレ 1 0 表 6 シスー厶 9一才クタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度（％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 26 99.9 100 20 実施例 27 99 99.5 20 実施例 28 95 97 18 実施例 29 90 93 17 実施例 30 85 90 13 比較例 16 80 86 4 比較例 17 70 78 0

比較例 18 57 66 0 実施例 31〜 35、比較例 19〜 21

表 7に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるへキサデセニルォレ一トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシエチレン（10モル）ォレイルエーテルを界面活性剤として用いたスキンクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 7に示す。

処方

油性成分

油性物質：へキサデセニルォレート 70 %

界面活性剤：ポリオキシエチレン（10モル）

ォレイルエーテル 5%

水性成分：精製水 22 %

グリセロール 3%

表 7

シス一 Δ 9—ォクタシスー厶 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) C人数）実施例 31 99.9 100 20

実施例 32 99 99.5 20 実施例 33 95 97 19

実施例 34 90 93 18

実施例 35 85 90 13

比較例 19 80 86 7

比较例 20 70 78 0

比较例 21 57 66 0 実施例 36〜 40、比較例 22〜 24

表 8に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるェチルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるジグリセ口ールモノォレー卜を界面活性剤として用いてなるスキンクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 8に示す。

処方

油性成分

油性物質：ェチルォレート 65%

界面活性剤：ジグリセロールモノォレート 5%

水性成分：精製水 30 % 表 8

シス一 Δ 9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度（％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 36 99.9 100 20

実施例 37 99 99.5 20

実施例 38 95 97 18

実施例 39 90 93 18

実施例 40 85 90 14

比較例 22 80 86 7

比較例 23 70 78 1

比較例 24 57 66 0 実施例 41〜 45、比較例 25〜 27

表 9に示す純度の異なるォレイン酸と、そのそれぞれのォレイン酸を還元して得たォレイルアルコールとを、純度を対応させてエステル化して、純度の異なるォレイルォレートを調製した。このォレイルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるグリセロールモノォレートとシュクロースモノォレ—トを界面活性剤として用いてなるスキンクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 9に示す。

処方

性成分

油性物質：ォレイルォレート 40%

界面活性剤：グリセロールモノォレート 2.5%

シュクロースモノォレート 1.5% 水性成分：精製水 53 %

プロピレングリコール 3%

表 9

シス一 Δ 9—ォクタシス一△ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 41 99.9 100 20

実施例 42 99 99.5 19 実施例 43 95 97 18 実施例 44 90 93 16 実施例 45 85 90 13 比較例 25 80 86 8 比較例 26 70 78 0

比較例 27 57 66 0 実施例 46〜 50、比較例 28〜 30

表 10に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるグリセロールトリォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるソルビタンセスキォレートとポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いてなるスキンクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 10に示す。

処方

油性成分

油性物質：グリセロールトリオレート 75%

界面活性剤：ソルビタンセスキォレート 3.5%

ポリオキシエチレン（20モル）

ソルビタンモノォレート 1.5%

水性成分：精製水 17 %

ソルビトール 3% 表 10

シス一 Δ 9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸裨度（％) 脂肪酸純度 (％) (人数）

実施例 46 99.9 100 19

実施例 47 99 99.5 19

実施例 48 95 97 18

実施例 49 90 93 15

実施例 50 85 90 13

比較例 28 80 86 7

比較例 29 70 78 0

比較例 30 57 66 0 実施例 51〜55、比較例 3：!〜 33

表 11に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体である 2—ォクチルドデシルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるペンタエリスリトールモノォレ一卜とボリォキシエチレン（20モル）ォレイルエーテルを界面活性剤として用いてなるスキンクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 11に示す。処方

油性成分

油性物質： 2—才クチルドデシルォレート 20%

界面活性剤：ペンタエリスリトールモノォレート 2%

ポリオキシエチレン（20モル）

ォレイルエーテル 1%

水性成分：精製水 72%

グリセロール 5% - 表 11

シスー厶 9ーォクタシス一△ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 51 99.9 100 20 実施例 52 99 99.5 19 実施例 53 95 97 18 実施例 54 90 93 18 実施例 55 85 90 14 比較例 31 80 86 9 比較例 32 70 78 7 比較例 33 57 66 0 実施例 56〜60、比較例 34〜36

表 12に示す純度の異なるォレイン酸と、その誘導体であるコレステロールォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるジォレオイルホスファチジルコリンを界面活性剤として用いてなる乳液を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 12 に示す。

処方

油性成分

油性物質：ォレイン酸 . 2%

コレステロールォレート 10%

界面活性剤：ジォレオイルホスファチジルコリン 2%

水性成分：精製水 86% 表 12

シス一Δ9—才クタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度（％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 56 99.9 100 20

実施例 57 99 99.5 19

実施例 58 95 97 18

実施例 59 90 93 18

実施例 60 85 90 15

比較例 34 80 86 10

比較例 35 70 78 7

比較例 36 57 66 0 実施例 61〜65、比較例 37〜39

表 13に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるグリセロールジォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体である L一アルギニンォレートを界面活性剤として用いてなる乳液を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 13に示す。

処方

性成分

油性物質：グリセロールジォレート 15%

界面活性剤： L—アルギニンォレート 1%

水性成分：精製水 84 % 表 13

シス一 Δ9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) CA ) 実施例 61 99.9 100 20

実施例 62 99 99.5 20

実施例 63 95 97 18

実施例 64 90 93 18

実施例 65 85 90 18

比較例 37 80 86 14

比較例 38 70 78 9

比較例 39 57 66 0 実施例 66〜 70、比較例 40〜 42

表 14に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるトコフエ口一ルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるシュクロースモノォレートを界面活性剤として用いてなる乳液を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 14に示す。

処方

油性成分

油性物質：トコフヱロールォレート 10%

界面活性剤：シュクロースモノォレ一卜 3%

水性成分：精製水 84 %

グリセロール 3% 表 14

シス一Δ9—才クタシス—Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 66 99.9 100 20

実例 67 99 99.5 19

実施例 68 95 97 18

実施例 69 90 93 15

実施例 70 85 90 13

比較例 40 80 86 7

比較例 41 70 78 0

比較例 42 57 66 0 実施例 71〜75、比較例 43〜45

表 15に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるイソプロピルォレ一卜を油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシエチレン（20モル）ォレイルエーテルとポリオキシエチレン（5 モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いてなるクレンジングクリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 15に示す。

処方

油性成分

油性物質：イソプロピルォレー卜 80%

界面活性剤：ボリォキシエチレン（20モル）

ォレイルェ一テル 3% ポリオキンエチレン（5モル）

ソルビタンモノォレート 2% 水性成分：精製水 15 % 表 15 シスー厶 9一才クタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 71 99.9 100 20

実施例 72 99 99.5 20 実施例 73 95 97 18 実施例 74 90 93 18 実施例 75 85 90 13 比較例 43 80 86 7 比較例 44 70 78 0 比較例 45 66 0

^{5 7} 実施例 76〜 80、比較例 46〜 48

表 16に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるォレイルアルコールを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体である力リゥムォレートを界面活性剤として用いてなるクレンジングフォームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 16に示す。処方

油性成分

油性物質：ォレイルアルコール 3%

界面活性剤：カリ.ゥムォレート 40%

水性成分：精製水 57 % 表 16

シス一 Δ9—才クタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）

実施例 76 99.9 100 20

実施例 77 99 99.5 19

実施例 78 95 97 18

実施例 79 90 93 18

実施例 80 85 90 14

比較例 46 80 86 9

比較例 47 70 78 0

比較例 48 57 66 0 実施例 8 1 - 8 5 . 比較例 4 9〜5 1

表 1 7に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるエチレンダリコールモノォレ一トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるナ卜リウム一 N—ォレオイルグルタメ一卜を界面活性剤として用いてなるクレンジンダフオームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 1 7に示す。

処方

油性成分

油性物質：エチレングリコールモノォレート 5 % 界面活性剤：ナトリウム一 N—ォレオイルグルタメート 4 0 % 水性成分：精製水 5 0 %

ポリエチレングリコール 5 % 表 1 7

実施例 86 ~ 90、比較例 52 ~ 54

表 18に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるイソステアリルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体である卜リエタノールァミンォレ一トを界面活性剤として用いてなる乳液状ファンデーシヨンを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 18に示す。

処方

油性成分

油性物質：イソステアリルォレート 18%

界面活性剤：トリエタノールアミンォレート 5%

水性成分：精製水 64.9%

顔料：酸化チタン 8%

タルク 4%

着色顔料 0.1% 表 18

シス一 Δ9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度（％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 86 99.9 100 20

実施例 87 99 99.5 20

実施例 88 95 97 18

実施例 89 90 93 18

実施例 90 85 90 18

比較例 52 80 86 13

比較例 53 70 78 8

比較例 54 57 66 0 実施例 91〜95、比較例 55〜57

表 19に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるドコセニルォレートとォクタコシルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるグリセロールモノォレー卜を界面活性剤として用いてなる口紅を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表

19に示す。

処方

油性成分

油性物質：ドコセニルォレート 42%

ォクタコシルォレート 15%

界面活性剤：グリセロールモノォレート 30%

水性成分：グリセロール 3%

色材：酸化チタン 1%

赤色 201号 1%

赤色 202号 1%

青色 1号アルミニウムキレート 0.5%

雲母チタン 6.5%

表 19 シス一厶 9ーォクタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 91 99.9 100 20

実施例 92 99 99.5 19 実施例 93 95 97 18 実施例 94 90 93 18 実施例 95 85 90 14 比較例 55 80 86 9 比較例 56 70 78 7 比較例 57 57 66 0 実施例 96〜100、比較例 58〜60

表 20に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるォクタデシルォレ ―トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキンエチレン（10モル）ォレイン酸エステルを界面活性剤として用いてなるヘアークリームを、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 20に示す。

処方

油性成分

油性物質：ォクタデシルォレート 15%

界面活性剤：ポリオキンエチレン（10モル）

ォレイン酸エステル 5% 水性成分：精製水 75%

プロピレングリコール 5 % 表 20 シス一厶 9一才クタシス一 Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）.

実; 例 96 99.9 100 20

実施例 97 99 99.5 19

実施例 98 95 97 18

実施例 99 90 93 18

実施例 100 85 90 13

比較例 58 80 86 8

比較例 59 70 78 0

比較例 60 57 66 0 実施例 101〜 105、比較例 61〜 63

表 21に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるェチルォレー卜を油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるグリセ口ールモノォレートを界面活性剤として用いてなる養毛料を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 21に示す。

処方

油性成分

油性物質：ェチルォレート 3%

界面活性剤：グリセ口ールモノォレート 2 %

水性成分

エタノール 93.4%

養毛成分：セファランチン 1%

ヒノキチオール 0.1%

トコフエロールニコチネート 0.5% 表 21

シス一 Δ9—才クタシス一Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％) (人数）実施例 101 99.9 100 20

実施例 102 99 99.5 20

実施例 103 95 97 19 実施例 104 90 93 18 実施例 105 85 90 14 比較例 61 80 86 7 比較例 62 70 78 1 比較例 63 57 66 0 実施例 106〜： L 10、比較例 64〜 66

表 22に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるパルミトイルォレ一トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるポリオキシエチレン（10モル）ォレイルエーテルリン酸ナトリゥムを界面活性剤として用いてなる養毛料を、下記の処方により調製し、その使用性を評価した。結果を表 22に示す。

処方

油性成分

油性物質：パルミトイルォレート 2%

界面活性剤：ポリオキシエチレン（10モル）

ォレイルエーテルリン酸ナトリウム 2%

水性成分

エタノール 70%

精製水 24. 4%

養毛成分：塩化力プロニゥム 1 %

センブリエキス 0. 1% - トコフェローノレ 0. 5%

表 22 シス一 Δ9—才クタシス— Δ 9—不飽和使用性評価デセン酸純度（％) 脂肪酸純度（％) (人数）実施例 106 99.9 100 20 実施例 107 99 99.5 19 実施例 108 95 97 18 実施例 109 90 93 18 実施例 110 85 90 13 比較例 64 80 87 9 比較例 65 70 78 0 比較例 66 57 66 0 実施例 111〜： L 15、比較例 67〜 69

表 23に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるグリセロールトリォレ一トを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるソルビタンセスキォレートおよびポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いて、下記の処方により、乳化液を調製した。

処方

油性成分

油性物質：グリセロールトリオレート 50%

界面活性剤：ソルビタンセスキォレート 8.5%

ポリォキシェチレン（ 20モル）

ソルビタンモノォレート 1.5%

水性成分：精製水 40% 表 23

シスー厶 9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和

デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％)

実施例 111 99.9 100

実施例 112 99 99.5

実施例 113 95 97

実施例 114 90 93

実施例 115 85 90

比較例 67 80 86

比較例 68 70 78

^!比較例 69 57 66 このように調製した乳化液について、その乳化安定性を評価した。乳物状態および静置安定性の結果を、つぎの表 2 4に示す。

表 2 4

乳化静置安定性

能 30分後 1時間後 5時間後 24時間後 72時間後実施例 111 良好安定安定安定安定安定実施例 112 良好安定安定安定安定安定実施例 113 良好安定安定安定安定安定実施例 114 良好安定安定安定安定安定わずかに実施例 115 良好安定安定安定安定

分離わずかに

比較例 67 良好安定安定分離分離

分離わずかに

比較例 68 良好安定分離分離分離

分離わずかに

比較例 69 良好安定分離分離分離

分離

比較例 70〜72

実施例 111〜115、比較例 67〜69の処方において、界面活性剤ソルビタンセスキォレートおよびポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンモノォレー卜の代わりに、界面活性剤として 99%のステアリン酸の誘導体であるソルビタンセスキステアレート 8.5%およびポリオキシェチレン（20モル）ソルビタンモノステアレート 1.5%を用いた場合（比較例 70) 、界面活性剤としてポリオキシエチレン（2モル）ノニルフヱニルエーテル 10%を用いた場合（比較例 71) 、および界面活性剤として 99%のラウリン酸の誘導体であるグリセロールモノラウレート 10% を用いた場合（比較例 72) について、同様に乳化液を調製してその乳化安定性を評価した。結果をつぎの表 25に示す。この結果から、界面活性剤としてシス一 Δ 9—ォクタデセン酸誘導体以外のものを用いると乳化安定性に劣ることが分かる。

表 25

乳化静置安定性状態 30分後 1時間後 5時間後 24時間後比較例 70 不良分離分離分離わずかにわずかに

比較例 71 不良分離分離

分離分離わずかに

比較例 72 不良分離分離

分離実施例 116〜 120、比較例 73〜 75

表 26に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるェチルォレートを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるソルビタンセスキォレートおよびポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いて、下記の処方により、乳化液を調製し処方

油性成分

油性物質：ェチルォレート 50%

界面活性剤：ソルビタンセスキォレート 7.5%

ポリオキシエチレン（20モル）

ソルビタンモノォレート 2.5%

水性成分：精製水 40% 表 26

シス一厶 9—ォクタシス一 Δ 9—不飽和

デセン酸純度 (％) 脂肪酸純度 (％)

実施例 116 99.9 100

実施例 117 99 99.5

実施例 118 95 97

実施例 119 90 93

実施例 120 85 90

比較例 73 80 86

比較例 74 70 78

比較例 75 57 66 このように調製した乳化液について、その乳化安定性を評価した。乳化状態および静置安定性の結果を、つぎの表 2 7に示す。

表 2 7

乳化静置安定性

状態 30分後 1時間後 5時 ¾後 24時間俟 72時間後実施例 116 良好安定安定安定安定安定実施例 117 良好安定安定安定安定安定実施例 118 良好安定安定安定安定安定

わずかに実施例 119 良好安定安定安定安定

分離わずかに実施例良好安定安定安定安定

分離わずかに

比較例 73 良好安定安定分離分離

分離

わずかに

比較例 74 良好安定分離分離分離

分離

わずかに

比較例 75 良好安定分離分離分離

分離

実施例 121〜 125、比較例 76〜 78

表 28に示す純度の異なるォレイン酸の誘導体であるォレイルアルコ一ルを油性物質とし、各々に対応する純度のォレイン酸の誘導体であるソルビタンセスキォレートおよびポリオキシエチレン（20モル）ソルビタンモノォレートを界面活性剤として用いて、下記の処方により、乳化液を調製した。

処方

油性成分

油性物質：ォレイルアルコール 50%

界面活性剤：ソルビタンセスキォレート 8.5%

ポリオキシエチレン（20モル）

ソルビタンモノォレート 1.5%

水性成分：精製水 40% 表 28

シス一厶 9一才クタシス— Δ 9—不飽和

デセン酸純度（％) 脂肪酸純度 (％)

実施例 121 99.9 100

実施例 122 99 99.5

実施例 123 95 97

実施例 124 90 93

実施例 125 85 90

比較例 76 80 86

比較例 77 70 78

比較例 78 57 66 このように調製した乳化液について、その乳化安定性を評価した。乳化状態および静置安定性の結果を、つぎの表 2 9に示す。

表 2 9 乳化定性

状態 30分後 1時間後 5時間後 24時間後 72時間後実施例 121 良好安定安定安定安定安定実施例 122 良好安定安定安定安定安定実施例 123 良好安定安定安定安定安定実施例 124 良好安定安定安定安定安定実施例 125 良好「安定安定安定安定安定比較例 76 良好安定安定安定安定分離比較例 77 良好安定安定安定分離分離

わずかに

比較例 78 良好安定安定分離分離

分離

上記の表 2 4、 2 5、 2 7、 2 9の結果から明らかなように、実施例 1 1 1〜1 2 5の処方で乳化させることにより、つまり、シス一厶 9—ォクタデセン酸を高濃度に含有するォレイン酸またはその誘導体を油性物質として、これをシスー厶 9一才クタデセン酸を高濃度に含有するォレイン酸の誘導体からなる界面活性剤を用いて乳化させることにより、乳化安定性に非常にすぐれた乳化液を調製できるものであることがわかる。

産業上の利用可能性

以上のように、本発明にかかる化粧料組成物は、化粧水、クリーム、乳液、洗浄用フォームなどの各種化粧料として有用であり、使用感が極めて良好である。

また、本発明の乳化液組成物は、乳化安定性に優れた乳化液が得られるので、この乳化液を化粧料以外に医薬用の基剤として、あるいは乳化しにくい油性物質の乳化に利用することができる。

Claims

請求の範囲

1 . 油性成分 0 . 1〜9 9重量％と水性成分 9 9. 9〜1重量％とからなり、油性成分中シス一△ 9一才クタデセン酸またはその誘導体が 8 5重量％以上で、かつシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸またはその誘導体が 9 0重量％以上で、シス一△ 9一不飽和脂肪酸以外の脂肪酸、その誘導体またはその他の油性成分が 1 0重量％以下である化粧料組成物。

2. 油性成分が水性成分に不溶の油性物質または水性成分に溶解あるいは乳化する界面活性剤である請求の範囲第 1項記載の化粧料組成物。

3. シス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸の誘導体が、塩、アミド、エステル、シス一 Δ 9—不飽和アルコールのエステルもしくはエーテル、またはシスー厶 9一不飽和アミン誘導体である請求の範囲第 1項記載の化粧料組成物。

4. 水性成分が水、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、 1 , 3—ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセロール、ソルビトールまたはポリグリセロールである請求の範囲第 1項記載の化粧料組成物。

5. 油性成分 0. 1〜9 9重量％と水性成分 9 9. 9〜1重量％とからなり、油性成分中シス一 Δ 9—ォクタデセン酸またはその誘導体が 8 5重量％以上で、かつシス一 Δ 9—不飽和脂肪酸またはその誘導体が 9 0重量％以上で、シス一 Δ 9—不飽和脂肪酸以外の脂肪酸、その誘導体またはその他の油性成分が 1 0重量％以下であり、さらに油性成分が水性成分に不溶の油性物質と水性成分に溶解あるいは乳化する界面活性剤とからなる乳化液組成物。

6. シスー厶 9一不飽和脂肪酸の誘導体である油性物質及び界面活性剤とが、共にエステルである請求の範囲第 5項記載の乳化液組成物。